【損益分岐点】エネループを本気で使うと60万円も得するという話

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eneloop

リモコン、時計、無線マウスにキーボード。何かと必要になる乾電池ですが、必要になるたびに買っていると意外に金額が嵩みます。
この記事では「エネループに変えた方がいいのかな? でもエネループ高いしな」というあなたのために、エネループはどれだけ買ってどれだけ使えば元が取れるのかを計算してみます。


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この記事の内容

  • エネループを使う本数ごとに、何回繰り返し使えば元が取れるのかを考えます。
  • エネループを16本以上使った場合、おおむね18回以上繰り返し使うと乾電池よりお得になるようです。

エネループとは

エネループ(eneloop)は三洋電機が開発し、現在はパナソニックが製造・販売するニッケル水素蓄電池で、次のような特長があります。

  • 充電することで繰り返し使用できる(現行の製品は最大5000回の使用が可能)
  • 充電された状態を長期間維持できる(自然放電が少ない)

後者の特長により、充電したまま保管して必要な時にすぐ使えるようになったため、エネループ以前の蓄電池と比べて格段に使い勝手が向上しました。

※ なお、現在は各社から同じような特長を持つ製品が多数発売されています。この記事の内容はおそらくそれらの製品にも当てはまると思われますが、この記事で使用する各製品の価格はパナソニックのエネループ・スタンダードのものであることにご留意ください。
※ エネループにはオールラウンドに使える「スタンダード」、スタンダードより容量は少ないが繰り返し使える回数の多い「lite」、スタンダードより大容量で高出力の「pro」の3種類があります。この記事では「スタンダード」の単3サイズを対象に検証します。


まず値段を調べてみる

エネループ・スタンダードの単3サイズには本数の異なる4種類のパッケージがあります。また、エネループと充電器をセットにしたパッケージがあります。それぞれの価格は次のとおりです。なお、簡単のためにカラーバリエーションモデルは省いています。

商品 価格(2015年3月上旬のAmazon価格)
エネループ 単3型 2本パック(スタンダードモデル) 597円
エネループ 単3型 4本パック(スタンダードモデル) 1030円
エネループ 単3型 8本パック(スタンダードモデル) 1944円
エネループ 単3型 12本パック(スタンダードモデル) 2600円
単3型 エネループ 2本付急速充電器セット 1310円
単3型 エネループ 4本付急速充電器セット 3180円

充電器は電池2本とセットになった同時に2本まで充電できるものと、電池4本とセットになった同時に4本まで充電できるものがあります。

比較対象としては100円ショップで売っている6本入り108円のアルカリ乾電池を用います。


次に計算してみる

上のデータを元に計算してみます。

早速計算してみました

エネループの損益計算

緑の折れ線グラフは100均のアルカリ乾電池とコストが均衡するためにエネループを何回繰り返し使う必要があるかを表しています。
赤の棒グラフはエネループと充電器を導入するコストです。右に行くほどエネループの本数が多くなりますのでコストも嵩みます。

エネループを使う場合は電池本体だけでなく充電器も必要です。ここではぱっと見有利に見えるエネループ2本付急速充電器セットを使うことにし、エネループを2本だけ使う場合は1台、4本から32本までは2台、以降は16本ごとに1台ずつ増やすことを前提に計算しています。
充電のための電気代は無視できる程度に小さいと思われるので考慮していません。
エネループと100均のアルカリ乾電池は同じ容量を持つものとして計算しています。

グラフを読んでみよう

エネループの損益計算2

たとえばグラフの左端、エネループの本数が2本の場合、その導入コストは1310円(赤い棒グラフのA)で、100均乾電池と同程度のコストにするためには36.4回繰り返して使う必要がある(緑の折れ線グラフのB)ことがわかります。

たとえばグラフの中央、エネループの本数が28本の場合、その導入コストは7820円(赤い棒グラフのC)で、100均乾電池と同程度のコストにするためには15.5回繰り返して使う必要がある(緑の折れ線グラフのD)ことがわかります。

グラフからわかること

上のグラフから次のことがわかります。

  • 本数が16本未満の場合、本数を増やすにつれ急激に繰り返しの回数が減る。これは、本数が少ないうちは全体コストに占める充電器のコストの割合が大きいためです。
  • 本数が16本になると繰り返しの回数は18回程度になり、以降グラフの傾きはゆるやかになり繰り返しの回数は15〜16回に収束します。これは、本数が多くなると全体コストに占める充電器のコストの割合がほぼ一定になるためです。これは本数をどんどん増やして100本、200本にしても変わりません。

つまりどういうことかというと

エネループは16本程度以上導入するのが効率が良いということです。

16本導入した場合は18回程度繰り返し充電すれば元が取れます。
また、16本以上に本数を多くしても繰り返しの回数はさほど減りませんが、不必要に多く買わない限りは損することもありません。

エネループを頑張って使うとどのくらい得なのか?

もしエネループ16本を性能いっぱいの2100回繰り返し充電して使ったとすると、16本 × 2082回分 の乾電池代を節約できることになります。
ざっと60万円です。エネループすごい!。

エネループを16本も使うことは現実的なのか?

私の家にある単3電池を使う機器を数えてみました。

 リモコン:2本 × 4台 = 8本
 時計:2本 × 2台 = 4本
 マウス:2本 × 1台 = 2本
 キーボード:2本 × 1台 = 2本

ちょうど16本です。皆さんのご家庭でもこれくらいの数は使うんじゃないでしょうか。

なお、急速充電器を使った場合、充電に4時間ほど掛かります。その間機器を使えなくなると不便ですので、私は必要な数よりも少し多めに持っています。

単1や単2は無いの?

あることはありますがおすすめしません。
おすすめしない理由は、単3型とは別の充電器が必要になること、繰り返し充電できる回数が少ない(1000回まで)こと、単3型と比較して容量あたりの単価が高いことから、コスト的なメリットが小さいためです。

私は単3型のエネループに取り付けるスペーサーを使っています。100均でも売っていますが、パナソニック純正のものが使い勝手が良いです。

その他の留意点

今回の計算では、エネループとアルカリ乾電池の容量の違いを考慮しませんでした。エネループ・スタンダードの1900mAhに対して、アルカリ乾電池は2000〜2400mAhの容量があると言われていますので、アルカリ乾電池の方が約5〜20%有利になる可能性があります。

また、エネループを長期間にわたり繰り返し使うことによる性能(容量)の低下の可能性も考慮していません。


まとめ

  • エネループと100均のアルカリ乾電池のコストを比較して、エネループの損益分岐点を考えました。
  • エネループを16本以上導入した場合、18回程度繰り返し充電して使えば元が取れることがわかりました。
  • 仮にエネループ16本を2100回充電して使ったとすると、同じだけアルカリ乾電池を買った場合に比べて約60万円のコストを削減できることがわかりました。

しっかり使えば思った以上にお得なようです。ぜひ一度ご検討ください。

それでは!