【ポイント還元】税金だってクレジットカードで払いたい

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マネー/クレジットカード/生活

東京都では2015年4月からクレジットカードで納税できる税目が追加され、都に納付するすべての税目をクレジットカードで納付できるようになりました。
また、他の自治体でも自動車税等一部の税目でクレジットカードで納付できる場合が多いです。

クレジットカードで納付できるようになると、銀行やコンビニの店頭に出向く必要がなくなったり、カードのポイントがもらえるなどの利点がありますが、実際にどの程度お得なのかを考えてみます。


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この記事の内容

  • クレジットカードでの納税が広がっていることを受け、東京都の例でその内容と損得について考えます。
  • 従来から知られているnanaco払いによる納税との比較をします。

東京都のクレジットカード納税

概要

東京都では従来から自動車税についてクレジットカード納付に対応していましたが、この4月からほぼすべての税目をクレジットカードで納付できるようになりました。

対象となる税目は次の15税目です。

  • 個人事業税
  • 法人事業税
  • 都たばこ税
  • 軽油引取税
  • 法人都民税
  • ゴルフ場利用税
  • 固定資産税・都市計画税(23区内のみ)
  • 固定資産税(償却資産)(23区内のみ)
  • 自動車税
  • 地方法人特別税
  • 鉱区税
  • 事業所税
  • 不動産取得税
  • 自動車取得税
  • 宿泊税

納付は専用のウェブサイトから行うようになっています。
東京都主税局 公式 都税 クレジットカードお支払サイト

手数料が掛かります

クレジットカードで納付された場合、カード会社への手数料が発生するため、税負担の公平性の観点から納税者は下記の手数料を負担することになっています。

税額 決済手数料
1円〜10,000円 73円(消費税込78円)
10,001円〜20,000円 146円(消費税込157円)
20,001円〜30,000円 219円(消費税込236円)
30,001円〜40,000円 292円(消費税込315円)
40,001円〜50,000円 365円(消費税込394円)

※ 以降、税額が10,000円増えるごとに、決済手数料73円(消費税別)が加算される。

納税額に対する決済手数料の割合

納税額ごとの手数料をグラフにすると次のようになります。

tax-pay-by-credit-card-fee

グラフの右へ行くほど納税額が多くなり、それにつれて決済手数料(赤のグラフ)も増えていきます。

納税額に対する決済手数料の割合(緑のグラフ)は納税額が数千円程度と少ない状態では非常に高く、納税額が数万円以上になるとほぼ0.8%程度に収束します。


クレジットカード納税の損得

クレジットカードのポイント還元

さて、節約という観点で見た場合のクレジットカード納税の最大のメリットは、クレジットカードのポイントが付く点といえます。現金で納税する場合に比べてどの程度お得なのでしょうか。

次の図はポイント還元率が高いと言われるクレジットカードの還元率と、クレジットカード納税の決済手数料率を比較したグラフです。

fee-and-point-rate-comparison

ギザギザのグラフが決済手数料率を表し、水平のグラフが各クレジットカードのポイント還元率を表しています。

こうしてみると、ポイント還元率の極めて高いリクルートカードプラスREX CARD漢方スタイルクラブカードは納税額が5,000円程度以上であればポイントが決済手数料を上回ることがわかります。
また、その他のカードでも、REX CARD Liteリクルートカードは納税額1万3,000円あたり、楽天カードは3万2,000円あたりでポイントが決済手数料を上回ることがわかります。

逆に言うと、納税額が5,000円程度より少ない場合はどのカードを使ってもクレジットカード払いは現金払いよりも高くつくということになります。

nanaco払いとの比較

クレジットカードでnanacoをチャージしてセブン-イレブンのカウンターでnanaco払いで納税すると、nanacoにチャージしたときのポイント分お得という技が知られています。

nanacoへのチャージでポイントが付くカードとしてよく知られているのは次のカードです。

クレジットカード ポイント還元率 備考
リクルートカードプラス 2.00%
漢方スタイルクラブカード 1.75% 2015年5月31日まで。6月以降nanacoチャージでは0.25%。
リクルートカード 1.20%
楽天カード(楽天プレミアムカードも同じ) 1.00% JCBブランドのみ
ソフトバンクカード 1.00%

ポイント還元率でいえばリクルートカードプラスが最も優秀で、漢方スタイルクラブカードがそれに続きます。
これら二つのカードはどちらも年会費が必要ですので、年間のカード利用金額が概ね25万円以下の方は年会費無料の中で最も還元率の高いリクルートカードを選ぶのがお得です。

さて、これらのカードでnanacoにチャージしてnanacoで税金を支払うとポイント分がまるまる戻ってくるので、先に紹介したクレジットカード納税よりも決済手数料の分だけお得です。

nanaco払いの場合は店頭へ出向く手間と、金額が大きい場合に何度かに分けて支払わなければならない面倒さがありますので、その手間とクレジットカード納税の決済手数料とを天秤に掛けてどちらの方法を選ぶか決めれば良いと思います。


クレジットカード納税の注意点

クレジットカード納税の注意点として、納税証明書がその場で発行されないことが挙げられます。

東京都の場合、納税証明書が必要な場合には手続きの2週間後以降に都税事務所の窓口に出向いて受け取る必要があります。自動車税に限り手続きの3週間後に郵送で証明書が送付されます。

なお、従来、自動車税の納税証明書は車検の際の必要書類とされていましたが、2015年4月からは運輸局で電子的に納税確認ができるようになったため、書面の提示を省略できるようになっているそうです。


クレジットカード納税の損得

クレジットカード納税は金融機関やコンビニエンスストアの店頭に出向く必要がなく、24時間いつでも手続きできる、利便性にすぐれた納付方法です。

少額の決済手数料が必要になりますが、使用するクレジットカードのポイント付与によって相殺できるか、手数料より多くのポイントを得られる場合があり、利便性と経済性のバランスの取れた納付方法と言えます。
ただし、納税額が少額の場合には手数料の割合が高くなり、ポイントでは補いきれなくなるため注意が必要です。

あくまでも経済性を追求する場合は、従来から知られているnanaco払いによる方法も引き続き可能です。リクルートカードプラス等の還元率の高いカードを用いるとよりお得に納税できます。


まとめ

  • クレジットカードでの納税が広がっていることを受け、東京都の例でその内容と損得について考えました。
  • 適切なカードを使えば、クレジットカード納税は利便性と経済性のバランスが取れた納付方法であることがわかりました。
  • 利便性に目をつむって経済性を追求する場合は、クレジットカードでチャージしたnanacoで支払うのが最もお得です。

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