先日、音響機器メーカーBOSEの新製品体験会にお呼ばれして、間も無く発売される新製品「SoundTouch 300」を見せていただきました。
誰でも簡単に設置できてパワフルなサラウンド・サウンドを堪能でき、さらに単体でSpotifyの音楽を再生できたり、Bluetoothスピーカーにもなるという、見た目を犠牲にせずに良い音を楽しみたいご家庭にうってつけのナイスなホームシアター・システムでした。
BOSE SoundTouch 300の概要
BOSE SoundTouch 300はテレビの正面に設置するだけで5.1チャンネル相当のサラウンド音声を楽しめる、フロントサラウンドタイプのホームシアターシステムです。
手前にある横長の黒い直方体がSoundTouch 300です。
このスピーカーとしては小さすぎる箱の中にBOSEお得意の大音量を歪みなく再現するスピーカーユニットが収められています。
体験会の現場では実際に映画(「オブリビオン」です。トム・クルーズがカッコいいやつ)のワンシーンが再生されましたが、この本体だけでものすごい大音量で30畳ほどの部屋が満たされるという、異常な体験を楽しみました。
フロントサラウンドの原理というのがよくわからないのですが、BOSEの方の説明では、背後から聞かせたい音をビーム状にしてピンポイントで聞く人の後方に飛ばして壁で反射させることで、特定の音だけ後ろから聞こえるようにしているんだとか。
ともかく、棒状のスピーカー1本でアクション映画の音声を不足なく聞かせるんだから、大したものです。
外観の特徴
SoundTouch 300はリビングのテレビ前という特等席に置かれることを想定しているため、外観にもたいそう気を遣って作られています。
天面はつやつやのガラストップで、小さなBOSEロゴが描かれているだけ。
左端にいくつかのインジケーターランプがありますが、ボタンはどこにもありません。
テレビやレコーダーの音声を再生する場合は、基本的にはテレビのリモコンだけを使ってコントロールします。
スピーカーなので正面と側面は音を通すためのメッシュで覆われていますが、遠目に見るとただの黒くて長い物体で、ガラスのテレビスタンドの上に置いたりすれば、ほとんど存在感を感じさせない自然な佇まいです。
SoundTouch 300。控えめに言ってかなりカッコいいです。
接続の簡単さと美しさ
さて、家庭でサラウンドを楽しもうとすると、AVアンプというデカくてゴツいアンプを買ってきて、ケーブルを何本も取り回して、というイメージがあるかもしれませんが、SoundTouch 300ではテレビとの接続はHDMIケーブル1本で済みます。
本体の裏にある「HDMI OUT TO TV(ARC)」のコネクターとテレビのHDMI ARC対応コネクターを繋ぐだけです。
あとはご家庭のAC電源に接続すればすぐ使える状態になります。
SoundTouchは電源を内蔵しているので、ACアダプターに煩わされることもありません。
この状態ではHDMIと電源ケーブルだけが接続されていて、それだけでちゃんと稼働していました。
細いケーブル2本だけなので、うまく隠すことができています。
Wi-FiやBluetoothによる音楽再生機能にも対応
日常的に音楽を楽しみたいけれど、リビングやダイニングに大げさなオーディオ装置を置くわけにもいかず、簡単なコンポで間に合わせているということはないでしょうか?
SoundTouch 300はテレビのスピーカーとしてだけでなく、オーディオ装置としても使えます。
SoundTouch 300は現在BOSEが推しているSoundTouchシステムに対応していて、Wi-Fi環境があるお宅なら、ボタン一つで高品位な音楽再生を楽しめます。
SoundTouchシステムというのは、定額制音楽配信サービス「Spotify」の音声や、家庭のコンピューターやNASに蓄えた音楽を、SoundTouchの本体やリモコンやスマホアプリの操作だけで簡単に再生できるというものです。
とくに、Spotifyとの組み合わせは非常に快適で、その楽しさは以前の記事でも紹介していますので、あわせてお読みいただければと思います。
また、Wi-Fi環境のないお宅でも、スマホなどからBluetoothで音楽を飛ばして再生することも可能です。
ホームシアター専用のアンプやスピーカーと違って、普段使いでも活躍する場面があるということで、費用対効果の観点からもお得な機能です。
拡張性も抜かりなし
SoundTouch 300にはオプションのサブウーファーとリアスピーカーが用意されています。
サブウーファーはSoundTouch 300とケーブル1本で接続できます。
通常、サブウーファーはメインのスピーカーの近くに置きますので、ケーブルの取り回しに苦労することもないでしょう。
また、リアスピーカーは無線接続となっていて、電源だけ繋げば使えます。
かつて、アンプから部屋をグルッと半周させてケーブルをひき回していたことを思い出して、技術の進歩に感謝するばかりです。
サブウーファーはアクション映画などで大音量の重低音を出すためのものというイメージがあるかもしれませんが、実はあまり音量を上げない音楽鑑賞のようなシーンでも良い仕事をしてくれます。
ジャズやクラシックは言うに及ばず、ポップスでもベースやバスドラが効いているだけでずいぶん印象が違うものです。
マンションや住宅密集地では、大音量で映画や音楽を楽しむのは難しいものですが、そういったお宅でもサブウーファーに活躍の場はあるということです。
その他の製品について
体験会ではSoundTouch 300の他にも新製品が紹介されましたので、軽く触れておきたいと思います。
一つは「Lifestyle 650」。SoundTouch 300よりも本格的な、リアル5.1チャンネルのサラウンドシステムです。
システムをコントロールするコンソールと、センタースピーカー、サブウーファー、4つのサテライトスピーカーのセットです。
見た目も音も素晴らしいですが、お値段もその分素晴らしいので、買うにはそれなりの覚悟が必要です。
新たに家を建てたり、マンションを買った時に、勢いで買うと幸せになれると思います。
もう一つはLifestyleの廉価版「Lifestyle 600」です。
センタースピーカーとサテライトスピーカーがLifestyle 650のものよりも小さくなっています。
少しだけお求めやすくなっていますので、Lifestyle 650はちょっとムリという方は、こちらを検討されても良いかもしれません。
Lifestyle 650、Lifestyle 600ともに、SoundTouchシステムに対応しているので、リビングでの音楽再生が捗ります。
以上、BOSEの新製品体験会 2017についてでした。
各製品の詳しい仕様などは下のリンクからご確認ください。
リンク:SoundTouch 300 soundbar
リンク:Lifestyle 650 home entertainment system
リンク:Lifestyle 600 home entertainment system
リンク:ボーズ・オンラインストアへ