COMPUTEX 2017の会場に展示されたASUS ZenBook 3 Deluxeを見てきました。
ZenBook 3 Deluxeはディスプレイのベゼルの幅を小さくすることで、13インチサイズの筐体に14インチのディスプレイを搭載し、さらに、薄さわずか12.9mm、重さ1.1kgを実現したラップトップPCです。
外部GPUにも対応するので、これ1台で外での仕事からVRゲームまでなんでもこなせます。
ASUS ZenBook 3 Deluxeとは
ASUS ZenBook 3 Deluxeは5月29日に発売されたばかりのモデルで、主な仕様は次のようになっています。
項目 | ZenBook 3 Deluxe |
---|---|
OS | Windows 10 Pro / Windows 10 Home |
CPU | 第7世代 Intel Core i7-7500U / i5-7200U |
RAM | 8GB / 16GB (2133MHz LPDDR3) |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB SSD (512GB/1TBはPCIe 3.0 x 4、他はSATA3) |
ディスプレイ | 14インチ、1920 x 1080ピクセル |
カメラ | イン:VGA Webカメラ |
インターフェース | USB 3.1 Type-C x 3(うち2つはThunderbolt 3対応)、 3.5mmヘッドセット |
ネットワーク | Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1 |
バッテリー | 最大9時間 |
サイズ・重さ | 32.9 x 21.0 x 1.29cm、1.1kg |
その他 | 指紋センサーあり |
CPUには先に紹介したZenBook Flip Sと同じ第7世代Core i7/i5のUシリーズを採用、メモリーも同じですが、ストレージは512GBモデルがPCIe接続でZenbook 3 Deluxeの方が高速です。
その他の大きな違いは、USB Type-Cポートが3つになり、うち2つがThunderbolt 3対応していることで、ここに外部ディスプレイをつないだり、外部GPUをつないだりして、機能を大幅に拡張することができる点です。
なお、ZenBook 3 Deluxeはタッチ操作にもペン入力にも対応しません。ラップトップとしてヘビーに使い倒すための大画面モデルということになるでしょう。
キーボードとタッチパッド
キーボードは十分な大きさがあり、配列にも無理なところはありません。
キーを押した感じもフィードバックが明確で、普通のラップトップ用キーボードとしてしっかり使えると感じます。
また、タッチパッドは縦横ともに十分なサイズがあり、クリック感も明確です。
ZenBook 3 Deluxeの指紋センサーはこのタッチパッドの右上隅にありますが、パッド全体が十分に大きいため、パッドの操作の妨げにはなりません。ホームポジションから少し手をずらすだけで操作できるので、キーボードを多用するZenBook 3 Deluxeのような機種に適した配置だと思います。
ベゼルの狭さはなかなか
液晶のベゼルを狭くすることで、画面の大きさをキープしたまま本体サイズを小さく抑えるというのが、最近の高級機のトレンドのようになっています。
ZenBook 3 Deluxeのベゼルの幅はこんな感じで。
最高レベルの狭さというわけではありませんが、なかなかのレベルです。
これのおかげで本体を小さくできているわけですが、MacBook Proの13インチモデルと比べてみると、横方向に約2.5cm大きいです。
これは、ZenBook 3 Deluxeの方はディスプレイが横長(アスペクト比16:9)のため横方向に大きくなりやすいということだと思います。では縦方向は小さくできるのかというと、キーボードやタッチパッドを操作しやすい大きさにしようとするとあまり小さくもできないのか、MacBook Proとほぼ同じサイズになっています。
持ち運びの利便と操作しやすい大きさを両立させるためには、ディスプレイの縦横比を16:10なり3:2なり4:3に近づけていくのが良いのではないかなと感じます。
外部GPUも使える
ASUSの説明員さんによると、ZenBook 3 DeluxeのThunderbolt 3ポートには外部グラフィックスドックを接続して3DゲームやVRを存分に楽しめるということでした。
横に並べてあったドックはこちらのROG XG STATION 2です。
説明員さんの話では「GTX 1080 Tiを2枚接続できる」ということだったので、おそらく1080 Tiを各1枚装着したROG XG STATION 2を2台接続できる(=超高速な外部ディスプレイを2台使える)ということなのでしょう。何に使えばいいのかわかりませんが、とにかく恐ろしいことです。
ともかく、ZenBook 3 DeluxeとROG XG STATION 2を使えば、昼間は仕事用に持ち歩いているコンピューターを、家ではVRや3Dグラフィックスに対応したゲーミングPCとしても使えるということで、無駄がなくていいことです。
画面大きめの軽いラップトップ兼ゲーミングPCとして
というわけで、発表されたばかりのZenBook 3 Deluxeについてでした。
Excelのワークシートを広げてもしっかり対応できる大きさの画面と、十分な大きさのキーボード&タッチパッドを持ちながら、厚み12.9mm・重さわずか1.1kgという持ち運びしやすいサイズを実現しています。
Core i7/i5のUシリーズを搭載しているのでパフォーマンスの面でも不安はなく、持ち運び用としてだけでなく、自宅やオフィスで使うPCとしても十分な性能があります。
さらに、外部GPU経由で大きなディスプレイをつなげば、かなり高性能なゲーミングPCとしても使えます。
1台で何でもこなせるというのは、必要なデータがすべて1か所に集まっているということでもあるので、何かと便利なことが多いです。アプリケーションのライセンスも1つで済みますし。
日本での発売日や価格はまだわかりませんが、いずれ発売されるのは間違いないと思いますので、PC購入を検討されている方はチェックしてみてください。
リンク:ASUS ZenBook 3 Deluxe(英語)
リンク:ASUS公式オンラインショップ