本日からSurface Laptopの予約受付が始まっています。Surface Proも発売されました。
そんなわけで、Surface Laptopを半月使ったというWindows Centralのレビュー動画をチェックします。
少しお値段が高いことに納得できれば、おすすめできるそうです。
Windows CentralのSurface Laptopレビュー動画
こちらの動画です。
Surface Laptopを半月ほど使い込んだ感想を、しっかりしたボリュームで解説されています。
全体的には好意的な評価ですが、ネガティブな部分に対する指摘もあって、わりと信頼できるんじゃないかと思います。
言われていることはおおよそ次のとおりです。
外観
- ソリッドなシャシーと指紋が付きにくい表面加工がナイス。
-
底面に余計な表記やシールがないのもナイス。
-
Core i5モデルはファンがとても静か、というかほとんど音を聞いたことが無い。ファンが回ったとしても囁く程度の音。
-
底面の温度はせいぜい100°F(約38°C)。
-
左側面にUSB-A、Mini DisplayPort、ヘッドフォンジャック、(ポートじゃないけど)アンテナがあるだけ。USB Type-CもThunderbolt 3もない。
-
右側面にはSurface Connect(電源またはドック接続用)とアンテナ。Surface ConnectはSDカードスロットに見えるけど、そうじゃない。
-
フロントの真ん中部分にノッチがなくて、どこを掴んでもディスプレイを開けるのが新しい。 ディスプレイは指一本で開ける。本体が浮き上がることはない。
-
見てのとおり、サインインはものすごく速い。これは、画面を少し開いただけでカメラが起動し、開ききったらすぐにWindows Helloの顔認識でサインインするよう処理しているからだとか。
ディスプレイ
-
13.5インチ、2256 x 1504ピクセルの超高解像度、201ppiの超高密度。アスペクト比は3:2。これでもSurfaceシリーズの中ではピクセル密度が最も低い。
-
表面はCorning Gorilla Glass 3。
-
ディスプレイの周囲に枠(黒い部分じゃなくて、その外側の話)がないのが画期的。画面上にはガラスしかないということ。
-
タッチ操作とペン入力が可能。ただし、ペンデバイスだと思わない方がいい。そういう用途にはSurface BookやSurface Proがある。
-
もちろん、簡単なメモ書きやサインくらいはSurface Laptopでも十分可能。だから、ときどきペンを使うような用途に適している。
-
色域はsRGBを100%カバー。とても明るいので外で使うことも可能。
-
光沢パネルだけど映り込みは激しくないし、指紋も付きにくい。数日使っても指紋で汚れてない。
-
過去のSurface Proシリーズで不満の多かった液晶の光漏れ(暗い画面の一部が明るくなる現象)はSurface Laptopでは見られない。
-
液晶のベゼルはSurface Proよりは狭いが、DellのXPS 13ほどではない。
-
カメラは720p。1080pじゃないのは残念だが、画質自体は良好。ベゼルと同じ黒なので目立たないのもいい。
キーボード
-
Surface Proのタイプカバーのキーに似ているが、ストロークが1.5mmで1.3mmのSurface Proよりも長い。
-
キーは樹脂製。Surface Bookのような金属製の方が良かった(と、ダニエルさんは言っていますが、Surface Bookのキーって金属製だったかしら?)。
-
キーボードは悪くないけどすごく良いわけでもない。プレミアムではない。
-
バックライトは3段階。
-
画面の明るさ変更キーがあるのがとてもいい。キーボードのバックライト変更ボタンやメディアプレイボタン(音楽等の再生・一時停止などのボタン)もある。
-
電源ボタンの位置はちょっとかわっているけど、Deleteキーを右上にするのを優先したらしい。
-
電源ボタンを押すと、休止状態からでも非常に短時間で復帰する。
-
まとめると、キーボードは全体的にはかなり良い。
-
アルカンターラの表皮は傷や汚れが心配だが、2週間使っただけなのでどうなるか判断できない。
-
表皮の感じはSurfaceエルゴノミックキーボードや(古い方の)Surface Pro Signatureタイプカバーとはちょっと違う。
-
Surface Laptopでは、アルカンターラの表面にポリウレタンのコーティングが施されていて、数日使っていると刺激臭を感じるようになった。新しいラップトップ特有の匂い。
-
その後匂いは消えたけど、表皮が繊維のせいか消えるまでの時間は少し長いので、匂いに敏感な人は留意するといい。
-
Microsoftによると、表皮の汚れはマイクロファイバーの布に薄めた洗剤を染み込ませて拭けばいいらしい。
-
タッチパッドはサイズが非常に大きくて、Microsoft Precision Touchpad対応で、表面はガラス。Surface Proよりも良くて、Surface Bookのものに似ている。
-
キーボード面にはスピーカーグリルはないし、余計なシールも貼られていないしで、とてもいい。スピーカーはキーボードの裏に隠されている。
-
スピーカーはSurfaceシリーズの中で最良。(たぶんSurface Studioのことは念頭にないと思われます)
パフォーマンスとバッテリー
-
最高の処理能力を期待して買うものではない。SSDはそれほど速いものではない。HP Spectre x360やDell XPS 13の半分くらいのパフォーマンス。
-
普通に使っていて不満は全くないが、最高に速いマシンではない。
-
バッテリーライフはCore i5モデルで公称14.5時間。これは動画再生時のもので、通常の使い方なら8〜9時間といったところ。1日使うには問題ないレベル。
-
画面を閉じた状態(スリープまたは休止状態を指していると思われます)でのバッテリー消費が非常に少ない。数日放置してもバッテリーは満タンのまま。
Windows 10 Sについて
-
Windows 10 Sは基本的にはWindows 10 Proと同じようなもの。ストアアプリ以外をインストールできないというだけ。
-
ストアアプリ以外の実行可能ファイルを起動しようとすると、起動できない旨の警告画面がポップアップする。同じアプリがWindowsストアにある場合は、ストアへのリンクが表示されて、そこからストアを開いてダウンロードできる。
-
Windows 10 Proへのアップグレードも可能。その際、ファイルのダウンロードなどはされず、ライセンスの確認と設定の変更とインストールが行われるだけ。その後再起動すればWindows 10 Proになる。
-
Proへのアップグレードの所要時間は3分以内。
-
いったんWindows 10 Proにアップグレードしたら、Windows 10 Sには戻せない。工場出荷状態に戻してもWindows 10 Sには戻らない。
-
Windows 10 Sの方が高速でバッテリーライフも長いという話は、タスクバーなどに常駐するアプリがCPUパワーとバッテリーを消費するため、ということらしい。
-
Windows 10 Proへのアップグレードは、(米国では)2017年末までは無料、その後は約49ドル。
買いか否か
-
USB-Cがなくても問題なければ買って損なし。パフォーマンスは不足ないし、バッテリーライフは長くて、見た目もすばらしい。
-
13インチのウルトラブックを探していて、HP Spectre x360やDell XPS 13でも気にしないとすれば、Surface Laptopを勧めるのは簡単じゃない。なぜなら、Surface Laptopはこれらのモデルよりも高価だし、ポートが少ないし、パフォーマンスも劣っているから。
-
でも、Surface Laptopを手に入れたら、それはそれで十分満足できるはず。ちょっと値段が高いだけ。
かなりの高評価 〜 当初の出費に納得できれば買い
全体的に高く評価されているという印象です。
パフォーマンスに対して価格が高いというのは発表当初から言われている話ですが、手放すときの価格も考慮したトータルのコストなら、HPやDellにも負けないんじゃないかと思います。
デザインや細部の作り込みの確かさを取ってSurface Laptopを選ぶというのは、十分ありな選択なんじゃないかと思います。
Surface Laptopは日本でも本日から予約可能です。
リンク:Surface Laptop(マイクロソフトストア)
(ご案内)
・当サイトは、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。