iPhone Xがやってきておよそ1週間。非常に満足して使っていますが、ひとつだけ弱点があるとすれば、それは横置き状態での使い勝手です。
iPhone Xは横置き状態が微妙に使いづらい
iPhone Xは本体の質感の高さ、有機ELディスプレイの美しさ、Face IDで認証を意識しなくていい快適さなど、非常に満足度が高いデバイスですが、横置き状態で微妙に使いづらいと感じる場面があります。
Face IDは横置きでは認識しないらしい
Face IDの顔認証ですが、本体を横長に持った状態ではロックも解除されなければ、Face IDを利用した一部アプリの認証も突破できません。
このため、たとえばこのような撮影用の冶具に載せた状態では、事実上パスコードでしかロックを解除できませんし。
スタンドに横置きしてキーボードで作業する場合なども、作業中にロックされないように注意しないと面倒です。
従来のTouch IDによる指紋認証なら横置きでも問題なくパスできていたのと比べると不便になった部分と言えるでしょう。
ブラウザー(Safari)では横置きでタブが非表示になる
iPhone Xのディスプレイサイズは5.8インチで、数値上はiPhone 7 PlusやiPhone 8 Plusのもの(5.5インチ)よりも大きくなっていますが、これはiPhone Xのディスプレイが長辺方向に極端に長いためで、両者は面積的にはほぼ同じですし、短辺側で比較するとiPhone 7 Plus / 8 Plusの方が長くなっています。
この結果、本体を横置きにした場合、上下方向のサイズはiPhone 7 Plus / 8 Plusの方が大きいということになります。
この状態でiOSの標準ブラウザーであるSafariを動作させると、iPhone 7 Plus / 8 Plusでは表示されるタブがiPhone Xでは表示されないという違いが生じます。
ブラウザーのタブ表示は、複数のタブを行き来して作業するときには地味に便利な機能で、これがなくなるのはちょっと痛いという方もいると思います。
現時点でOneNoteをハードウェアキーボードで使えない
最後に、OneNote固有のバグについて。
この記事を書いている時点でiOS用OneNoteのバージョンは「16.6」ですが、このバージョンを横置きのiPhone Xで利用しようとすると、ハードウェアキーボードがほぼ使えなくなります。(起動したあと1文字だけ入力できて、あとは無反応になる)
Evernoteやメモではこの問題は生じないので、単にOneNoteのバグだと思われます。
本体を縦置きすればこの現象は回避できますが、それでは使いづらい状況もあるわけで、一日も早く修正していただきたいところです。
というわけで、iPhone Xが史上最高のiPhoneであることに異論はありませんが、場面によっては使いづらいケースがあるということを理解した上で購入されるのが良いと思います。
リンク:iPhone X(Apple)
リンク:iPhone X(ドコモ)
リンク:iPhone X(au)
リンク:iPhone X(ソフトバンク)