海外へ行ったらやっぱり現地SIMが最強だったという話の続き。
2か月弱で合計最大58GB使えるようにして、掛かった費用はたったの4,000円でした。
タイ・バンコクでの現地SIM利用の実態
今回、約2か月にわたってタイの首都バンコクへ(仕事で)行ってきたわけですが、その間の通信手段は、滞在先のWi-Fiと現地のSIMをセットしたiPhone Xでした。
滞在先のホテルや日中の仕事場として利用したカフェでWi-Fiが遅かったり不調だったりした場合は、iPhoneのテザリングも利用しました。
そんなわけで、結果的に現地SIMがないと仕事に支障をきたしかねない状況だったのですが、無事に乗り切ることができました。
さて、今回利用したのはバンコク スワンナプーム国際空港の到着ロビーに出店している、タイ最王手の通信事業者「AIS」の旅行者用SIMカードです。
購入価格は299バーツ。利用開始日を含む8日間で3GBの通信ができ、さらに多少の通話ができるだけの料金がチャージされた、プリペイド式のSIMカードです。
このSIMカードには30日間の利用期限が設定されていますが、利用者が追加で料金をチャージすることで、その金額や回数に応じて、最後にチャージしてから最大1年後まで利用期限を延ばすことができるようになっています。
チャージした料金は、通話料や後述のパケット通信プランの料金に充当することができます。
今回はこの仕組みを利用して、料金をチャージして有効期限を延ばしながら、適当な期間・容量のパケット通信プランを適用することで、2か月弱の通信をまかないました。
こんな感じです。
期間 | プラン | 料金 |
---|---|---|
初週 | 8日間 / 3GB | 299バーツ(SIM代金込み) |
2週目 | 7日間 / 5GB(プロモーションで15GBに) | 150バーツ |
3週目 | 7日間 / 5GB | 150バーツ |
4週目 | 7日間 / 5GB | 150バーツ |
5週目 | 7日間 / 5GB | 150バーツ |
6週目 | 7日間 / 5GB | 150バーツ |
最終週 | 7日間 / 5GB(プロモーションで15GBに) | 150バーツ |
AISの旅行者用SIMに適用できるパケット通信プランにはたくさんの種類がありますが、通信速度の上限が定められていないプランの場合、9バーツ(約30円)で1日間最大100MB通信できるものから、488バーツ(約1,700円)で30日間最大5GB通信できるものまで、期間と通信容量の組み合わせで料金が決まるようになっています。
私の場合は多めの通信容量が必要だったため、7日間で最大5GB利用できるプランを選び、毎週の期限が近づいたら新たに同じプランを適用することにしました。
上の表で「プロモーションで15GBに」とあるのは、上の図に赤字で書かれているとおり、期間限定で通信容量が3倍の15GBになるプロモーションが適用されたことを表しています。ラッキー。
なお、パケット通信プランの申し込みは、専用のアプリから簡単に行えます。
AISは4Gのサービスを提供していますし、私が利用したプランも4Gで通信していましたが、通信はそれほど速くなく、テザリングで動画をチェックする場合などには支障が出る場合もありました。(場所や時間帯の影響もあると思います)
しかし、ホテルやカフェのWi-Fiはそれよりひどいこともザラで、このSIMがなければまったくお手上げだったと考えれば、この程度のコストでなんとか使える通信手段を確保できたことは非常に大きいです。
海外行ったら現地SIM。SIMが簡単に入手できる地域なら、現時点ではこれがいちばん便利なんじゃないでしょうか。
なお、海外現地SIMのご利用にはSIMフリーのスマートフォンが必要です。
リンク:海外SIMフリー端末のイートレン
リンク:海外SIMフリー端末のエクスパンシス
おまけ ~ 小銭の始末にも役立った
タイの通貨バーツは、最小の紙幣が20バーツ(約70円)と比較的少額なのですが、それでも生活していると日々小銭が溜まっていきます。コインは外国通貨に両替できないので、ちゃんと現地で使い切らなければ無駄になりますし、なにより重くて嵩張るので邪魔です。
そんなとき、余ったコインを上で紹介した携帯各社のキオスク端末にぶち込んで、自分のSIMにチャージすると、非常に快適なコインレス生活を送れます。
キオスク端末は主にキャリアショップの店頭に置かれていますが、バンコクの中心部にはたくさんのショッピングモールがあり、それらにはほぼ例外なくキャリアショップが入っているので、自分の行動範囲内でそういうショップをいくつか見つけておくと、いつでも小銭を処分できます。
ぜひお試しください。