Rakuten UN-LIMITを開通させて一日経ちました。
いろいろ考えた末、こうすればめちゃくちゃ使えるのでは?という方法を思いつきました。
これからはDual SIMが捗るという話。
楽天モバイルが思いのほか快適だし神アップデートも来る
楽天モバイルのMNOサービスであるRakuten UN-LIMITが発表されたとき、楽天独自エリアの貧弱さとパートナーエリア(auエリア)で使える容量の少なさから、メイン回線として使うには程遠いサービスだと感じた方が多いでしょう。
私もその一人でした。
しかし、エリアの問題はともかく、容量の問題はじつにあっさり解決されました。
パートナーエリアのデータ容量が2020年4月22日以降は5GB/月に増量され(以前は2GB/月)、さらに5GBを超過した後も1Mbpsという実用的なスピードで通信できるようになるという対策が行われるためです。
そして、楽天エリア内で使った場合も、スマホであれテザリングであれ、今のところ高速かつ快適に通信が行えています。
これなら通話サービスの使い方次第ではまともに検討する価値のあるサービスになったと言えるのではないでしょうか?
Androidなら通話も問題なし
Rakuten UN-LIMITでは、Android用に提供されているRakuten Linkというアプリから発信することで、毎月の基本料金のみで国内通話かけ放題を実現しています。
手元のAndroid端末で試してみたところ、Androidには電話機能を外部アプリでほぼ完全にオーバーライドする仕組みがあるため、発信も受信も驚くほど自然に使えるのでびっくりしました。
(Rakuten Linkをインストールするときのウィザードでデフォルトの通話アプリがRakuten Linkに置き換わります)
発信のときに間違えてOS純正の通話アプリを起動しないようにアイコンをどこかへ隠しておけば、とくに問題なく使えるでしょう。
というわけなので、仮に楽天の電波をまったく掴まない地域でだけ活動したとしても、高速通信容量5GB以内で事足りるか、低速通信1Mbpsで問題ないのなら、楽天モバイルは使えそうということになります。
iPhoneで使うならDual SIMを利用した2回線作戦も可能
昨日の記事でも触れましたが、Rakuten UN-LIMITはiPhone XS/XS Max/XR以降のiPhoneでも通信・通話ともとくに問題なく使えるようです。
しかし、現時点ではiOS向けにRakuten Linkアプリが提供されていないため、通話料金として30秒あたり20円が加算されてしまいます。
これをどう考えるべきでしょうか?
ほとんど通話しないなら楽天モバイル一本で良いのでは?
たとえば、月の通話料が2,000円以内に収まるとしたら、基本料金1年間無料のキャンペーン分でチャラになったうえお釣りが来ます。2,000円といえば最大3,000秒(=50分)通話できる料金です。
1年以内にiOS向けRakuten Linkが登場することに賭けて、(そして、iPhoneが突如使えなくならない方にも賭けて)、楽天モバイルに乗り換えるという作戦もありかもしれません。
もう少し多めに通話するなら、iPhoneのDual SIM機能を利用して2回線運用するのは?
昨日、ネット上では楽天モバイルサイトのeSIMの説明が話題になっていました。
リンク:eSIMとは(楽天モバイル)
この説明中の「その他のeSIM対応製品」に「動作保証外」ながらiPhoneやGoogle PixelのeSIM対応モデルが列挙されているのです。
現在、iPhoneのeSIM対応モデルでRakuten UN-LIMITが使えている状況を踏まえると、おそらく今後もiPhoneは使い続けられるし、いずれ楽天モバイルからiPhoneが発売されるかもしれないとすら考えられます。
で、これらのiPhoneは物理SIMとeSIMを両方サポートするDual SIMモデルです。
とすると、前述のiPhoneにおけるRakuten UN-LIMITの通話貧弱問題をカバーするために、主に通話を目的としてもう一枚SIMを用意して、2回線で運用するという手はどうでしょうか?
通信用には楽天のeSIMを、通話用には他社の物理SIMを使うということです。
たとえば、UQモバイルのスマホプランSに国内かけ放題オプションを付けると3,680円/月です。
そんなに通話しないなら、60分/月の通話が可能な「通話パック(60分/月)」付きで2,480円/月。
10分以内の通話が多いなら、「かけ放題(10分/回)」を付けて2,680円/月となります。
通信は1年間無料のRakuten UN-LIMITで、通話はUQモバイルで、と使い分ける作戦です。
iPhoneでは通信と通話でそれぞれメインに使うSIMを選択できるので、一度設定してしまえばその後はとくに意識せずに回線を使い分けられます。
1年以内にiOS用Rakuten Linkが登場すればまるごと楽天モバイルに乗り換えればよし、さもなければ、毎月の通信量に応じて、容量無制限が必要ならDual SIMを継続、少なくてもいいならUQモバイルだけ残す、といった身の振り方ができます。
どう転んでもドコモ、au、ソフトバンクより安く済むのは間違いありません。
神アップデートにより十分検討に値するサービスになったRakuten UN-LIMIT
というわけで、Rakuten UN-LIMITのいわば「神アップデート」によって、少なくとも毎月5GB以内の通信ができれば事足りるという人にとって、楽天モバイルは十分検討に値するサービスになったと思います。
多くの方がすでにお持ちのiPhoneを活かせそうなのもありがたいです。
これが1年間無料で使えるのはやはり驚きです。
まあ、サービスが始まったばかりなのでトラブルも起こりうるでしょうし、iPhoneが使えなくなる可能性もないとは言えないので、当面は上記の2回線運用が現実的かと思います。
私自身は現在利用しているUQモバイルの「おしゃべりプランM」(6GB/月)を「おしゃべりプランS」(2GB/月)にダウングレードし、楽天モバイルのSIMをeSIMに変更して、上記2回線運用に乗り出してみたいと思います。(※「おしゃべりプラン」は新規の受付を終了しています)
楽天モバイルのおかげで月の携帯利用料が1,000円下げられることになりました。ありがたや。
リンク:Rakuten UN-LIMIT(楽天モバイル)
リンク:UQモバイル