Banggoodのニュースレターを眺めていたらとても気になる製品が発表されていたのに気づきました。
Xiaomiのアクティビティトラッカーの新作「Mi Band 5」です。
Mi Band 4ユーザーの私はどうするべきでしょうか?
世界で売れまくっているXiaomiのウェアラブルデバイス
ウェアラブルデバイスとして圧倒的に有名なのはApple Watchシリーズですが、今回紹介するMi Bandシリーズもなかなか捨てたものではありません。
2020年第1四半期の数字ではXiaomiがAppleに次ぐ2番目のシェアを誇っています。市場シェアなんと14パーセントです。
この値はAppleの(つまりApple Watchの)シェアの半分弱に相当します。トップとの差は大きいものの、どこへ行っても見かけるApple Watchの半分も売れているというのは大したものではありませんか。
Xiaomiのウェアラブルデバイスには日本では未発売の「Mi Watch」というApple Watch風のものと、今回ニューモデルが発表されたアクティビティトラッカータイプの「Mi Band」シリーズがありますが、売れているのはMi Bandの方です。
Mi Bandの魅力は機能に対して圧倒的に価格が安いこと。
現行のMi Band 4は日本で正規に販売されているものが4,000円未満で手に入ります。
この値段でカラーのOLEDディスプレイと心拍計を備えて、バッテリーが20日も持つとなれば、とりあえず一つ買っておこうと思っても不思議はありません。
じっさい私もそんなノリでMi Band 3 → Mi Band 4と手に入れています。(Band 3はモノクロディスプレイです)
もともとアナログの腕時計と併用することを考えて、目立たず・邪魔にならず・バッテリーを気にしなくていい、必要最小限の機能を備えたものをと思って買ったものですが、これまでのところその要望に100パーセント応えてくれています。
Mi Band 5の進化と退化のポイント
され、今回発表されたMi Band 5が新しいところはおよそ次のとおりです。
- 画面が少し大きくなった
画面サイズが0.95インチから1.1インチになりました。面積比では20%アップとされているので、どうやら画面の縦横比がより縦長になったのだと思われます。(縦横比を維持したとしたら面積は34%くらい大きくなるはずなので)
Mi Band 4では本体に対して縦方向に画面が短く感じられたので、これは良い仕様変更だと思います。 -
プロセッサーが改良された
プロセッサーがおそらく高性能なものに変更され、月経周期の追跡やストレス評価機能に対応しました。
おそらくこの変更が後述するバッテリーライフに影響します。 -
睡眠トラッキングや心拍モニターがより正確になった
レム睡眠の追跡ができるようになりました。これまでも睡眠トラッキング機能で深い眠りの時間の比率は計測できていましたが、この機能がより正確になることが期待されます。 -
バンドから取り外さずに充電できるようになった
Mi Band 4までは本体をバンドから取り外して専用の充電ケーブルにセットする必要がありましたが、新しいマグネット式充電ケーブルではその必要がなくなります。
Mi Bandシリーズは充電の頻度がそれほど高くないので、使用感としては小幅な改良だと思います。 -
NFC対応(ただし日本では関係なさそう)
NFC(近距離無線通信)に対応したモデルが追加されましたが、おそらく日本で有効に使える場面はないと思われます。 -
バッテリーライフが14日に減った
上のリンク先の記事では、Mi Band 5のバッテリーライフは最大14日とされています。Mi Band 4が最大20日だったので約3分の2に短くなったということです。
Xiaomi公式の情報を見ると、NFC非対応版で省電力設定にした場合は最大20日使えるとのことです。
これまでMi Bandシリーズを使ってきて、公称のバッテリーライフと実際のそれとに大きな乖離を感じたことがないので、おそらくMi Band 5で標準的な設定にしたときには本当に14日程度で再充電が必要になるのだと思います。
画面の大型化やプロセッサーの高性能化の代償ですが、この方向性はMi Bandシリーズの強みを損なうことにつながるので、ある程度のところで踏みとどまってほしいところです。
結局Mi Band 5は買いなのか?
Mi Band 5を買うべきか否かはちょっと難しい問題です。
Mi Band 4の美点は小さく・軽く・必要な機能が全部そろっているのにバッテリーが長持ちすることです。
設定にもよりますが、本当に20日くらいは充電なしで運用できます。残量15パーセントでバッテリー警告が出るのですが、そこから数日は余裕で使い続けられるので、「警告出たけど充電は週末まで待とう」というような運用が可能です。
Band 5でセンサーの正確性(というか、おそらくプロセッサーがセンサーの出力値を処理するときの正確性)が上がったのは良いことですが、そのためにバッテリーライフが犠牲になったのは痛いです。
これまでどおり最大20日持つという、NFC非対応版で省電力設定にした場合の使い勝手次第ですが…
私はおそらくBand 5も買って試してみると思いますが、Band 3やBand 4からの買い替えで幸せになれるかどうかはまだわかりません。
リンク:Xiaomi Mi Band 5 中国語/英語(Banggood)
リンク:小米手环 5(Xiaomi)