私が初めてのロレックスを買ったのは2年以上前のことで、その顛末はこのブログでも紹介しました。
その時計をそろそろ買い替えようと売却したところ、ロレックスの威光を存分に感じたという話です。
すごく得した気分。
はじめてのロレックスを2年前の春に購入
それまでApple Watchだ、いやHuawei Watchだとウェアラブルデバイスの話ばかりしていた私が、急にオーセンティックな時計に興味を持ちはじめ、勢い余ってロレックスのエントリーモデルを購入したのは2018年の春のことでした。
Apple Watchの時計としての使い勝手に対する失望を反映したふるまいだったと思います。
欲しいモデルの状態の良いものを国内で見つけられず、海外から通販で買ったという話を上の記事で紹介しています。
記事にも書いていますが、「通販」かつ「海外」ということで偽物を掴まされないかずいぶん心配していたものです。
(このとき買った時計はちゃんと本物だったことが今回わかりました)
実物を身に着けて生活してみると、精巧に作られた時計の美しさとはたいしたもので、良い時計や、良いスーツや、良い靴といったものにたくさんお金を掛ける人たちの気持ちも少しわかったような気がします。
で、私はその美しい時計もあまり特別扱いせず、普段使いの道具としてわりと乱暴に扱っていました。
たとえば、パームレストを含む全体がアルミでできているMacBook Proを使うと、ブレスレットと擦れて双方に傷が付きそうなのですが、MacBookの傷は心配するけれど、時計の傷はあまり気にしないといった調子です。
洗い物をはじめとする家事のあいだも、自作PCを組み立てるためにケースの中に手を突っ込むときにも、雨の日も風の日も、運動するとき・お風呂に入るとき・寝るとき以外は基本的にいつも腕に着けていました。
さすがにあの超有名Vlogger、Casey Neistatさんのようにスケボーでこけてバキバキに壊したりはしませんでしたが。
その結果、2年後の私のロレックスはあちこちに細かい傷のある、いわゆる「使用感あり」な状態になっていました。
買い替えのために売却した結果
さて、初めてのロレックスとの生活も2年を超え、ふとしたときに見せる美しさにハッとさせられるのは相変わらずでしたが、その一方で少し飽きが来はじめてもいました。実物に触れて、時計に対する嗜好の精度というか解像度というか、そういうものも上がっているはずです。
そろそろ別の時計も持ってみたい。
というわけで、東京都内某所の時計屋さん密集地帯に持参して、査定と買い取りをしてもらいました。
私が購入時に商品代金として支払った金額は3,867ドル。そこに輸入消費税として約4.8%が掛かったので、商品に対して払ったのは、当時の為替レートでおよそ44万円でした。(このほかに、送料と振込手数料が掛かっています)
この時計をいくつかのお店で査定してもらった買取金額がこちらです。順番は訪問順。
A店:25万円
B店:39万円
C店:37万円
D店:33万円
E店:32万2,500円
F店:20万8,000円
G店:39万円
時計を売るのは初めてで様子がわからなかったので、めぼしいお店を端からぜんぶ当たったのですが、少なくとも海外から通販で買ったこの時計が本物であることは間違いないようです。
しかし、この金額の幅はいったいどういうことなのか?
いちばん安かったF店では「メーカーでオーバーホールしなけらばならない状態だから」とのことでしたが、他のお店の価格を見れば的外れだと感じます。ちなみに、F店は時計業界ではとても有名なお店です。
というわけで、最も条件がよく、先に良い値段を出してくれたB店で39万円で買い取ってもらいました。
44万円のものが39万円になったので差し引きマイナス5万円。割合にするとわずか11.4%しか下がっていません。
エントリーモデルとはいえとても美しい時計を2年以上使って、その間に傷やへこみが明らかに増えているにもかかわらずです。
素材そのものに価値のある貴金属を除けば、こんなに値持ちの良い商品って他には見当たらないんじゃないでしょうか?
少なくとも2年落ちの傷ついたApple Watchにはほとんど値段はつかないはずです。
そもそも全体の相場が値上がりしているのだった
お店が買い取った時計を、傷んだ外装のメンテナンスをしたうえで利益を乗せて転売する場合、その販売価格はきっとプラス5万円では済みません。
だから、おそらくあの時計は44万円よりも高い値段でどこかのお客さんに売られることになるはずです。
ちょっと気になったので、時計を買った海外のお店で同じ型番の商品の値段をチェックしてみると、なんと4,690ドルで売られていました。
リンク:Rolex 116000(Swiss Watch Expo)
私の買い値に対して約800ドル増しです。
全体の相場が9万円近く上がっているのが、私の時計が高く売れた理由の一つであるようです。
査定してくれたお店の方の話では、新型コロナウィルスの影響で一時的に下がった中古時計の相場も次第に持ち直しつつあるそうです。
こうした右肩上がりの状況がいつまで続くのかはわかりませんが、このトレンドが続くかぎり、中古のロレックスは実質的には安い商品と言えるのではないかと思います。
Apple Watchが欲しいなと思っている方は、ロレックスと安いウェアラブルデバイスの組み合わせも検討してみると、視野が広がって楽しいですよ。