Apple AirPods Maxが発表され、即日予約受付が始まりました。
お値段なんと6万1,800円。しかも税別。
ライバルとの価格差2万円を正当化できる理由は?
AirPods Maxが高い
年末に来てAppleの取り立てが厳しいです。
今年は性能に対してかなり安価なiPhone SE(第2世代)やM1チップ搭載Macをリリースする一方、iPhone 12シリーズは昨年よりやや高めの価格で出してくるという調子で、全体としてバランスを取っているのかな?などと思っていたのですが、AirPods Maxはそんな観測を吹き飛ばす超ハイプライス。
税込にすると6万7,980円。
この価格帯はもうBluetoothヘッドフォンの領域ではありません。
熱烈なAppleファンボーイとしても知られるYouTuber、Casey Neistatさんも「高すぎるやろ」(意訳)とおっしゃっています。
sexy new @Apple headphones but they cost $210 MORE than @Bose excellent noise cancelling over the ear headphones and cost $200 more than @Sony also excellent WH-1000XM3 headphones????? thats a lot. i want bcause Apple but i dont think the price is entirely justifiable https://t.co/urV0Xacg0C
— Casey Neistat (@Casey) December 8, 2020
AirPods Maxの特長
AirPods Maxはそのセクシーすぎるルックスだけでなく、機能面でも従来のオーバーイヤーヘッドフォンとは一線を画するものだとAppleは言っています。
上の動画からそれらを拾ってみるとこうなります。
- AirPods Maxの全ては妥協のない装着感とパフォーマンスのためにデザインされている
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アルミのハウジングを独自のサスペンションシステムによりヘッドバンドの伸縮アームに接続することで、頭のサイズによらず良好なフィット感を得られる
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「ワープニット」によりヘッドバンドは通気性が高く快適
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ニット素材で覆われたイヤークッションをマグネットでハウジングと接続することで、高い気密性が保たれる
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専用のドライバーを採用することで可聴領域全体で低歪みを実現
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2つのH1チップによりAdaptive EQ(聴く内容に応じた音質調整を1秒に最大200回行う機能)などのコンピュテーショナル・オーディオを可能に
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8つのマイクを使ったアクティブノイズキャンセル機能とそれをボタンひとつで解除できるトランスペアレンシーモードに対応
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加速度センサーとジャイロを使った空間オーディオに対応
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デジタルクラウンで正確なボリューム調整と選曲が可能
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20時間のバッテリーライフ
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クラス最高のノイズキャンセル性能
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5色のカラーバリエーション
こうしてみると、ハウジングとヘッドバンドの連結の機構、通気性の高いヘッドバンドの構造、コンピュテーショナル・オーディオと空間オーディオのサポート、がはっきりわかるアドバンテージということのようです。
BOSEのNoise Cancelling Headphones 700が4万6,750円(公式通販価格。税込)、ソニーのWH-1000XM4が4万4,000円(同)なので、これらの機能が必要で、その価値が差額の約2万円に見合うと思えれば、それがAirPods Maxを買う理由になるでしょう。
北半球がこれから冬へ向かう中、気密性の高いオーバーイヤーヘッドフォンは防寒具としても便利なものですが、その一方、外出にはマスクを欠かせなくなった昨今では、AirPods Proのようなイヤフォンタイプの方が使いやすい場面も多そうで、悩ましい限りです。
異星人の宇宙船のようなつるんとしたハウジングはカッコいいと思います。