日本マイクロソフトがMicrosoftの国内未発売のスマートフォン「Lumia 830」を社内利用するためにわざわざ技適を通したというニュースが報じられています。
記事に書かれた経緯から見て純粋に社内利用目的という感じがしますが、早くLumiaの国内販売を始めてもらいたい。
日本マイクロソフトがWindpws Phone「Lumia 830」を社内利用するために技適取得
PC Watch「日本マイクロソフト、独自に「Lumia 830」の技適を取得し、社内利用へ 」によると、日本マイクロソフトは社員が業務で使用するためのスマートフォンを更新するために、日本未発売のLumia 830の技適をわざわざ取得したそうです。
Lumiaというのはもともとフィンランドのノキアが開発・販売していたスマートフォンのブランドで、昨年4月にMicrosoftに携帯部門まるごと買収されました。
社内では自社製品を使うとか、社員寮の駐車場には自社の車しかとめられないとか、結婚式では会社の系列によってビールの銘柄を変えるといった、売上貢献なのか愛社精神の発露なのか先回りした気遣いなのかわからない慣習をよく耳にしますが、日本マイクロソフトほどのモダンな会社もそういうものから自由ではないということでしょうか。
日本マイクロソフトの従業員数は2015年4月1日現在で2,150名。技適取得の手間とコストがどれほどのものかはわかりませんが、全員が社用のスマートフォンを使うわけでもないと思うので、きっとペイしない作業なんだろうなと想像してしまいます。
Windows Phoneがかなり良い件
話は変わりますが、私は海外旅行に持っていったSIMフリーのiPhoneが現地で故障して、やむなくそのとき買える一番安いスマートフォンだった「Lumia 520」を現地で手に入れて使ったことがあります。
日本では発売されていないWindows Phone 8(当時の最新OS)にはちゃんと日本語設定があり、FacebookやTwitterやLINEのアプリもあって、何の不都合もなく使えました。
そして、なにより驚いたのが、新品がたった1万5,000円程度で売られていた貧弱なプロセッサと少ないメモリ容量の最安モデルLumia 520が非常にサクサク動くことでした。
Windows Phone 8は2012年にリリースされたOSですが、それまでのWindows Phone 7.xからカーネルレベルの刷新を施されたまるっと新OSという趣のOSで、Lumia 520の快適さはおそらくこの新OSの出来がとても良いためのものだろうと思います。
そういったわけで、私はWindows Phone 8以降のOSを搭載したWindows Phoneが日本でも発売されることを切望しています。
安くて速いとか最高やん。
早く日本でもリリースしてください
今回の報道によると「今回の社員向けスマートフォンの機種変更は、Microsoft Lumiaの日本市場での事業展開や製品の発売を直接的に意味するものではない」とのことでWindows Phoneラバー/Lumiaラバーとしては非常に残念なのですが、同時に「社内でのさまざまな活用をショーケースに位置付け、今後のWindowsベースのスマートフォン関連事業を検討および展開していく上で役立てていく」とも言われているので、その言葉を真に受けて気長に待ちたいとも思うわけです。
MacとAndroidの併用とか、Windows PCとiPhoneの併用のように、OSベンダーが混在してもちゃんと使えるように配慮されているのは当たり前なのですが、それでもすべてを同じベンダーで揃えたときならではの快適性というのはあるもので、日本では多くのユーザーがその恩恵に与れないというのは残念なことです。
Windows Phoneを日本で売ろうとすると、OSのローカライズだけじゃなく、地図などの付随サービスのローカライズに膨大な手間とコストが掛かるだろうことは承知していますが、そこを何とか、日本でもWindows Phoneを出していただきたい、できれば大手キャリアから出していただきたい。そのようにお願いしたいわけです。
マウスコンピューターが開発されている「MADOSMA」のようなものが突破口になれば良いなと思います。
マウスコンピューター「マウスコンピューター、開発中のスマートフォンのブランド名と製品仕様に関してのお知らせ」