Appleの「Fusion keyboard」という二段押し&キートップ・タッチセンサー付きキーボードの特許が登録されました。
2011年9月に出願され、2015年5月26日に特許として登録されています。
Force Touchはキーボードにも進出するのか?
Appleの「Fusion keyboard」特許の内容
Appleが出願していた、二段階入力とキートップのタッチセンサーを備えたキーボードの技術が特許として登録されています。
特許の内容は以下のサイトで確認できます。
USPTO Patent #9,041,652
United States Patent 9,041,652 Fusion keyboard
独立した請求項が4つ、従属する請求項を含めても全部で22個しかない読むものに優しい特許だったので請求項だけ読んでみました。ざっと次のような内容です。
- キーボードのキーは押し方の深さに応じて二段階の入力を認識でき、さらにキートップにはタッチセンサーもついている
- タッチを検知してから規定時間内にキースイッチの入力を検知しない場合はタッチ入力として処理し、規定時間内にキースイッチの入力を検知した場合はキー入力として処理する
- さらに、キー入力については、一段階目の入力を検知してから規定時間内に二段階目の入力を検知しない場合には一段押しとして認識し、規定時間内に二段階目の入力を検知した場合には二段押しとして処理する
この特許のキモは、複数の入力に対応するキーでどういう操作が行われたかの区別を入力の時間を用いて行うという部分になると思います。
いつかForce Touchキーボードができる?
2015年に発売されたMacBook全機種に搭載されているForce Touchトラックパッドでは、押し方の強さによって二段階の入力を認識し、さらに物理スイッチがないのにカチッとしたフィードバックも備えるというスルドい技術を見せているAppleです。
Force Touchトラックパッドは物理スイッチのストロークが不要な分、デバイスの厚みを抑えるのに有用なのですが、同じ技術がキーボードにも応用されると、いよいよラップトップに残された最後の物理スイッチであるキーボードのキーが撲滅されるということになり、極限まで薄型化されたラップトップが登場することになります。
今回の特許の技術が直ちに非物理キーボードの製品化につながることは無いように思いますが、なんとなく未来を感じる内容で、いつか訪れるかもしれない究極に薄まったMacBookの登場にワクワクを抑えきれません。