先月サービスが始まった音楽配信サービスAWAの試用を続けています。
主に外出時に聞き流す用途で1日2時間程度の利用ですが、すでにアーティストラジオの楽しさにハマっています。
AWAの「RADIO」機能が楽しい
AWAの「RADIO」機能は、アーティストや曲を選ぶとそれらに似たテイストの曲をAWAの収録曲の中からノンストップでどんどん再生してくれる機能です。
iTunesでも「Genius」機能でテイストの似た曲を再生してくれますが、あちらは自分のライブラリに入っている曲限定なので、思いもかけない曲との出会いはありません。
知らない曲との衝撃的な出会い。それがAWAの「RADIO」の魅力です。
とあるラジオのプレイリストはこんな感じ
それではAWAのラジオにはどんな出会いが待っているのかを紹介してみます。
たとえば、アーティスト名「キリンジ」のアーティストラジオで再生された曲を再生順に70曲並べると次のようになります。
- She’s A Rainbow(コトリンゴ)
- モンスター feat. 秦 基博(大橋トリオ)
- emotion(Sunbrain)
- Scum(コーネリアス)
- Something Stupid(細野 晴臣)
- ISETAN-TAN-TAN(矢野 顕子)
- Don’t think twice(高野 寛)
- 絶対ムッシュ制(やくしまるえつこ)
- Katachi(Shugo Tokumaru)
- エバーシルバー(日食なつこ)
- この世は不思議(冨田ラボ feat. 原 由子,横山剣,椎名林檎,さかいゆう)
- プリーズリピートアフターミー(清竜人)
- やさしい哲学(冨田ラボ feat. 椎名林檎)
- Wind(Akeboshi)
- 笑う月(中山 うり)
- BLUE MOON BLUE(高橋幸宏)
- Daddy ~jimama feat.玉城千春 from Kiroro~(jimama)
- Boat of Fools(鈴木 慶一)
- Feelings(mi-gu)
- Getting Over You(藤原 ヒロシ)
- 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ(アルバムバージョン)(サンボマスター)
- スコール(グディングス・リナ)
- Young OH! OH!(POLYSICS)
- 時間よ止まれ(矢沢永吉)
- 生きとし生ける物へ(森山直太朗)
- 愛してる(風味堂)
- 明日の空 instrumental(あいしいうたファミリー)
- スリル(布袋寅泰)
- Replica(FOLKS)
- 悲しみは雪のように(1996 live)(浜田 省吾)
- 状態のハイウェイ(BIKKE/クラムボン)
- ウミガメスープ(kanonxkanon)
- 美ちなる方へ(神聖かまってちゃん)
- Go To Fly(Sunbrain)
- 猟奇的なキスを私にして(ゲスの極み乙女。)
- Cow Cow Boogie(細野晴臣)
- 空も飛べるはず(さよならポニーテール)
- ON THE AIR(パスピエ)
- Video Killed The Radio Star(コトリンゴ)
- Don’t throw it away(冨田ラボ)
- 贈る言葉(大橋トリオ)
- 04.53(HY)
- 夕焼けブルース(supercell)
- SOMETHING NEW(高橋幸宏)
- テレフォン No.1(ふくろうず)
- がきんちょのうた(清竜人)
- J-POP(モーモールルギャバン)
- MONKEY(コーネリアス)
- foreseer(日食なつこ)
- 大丈夫 long version ~明日へ~(jimama)
- Have a Good Day !(のあのわ)
- Beat Flash(POLYSICS)
- LIFE(グディングス・リナ)
- 病めるアイドル(アーバンギャルド)
- 冬のにおい(フラワーカンパニーズ)
- 呼びにきたよ(地球三兄弟)
- Faerie Punks(Akeboshi)
- 生き残れ!!!(クレイジーケンバンド)
- 涙にあきたら(キリンジ)
- S.S(パスピエ)
- 状態のハイウェイ(BIKKE/クラムボン)←重複
- Azalea ~五月の光・君のいない道~(pupa)
- 竜の子(キリンジ)
- You May Dream(TOKYO No.1 SOUL SET + HALCALI)
- 空も飛べるはず(さよならポニーテール)
- 祈れ呪うな(キリンジ)
- You’re right(FOLKS)
- 早春(キリンジ)
- 進水式(KIRINJI)
- Go To Fly(Sunbrain) ←重複
※以下は既出の曲との重複がほとんど
いかがでしょうか。
注目すべきは矢沢永吉「時間よ止まれ」。
なんでこれがリストされたのかさっぱりわかりませんし、フルコーラス聞いたのはこれが初めてですが…いい曲じゃん!
プレイリスト全体を通してテイストがキリンジ的かというと若干の疑問はありますが、どの曲もスキップせずに聞き通すことができる程度に自分の興味と好みのストライクゾーンをギリギリかすめていく絶妙の距離感とハズし感が、新たな出会いを演出しています。
何曲かの間に、矢沢永吉、森山直太朗、風味堂、布袋寅泰、浜田省吾と出てきたあたりは腰が砕けそうになりました。
カバー以外でメジャーなものは「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」(サンボマスター)、「時間よ止まれ」(矢沢永吉)、「スリル」(布袋寅泰)、「猟奇的なキスを私にして」(ゲスの極み乙女。)などの数曲にとどまっていて、アンチメジャーな感じはキリンジのテイストを踏襲していると言えるかもしれません。
思いがけない曲との出会いとそこからの深堀りがAWAの魅力
このように、聞いたことないし聞こうとも思っていなかったけど聞いてみて不快じゃないという曲を大量にリストしてくれて、その中で時折「これちょっと良いかも。このバンドの他のも聞いてみようかな。」と思えるような曲と出会えることがAWAのRADIO機能の魅力です。
そして、そう思った瞬間からそのアーティストのアルバムを端から全部聞き放題できるのがサブスクリプション型の音楽配信サービスの良いところで、大抵のアーティストなら1日あればリリース済みのほぼすべての曲を聞き尽くすことができます。
これまでこういった楽しみはSpotifyやTidalやRhapsodyを利用できる海外の音楽ファンだけのものでしたが、AWAの登場でようやく日本の音楽ファンも楽しめるようになりました。
AWAが3ヶ月無料という太っ腹なプロモーションをされているのも、こうした楽しみ方を日本の人々に広く知らしめるためでしょう。無料期間中の利用はアカウント登録もしなくて良いというのもすばらしいです。
日本にサブスクリプション型の音楽配信サービスが根付かなかったのはユーザーのせいじゃなくて、これまでのサービスの内容がショボかったからだということを、AWAが証明してくれることを願っています。