アメリカのAT&Tだけで発売されているSamsungのGalaxy S7 Activeという機種が、Consumer Reports誌の防水テストをパスしなかったという記事が出ています。
2台試して2台とも。
なお、Galaxy S7とGalaxy S7 edgeは大丈夫だった模様。
Consumer Reportsの防水テストでGalaxy S7 Active 2台が浸水
Galaxy S7 ActiveはGalaxy S7とほぼ同じ性能を持ちつつ、本体の周囲と背面がいかついバンパーとカバーで覆われたモデルです。
こちらの動画ではGalaxy S7 ActiveとGalaxy S7 無印とを同じ条件で落下試験にかけて、Galaxy S7が傷だらけになって動作しなくなるのを尻目に、Galaxy S7 Activeがしぶとく生き残る様子を見ることができます。
さて、そのGalaxy S7 Activeの防水性能をアメリカの雑誌Consumer Reportsがテストした結果、2台試して2台ともがテストをパスできなかったそうです。
Consumer Reports 「Samsung Galaxy S7 Active Fails Consumer Reports Water-Resistance Test」
http://www.consumerreports.org/smartphones/samsung-galaxy-s7-active-fails-consumer-reports-water-resistance-test/
Galaxy S7 Activeは仕様上IP68の防塵・防水性能を持つとされています。
「8」の部分が防水性能を示していて、ある条件で連続的に水中に置かれても水が浸入しないことを表しています。
「ある条件」はメーカーの取り決めによりますが、ドコモのGalaxy S7 edgeのカタログによると「常温の水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有すること」を意味するとされているので、おそらくGalaxy S7 Activeも似たような条件だと思われます。Consumer Reportsの記事にも同じ条件が書かれています。
Consumer Reportsのテストは実際に1.5m(5フィート)の水中に沈めるのではなく、Galaxy S7 Activeを水を満たしたタンクに入れて同じ条件になるよう加圧する方法で行われています。
テストの手順と結果は次の動画で見られます。
タンクから取り出したGalaxy S7 Activeには、画面のちらつき、不正表示、タッチスクリーンが反応しない、前後カメラレンズへの浸水、SIMカードスロットへの浸水、などの問題が見られます。
記事によると、同じテストをもう一台のGalaxy S7 Activeに対して行ったところ、ほぼ同じような結果になったそうです。
あまり「Active」じゃない模様です。
Galaxy S7 と Galaxy S7 edge は大丈夫
記事によると、Galaxy S7 と S7 edgeは同じテストを正常にパスしているそうです。
Samsungは防水性能に関してごくわずかな数の苦情を受けており、それらすべてのケースはメーカー保証の対象となったと述べているそうです。これがGalaxy S7 Activeだけに対する苦情なのか、Galaxy S7 / S7 edgeに対するものも含むのかは、記事からは読み取れませんでした。
また、今回の結果がActiveの外装が他の2モデルと異なることに起因するものかどうかに関する考察等はありません。
記事に対しては「加圧タンクでテストするならタンクのキャリブレーションをした方がいいよね」というもっともな指摘や、それに対する「でもS7やS7 edgeが平気だったんだからやっぱりタンクよりS7 Activeの方が怪しいんじゃない?」というこれまたもっともなリプライなどがあって楽しいです。
なお、S7 edgeはシャンパンをボトルで注いでも大丈夫な模様です。黒い帽子の人のスマホがバチバチってなるところがバカっぽくて面白い。
以上、Galaxy S7 Activeが防水テストに落第した話でした。
リンク:Samsung Galaxy S7 edge Dual-SIM SM-G9350