AirPods Pro。2019年10月に発売され、私はその翌月になんとか手に入れました。
それから2年が経ちバッテリーがヘタって来たのでAppleCare+ for Headphonesで交換を依頼しました。
果たしてAppleCare+ for Headphonesは得なのか?
AirPodsのバッテリーは2年持たない説
AirPodsシリーズは初代とAirPods Proをそれぞれ発売後まもなく購入して使っています。
どちらも素晴らしい製品ですが、買って2年もするとバッテリーが弱ってきます。
バッテリーはケースと左右のユニットそれぞれにあるのですが、特にユニットの弱り具合は明らかで、満充電の状態から1時間も使うと例の「ポンポンポン…」というバッテリー残量警告音を聞くことになります。
また、ケース側もユニットほどではありませんが、買った頃と比べると弱くなっているのを感じます。
AirPodsシリーズのバッテリーはいずれ目に見えて弱るということを念頭に購入するべきです。
AppleCare+を使ってバッテリー交換を依頼した顛末
初代AirPodsでこのバッテリーの問題を経験していた私は、Proを購入するときにAppleCare+も併せて購入していました。
お値段(当時)は3,730円でした。
今回、AirPods Proのバッテリーが弱ってきたことと、AppleCare+の有効期限(2年間)が迫ってきたことから、AppleCare+を使って無償でバッテリー交換をしてもらえるのかを試してみました。
以下、その顛末です。
バッテリー交換依頼(その1)
AirPodsのバッテリーに関するサービスを受ける方法は、Appleストアの店頭持ち込み、Appleのウェブサイトからチャットで相談、Appleのウェブサイトから電話サポートを申し込んだ上で電話で相談、の3つです。
店頭に出向くのは面倒だし、電話でシリアル番号を伝えるのも億劫なので、最初はチャットでの相談を選びました。
シリアル番号や症状の概略は事前にウェブサイトから入力済みで、チャットでは症状の詳細、ファームウェアのバージョン等を確認され、最後に修理申し込みのサイトのリンクをいただけました。
そのリンク先では、店頭に持ち込んで交換する方法(在庫があれば当日持ち帰り可能)と集荷による交換(1週間程度掛かる)のどちらかを選べたので、AirPods Proがない期間をなるべく短くするべく、店頭交換を選びました。結局Appleストアへ行くことになるのね。
店頭でのやり取り
上で予約した日時に最寄りのAppleストアへ出向くと、症状等の情報はすでにジーニアスさんに伝わっていたようなのですが、いろいろ話をするなかで結局同じ説明をもう一度させられたような気がします。
で、バッテリー(ユニットとケースの両方)が弱っていると私が思っていることを納得してもらったところで、費用の説明が始まりました。ユニットが1個いくら。ケースはいくら。という風に。
いや、こっちはAppleCare+に入ってるし、あなたが見せてくれているそのiPadの画面にもAppleCare+に入っていれば無料って書いてあるんですけど、ということを優しく指摘すると、「はい、それはこれから説明するところでした」みないなことを言われて脱力しました。関係あるポイントだけ説明してくれよと。この件に限らず今回の一連のやり取りを通じて感じたAppleのサポートの印象は「説明が回りくどい」です。
先方の事情を忖度するなら、AppleCare+に加入していても製品に外部からのダメージがある場合(衝撃や水濡れなど)には有償になることがあり、事前にそういうことを説明したいということだと思いますが、もう少し上手くやってほしいと思いましたよ。
そんなやり取りがあって、さあ交換してもらいましょうかと思ったら、ケースの交換を希望される場合はこちらで症状を確認する必要があるため、いったん製品を預かるので後日再度来店してほしいと言われました。
店に預けた場合は交換品を返送してもらうことはできず再度来店するしかないことと、症状の確認は店とは別の場所で行うので所用期間は集荷の場合と変わらないことがわかったので、AirPods Proは預けずに店を後にしました。完全な無駄足です。
こういうことはサイトに書いておいてよね。
電話での集荷依頼
家に帰ってAppleのサポートページ(3日ぶり、2度目)から電話サポートの申し込みをします。
電話サポートというのは指定した日時にAppleから電話をもらえるというものです。
約束の日時を数分過ぎたところで電話があり、そこで最初のチャットのときに発行された受付番号を伝えると、それまでのやり取りの履歴を確認してもらえました。
が、結局先方がその内容を復唱し、それに私が「はい、そうです」と答えるやり取りがあったので、一から説明するのと所要時間は大して変わりませんでした。
集荷の予約をしたい旨を伝えると、場合によっては費用が発生すること、その費用はクレジットカードでなければ払えないこと(デビットカードは不可)、発送時にユニットのチップ(耳に当たるシリコンのパーツ)は外しておくこと、ケースの刻印の有無(交換したら刻印がなくなるのかもしれません)、集荷日は配送業者の都合で1日遅れる可能性があることなどを確認された上で、ようやく集荷の日時が決まりました。
そして、指定の日時に私のAirPods Proは引き取られていきました。
なお、配送業者さんにはAirPods Proを梱包せず裸のまま渡せばOKです。
修理の結果
集荷からきっかり1週間後、AirPods Proが戻ってきました。
箱の中には修理内容を説明する紙が入っています。
いわく…(抜粋。わかりやすいように一部表現を変えています)
以下の部品を交換いたしました。
ユニット(右): (症状)電源/バッテリーの駆動時間
ユニット(左): (症状)オーディオ/音質
どうやら交換されたのは左右のユニットだけで、ケースは交換されなかったようです。
実際、ケースに書かれたシリアルナンバーは私が送ったものと同じです。
結局ユニットだけしか交換されないんなら、店頭で交換してもらったら早かったということなのですが、まあいろいろ経験できたので良かったことにしよう。
AirPods ProとAppleCare+ for Headphonesの損得勘定
このようにして私のAirPods Proのユニットは交換されたわけですが、結局AppleCare+ for Headphonesに入ったのは得だったのか損だったのか?
結論から言うと得でした。
AppleCare+に入っていない場合でも、AirPodsシリーズのバッテリーが弱ったときには「バッテリーサービス」というサービスで有償で交換することができます。料金は片方5,940円(税込)です。(ケースも同額)
今回は両方のユニットを交換したので、仮にAppleCare+に入っていなかったとしたら1万1,880円必要だったことになります。
私がAppleCare+ for Headphonesに払った金額は3,730円だったので、単純比較では明らかに得です。
AirPods Proは今でもフルワイヤレスイヤフォンの中ではトップレベルのノイキャン性能を誇り、iPhoneなどのApple製品との組み合わせでは抜群の使い勝手を維持しています。(というか、買った当時より使いやすくなっている)
再びバッテリーが弱るまでの約2年間これまでと同じように使えるのなら、AppleCare+に払った3,730円は正解でした。また、総額3万4,310円(当時)でAirPods Proが約4年間も使えると考えてもやはり正解だったと思います。
AirPods本体の性能に満足できることを前提とすれば、AppleCare+ for Headphonesは入って損のないサービスだと思います。