Amazfit Verge Liteをしばらく使ってみたのでそのレビューをお届けします。
Apple Watchのような5万円近くするものを買うつもりはないけど、1万円くらいならスマートウォッチというものを試してみてもいいかな、という方には一度手にとってもらいたいアイテムです。
Amazfit Verge Liteのレビュー
では、まいります。
なお、今回レビューする個体は中国のデジタルガジェットを主に扱っている通販サイトBanggoodさんから提供されたものです。
箱の中身はなんじゃろな
こちらがAmazfit Verge Liteのパッケージ。
中にはVerge Lite本体、充電用ケーブル、取扱説明書が入っています。(写真は小袋やディスプレイ保護シートを取り除いた状態です)
必要なものだけが入っているシンプルな梱包は、私のようにガジェットをたくさん購入するけど箱を捨てたくない者にとっては大変ありがたいですね。
良い意味でプラスチッキーな本体
Amazfit Verge Liteの本体がこちらです。
ディスプレイの風防がガラス(Corning Gorilla Glass 3)なのと、充電用の電極、バンド着脱用のスライドを除けば、外装は全体的に樹脂製です。
樹脂製というと安く感じるのでは?という心配をされるかもしれませんが、Verge Liteの外観は全体がマットな質感で、とくにチープな印象はありません。
なお、本体部分の素材は「Glass fiber and reinforced polycarbonate」(グラスファイバーと強化ポリカーボネート)ということで、強度にも不安がありません。
そして、Verge Liteはその名のとおり軽いです。
軽さとバンドのしなやかさで快適な着け心地
Verge Liteの重さを実際に量ってみました。
わずか45グラム。
ちなみに、同じ条件で量ったApple Watch Series 4(Nike+ 40mmに純正スポーツバンドを取り付けたものなので、Apple Watchとしては最軽量の部類)は61グラムでした。
じっさい、Verge Liteは腕に着けていてとても軽いですし、ケースがややバルキーなので軽さがより際立つように感じます。
上記のApple Watchと並べてみるとこうなります。この大きさの違いで26%以上も軽いのです。
さらに、Verge Liteに付属のバンドはとてもしなやか。軽さとも相まって快適な着け心地です。
びっくりするほどきれいなディスプレイ
Verge LiteのディスプレイはAMOLED(アクティブマトリクス式有機ELディスプレイ)です。
実際の表示例はこんな感じです。
角度をつけて見てもこのとおり、しっかり表示を確認できます。
発色が素晴らしく、解像感もあるので、ディスプレイを点灯させたときの幸福度はかなり高めです。
個人的には、発色についてはSeries 4までのApple Watchよりも好い印象を持っています。(Series 5はまだ見たことがないのでわかりません)
機能
さて、肝心の機能ですが、スマートウォッチとして基本的なことはしっかり押さえられています。
すなわち…
- 運動量の計測ができる
- 心拍数の計測ができる
- スマホに届く各種通知をプッシュ表示できる
- スマホの操作を一部代行できる
こういったところです。
運動量の計測
対応する運動は、屋外ランニング、トレッドミル(ランニングマシン)、ウォーキング、屋外サイクリング、エアロバイク、クロストレーナー、ウェイトトレーニングです。
運動するときはVerge Liteのメニューから所望の運動を選ぶことで計測が始まります。
Verge LiteはGPSとGLONASSの両方に対応しているので、屋外でのランニング、ウォーキング、サイクリングでは位置情報に基づいた正確な走行距離を記録できます。
心拍数の計測
Verge Liteは心拍センサーを内蔵しています。
仕様上最大20日の連続使用が可能なロングバッテリーライフのおかげで、就寝中も含め、24時間継続的に心拍数を計測することも可能です。
(ただし、計測頻度を上げるとそれに応じてバッテリーライフも短くなります)
スマホの通知の表示(一部Verge Lite単体の通知もあり)
スマホに届く通知をVerge Lite上に表示し、同時に振動で知らせることができます。いちばんスマートウォッチらしい機能ですね。
対応する通知は次のとおりです。
- 着信
-
予定
-
アラーム
-
アプリからの通知
LINEやTwitterの通知など。アプリごとにオン・オフを指定できます。 -
座りすぎ警告
一定時間以上座り続けた場合の通知。Apple WatchのStandに相当。 -
SMS
-
メール
-
目標達成
歩数などの目標を達成したときの通知。
スマホの操作代行
たとえば、スマホでSpotifyアプリを起動して音楽を聞いているとき、Verge Lite側で一時停止・再開、曲の前後移動、音量調整ができます。
ただし、Apple Watchのようにスマホ側で音楽等を再生すると自動的にウォッチ側に対応するUIが表示されるのではなく、Verge Liteでは能動的に「Music」画面を表示させる必要があります。
また、Music画面を起動してからスマホとの通信(曲情報の取得などと思われます)が始まるため、実際に操作できるようになるまで数秒から10数秒待たされます。
このあたりは閉じたエコシステムを持つAppleの方が便利なようです。
超ロングバッテリーライフ
Verge Liteのバッテリーライフは公称最大20日間。
私はディスプレイの輝度を最大にし、心拍数の計測を自動で行うようにして使っていますが、フル充電からだいたい12~13日でバッテリー残量の警告が出ます。
警告が出てからさらに1日はなんとか使えるので、GPSをほとんど使わない(屋外での運動を計測しない)使い方なら、バッテリーライフは2週間弱といったところです。
これはApple Watchに慣らされた私にとっては信じられないほどの長さです。
10日ほどの旅行なら充電ケーブルを持たずに出掛けられます。
時計としての使い勝手
Amazfit Verge Liteを含む多くのスマートウォッチは、バッテリーライフを長くするために、通常はディスプレイを消灯しています。
この状態からディスプレイを点灯させるには、手首を顔に向ける操作をするか、Verge Lite本体のホームボタンを押すかの、どちらかの操作をする必要があります。
後者のホームボタンは常に即座に反応するのですが操作がやや面倒。
一方、前者の手首くるり方式は画面が表示されるまでだいたい1秒ほど掛かります。
手首くるりのタイムラグは初代からSeries 4までのApple Watchでもあるにはあるのですが、反応時間はVerge Liteの方が長く感じます。
時刻を確認する道具としての使い勝手は、素晴らしく良いわけではないと覚えておきましょう。
まとめ ~ 1万円少々なら全然アリ
以上、Amazfit Verge Liteについてでした。
スマートウォッチの基本をしっかり押さえつつ、心拍計とGPS/GLONASSを内蔵して活動量計としても便利に使え、実用2週間弱の超ロングバッテリーライフを実現して、実勢価格はたったの1万円強です。
Apple Watch Series 5はいちばん安いモデルでも4万6,000円以上。バッテリーは持ってせいぜい2日です。
Verge Liteは時計としてほんの少し使いづらいという弱点はありますが、スマホを時計代わりにするよりはずっと便利です。
というわけで、スマートウォッチの入門用として、また、Apple Watchのバッテリーライフに飽き足らない方向けのヘビーデューティなスマートウォッチとして、Amazfit Verge Liteは検討に値する一台だと思います。
リンク:Amazfit Verge Lite(Banggood)
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