【不可解】Surface 3に関するブライアン・ホールさんのインタビューが説得力に欠ける件

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Surface 3 Microsoft/Windows

朝日新聞の電子版にMicrosoftのSurface事業担当 ブライアン・ホールさんのインタビューが載っていたのですが、ちょっと腑に落ちない内容でした。


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Surface事業担当のブライアン・ホールさんのインタビュー記事

朝日新聞の電子版のインタビュー記事です。インタビュアーはフリージャーナリストの西田宗千佳さんです。

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朝日新聞デジタル「(デジタルトレンド・チェック!)マイクロソフトのサーフェス3戦略」
http://digital.asahi.com/articles/ASH5V54Z8H5VUEHF00J.html

さて、インタビューの内容ですが、Surface 3の国内発表を受けて、Surface 3のラインナップ上での位置付けやこのような仕様にした根拠などを問うものになっています。

Surface 3で目指したのは「もっとモバイルに向いたもの」を「お求めやすい価格にする」こと

ホールさんは、Surface Pro 3が多くの支持を得た理由として、それがタブレットであり同時にラップトップであったことを挙げた上で、Surface 3はより薄く、軽く、バッテリーライフが長く、スクリーンとネットワーク機能が優れているものになったと語っています。
そして、Surface Pro 3はラップトップの置き換え、Surface 3はタブレットの置き換えで、位置付けが違うのだとされています。

まあ、ここまではいい。

そして、ペンでの生産性が重要で、MicrosoftはN-Trigの資産を買収するなどして、この分野にリソースを投入していることをアピールします。
ここでインタビュアーの西田さんがこう突っ込みます。「しかし、Surface 3ではペンが別売りになりました。重要ならばバンドルしてもよかったのでは。またキーボードについても、多くの人が同時購入をするので、セット販売があってもよいのでは、と感じます。」

いいぞ、もっとやれ。
たしかにSurface 3をタブレットの代替と位置付け、ライバルであるiPad Air 2のストレージ容量が同じモデルと比較すれば、価格面では大きなビハインドはないと言えますが、単にタブレットとして比較すればiPad Air 2の方が使い勝手良く仕上がっていると思うので、ちゃんとペンやキーボードとセットで使ってもらえるよう手はずを整えるべきだろうと思います。

ホールさんの答えは、店によってはセット販売してるし、買いたくない人が買わないチョイスをできることが重要なのだとのことです。

CPUをAtomにしたのは薄くてバッテリーライフが長くてUSBで充電できるデバイスにするため

Atom x7はデバイスの薄さ、10時間以上のバッテリーライフ、USB充電可能という条件を満たしつつ、十分なパフォーマンスを持ったベストな選択だったとし、Atom x7はCore i3の80%のパフォーマンスがあると述べています。

パフォーマンスの部分はどういう基準の話かわかりませんが、ちょっと盛り過ぎのように思います。

想定するのは「タブレットの置き換え」ユーザー

Surface 3のユーザーは主に価格面の理由からタブレットからの置き換えユーザーが多くなるだろうと述べています。

Surface Pro 3はハイスペックだが高い。Surface Pro 3ほどのスペックを必要としない人の多くが安価な製品としてiPadを購入しており、その層へ向けてSurface 3を投入したのだとして、大学生ではなく中学生ならSurface 3がベスト、医師ではなく看護師ならSurface 3が向いている、エグゼクティブではない多くのビジネスパーソンはSurface 3を選ぶだろうと言っています。

より多くのリッチ・ドキュメントを生産する用途には少々高くついてもSurface Pro 3が必要で、それよりもパーソナルだったりライトだったりする用途にはSurface 3が向いているということですね。
スクリーンの大きさの違いは資料の生産性に影響すると思うので、この部分には同意できます。
でもビジネスパーソンはエグゼクティブでもそうじゃなくても毎日毎日資料ばっかり作りまくってますけどね。

別売りのSurfaceペンにはカラーバリエーションがある

Surface 3用のタイプカバーにもペンにもカラーバリエーションがあると述べられています。

ペンのカラーバリエーションは見落としていました。Microsoft Storeを見ると、たしかにシルバーのほかにブラック、ブルー、レッドのカラバリがあります。
シルバータイプのお尻のボタンがパープルなのが気に入らない人は他の色を選べば良いですね。

日本で個人向けにLTEモデルしか出さないのは日本でのLTE通信が快適だから

日本ではLTEの回線品質が高く、公衆Wi-Fiサービスよりも快適に利用できることから、「日本では、LTEのオプションを前面に出すことが、多くの人々にとってプラスだと考えて」いるそうです。

日本の利用者の多くはその快適なLTE回線をテザリングできるスマートフォンを常に持ち歩いているので、PC側に内蔵している必要性はあまり無いのです。
PCに内蔵するメリットは否定しませんが、Wi-Fiモデルを出さない理由としてはちょっと弱いように感じます。


やっぱりWi-Fiモデルも出したほうがいいんじゃ

あまり準備できていなかったのかもしれませんが、LTEモデルオンリーにした理由はいかにも苦しい言い訳というか、ほんとの理由は別にあるんじゃないのかと勘繰りたくなるような話です。

価格が重要だというならWi-Fiモデルはあったほうがいいと思います。

今から追加してもええんやで。


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