iPhone 12シリーズが発表されまして、早いモデルは今週の金曜日から予約受付が始まります。
LightningをやめてUSB-Cに移行するのかが注目されましたが、今回もLightningのままでした。
AppleはもうiPhoneにUSB-Cを載せる気はなさそうだと思う理由。
iPhone 12シリーズの特徴
iPhone 12シリーズの紹介動画がこちら。
まずiPhone 12 / 12 mini。
つづいてiPhone 12 Pro / Pro Max。
5G対応、暗所に強いカメラ、超美麗なXDRディスプレイ、本体にマグネットを内蔵して簡単にアクセサリーを付けられるMagSafe、高い耐衝撃性と耐水性、プロセッサーの処理能力の高さ、といったあたりが売りになっているようです。
ラインナップは値段が高いものから順に…
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
…です。
いちばん安いiPhone 12 miniが税別7万4,800円から。
絶対値として安いとは言えませんが、最新のプロセッサー、デュアルカメラ、有機ELディスプレイ搭載のiPhoneがこの価格で買えるなら納得感はあります。
モデル間の違いは主にディスプレイのサイズとカメラ性能の差なので、選ぶのが簡単でありがたいですね。
充電・通信用ポートはLightningのまま
問題の充電・通信用のポートはLightningのままになりました。
充電用のアクセサリーも従来のものを流用できるので、考えようによっては便利と言えなくもありません。
たとえば、こういうリールケーブルはLightningやmicroUSBのものはほとんどタダみたいな値段で手に入ったのでたくさん持っているのですが、これが使えなくなると不便です。
ともあれ、Lightningは少なくともあと1年は存続することになりました。
さて、我々の多くがUSB-Cのことを知ったのは2015年に12インチMacBookが登場したときだったと思います。
有線のインターフェースはヘッドフォン端子を除けばUSB-Cポートが1つだけ。それで充電も通信も全部こなすという斬新すぎるデザインで物議をかもしたものでした。
その後、USB-Cはじわじわと勢力を伸ばし、現在ではMacだけでなくWindowsPCやAndroidスマホのほとんどで採用されるまでになりました。
iPadだってiPad Air以上のモデルは全部USB-Cです。
にもかかわらず、デザイン変更&5G対応というメジャーアップデートを行ったiPhone 12シリーズで採用しないというのは、AppleはiPhoneにUSB-Cポートを載せるつもりはないという意思表示ではないでしょうか。
iPhoneの充電はすべて無線化するつもりだ
では、Appleは今後もずっとiPhoneにLightningを載せ続けるのかというと、それもちょっとあんまりな戦略です。
2012年に登場して以来、とくに規格の改定などもされていないようですし、通信速度にしろ充電速度にしろ、さすがにそろそろテコ入れが必要な時期でしょう。
通信についてはLightningポートを使う機会はほとんどなくなっています。無線でやった方が手軽だし速いです。
そして充電についても、今回の発表でついにApple純正の無線充電器が登場して、晴れて「充電も無線で」と言える状況ができました。MagSafeもそのための仕組みでしょう。
というわけで、AppleとしてはUSB-Cを含む新しい有線のポートをiPhoneに載せるつもりなどさらさらなくて、来年あたりに有線ポートの一切ないiPhoneを出してくるのではないかと予想します。
「早くUSB-Cにして、ついでにイヤフォンジャックも返して!」なんて言ってる場合ではないのです。
以上、有線ポートのあるiPhoneは今年で見納めかもしれないという話でした。
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