すでにSurface Pro 4が発売されているアメリカでは、各媒体に詳細なレポートやレビューが続々とアップされています。
その中でCore m3モデルのバッテリーライフは期待したほどではないというものがあったので紹介します。
Surface Pro 4のCore m3モデルは思ったほどバッテリーが持たない
WinBetaに掲載されたレポートによると、Surface Pro 4のCore m3モデルは上位のCore i5モデルなどと比べて特別にバッテリーの持ちが良いわけではないようです。
WinBeta 「Battery life experiences with the Surface Pro 4 Core m3 base model」
http://www.winbeta.org/news/battery-life-experiences-surface-pro-4-core-m3-base-model
図表なしのなかなかの長文です。
ポイントになりそうなところを拾ってみると。
- Core i5モデルの公称バッテリーライフは720p/4Mbpsの動画を9時間連続で再生可能とされていますが、Core m3モデルで似た条件を再現して試したところ約6時間半でバッテリーが3%まで減ったそうです。2Mbpsの動画なら約9時間。
- AnandTechがCore i5モデルで同じようなテストをした結果によると、4Mbpsの動画を9時間強再生できたそうです。
- Surface Pro 4 Core m3モデルでタブレットモードでお絵描きとウェブ・ブラウズを行った場合のバッテリーライフは約6時間だったそうです。(これはAnandTechのCore i5モデルでのウェブ・ブラウズ時間である約8時間に及ばない)
- レポートでは、測定条件が他のテストと厳密に同じではなく参考程度に見てほしいとしつつ、Core m3モデルを買うなら、バッテリーライフに特別な期待を持たずに、価格が安く、自分の用途に十分な性能があって、ファンレスで軽いことを理由に買うべきだとしています。
動画の再生テストは各テストとも1つのファイルをループ再生するというもので、1回の再生時間の長さによってストレージへのアクセス量も違ってきそうですから、測定条件の違いが結果に大きく影響しそうです。Microsoftと同じ条件にすればレポートのものよりも良い値になるのかもしれません。
ただ、Surface Pro 4のスペック表にある「バッテリー駆動時間 9時間」には小さな文字で「2015 年 9 月に実施した Microsoft による性能テストに基づく (Intel Core i5 プロセッサ、256 GB の記憶容量、8 GB RAM を搭載した試作機)。」という注釈がされていて、Core m3モデルでどの程度の時間使えるかは保証されていないので、こういうレポートも参考にしつつ、どのモデルにするか決めるのが良さそうです。
ちなみに、Surface Pro 3ではどうだったかというと、AnandTechのレポートでは、Core i3モデルはCore i5モデルに劣る結果となっています。プロセッサーの処理能力が低いからといって、必ずしもバッテリーライフが長いとは限らないのですね。
AnandTech 「The Microsoft Surface Pro 4 Review: Rising The Bar – Battery Life」
http://www.anandtech.com/show/9727/the-microsoft-surface-pro-4-review-raising-the-bar/7