イギリスの高級自動車メーカーBentleyが製作した動画が超美麗なのですが、それがすべてiPhone 6で撮られていたという話です。
iPhone 6の本気を見た。
Bentleyのムービー「Intelligent Details: The Bespoke Driving Jacket」
高級自動車メーカーBentleyがロンドンはSevile Rowの高級テーラーとコラボしてドライビング・ジャケットを作るという内容のムービーを公開しています。
そのムービーがこちら。
内容はロンドンの高級テーラー4軒の人々のインタビュー、Bentleyの自動車の映像、ロンドンの町並み、ジャケットの映像など多岐にわたりますが、このムービーがすべてApple iPhone 6とiPhone 6 Plueで撮られているのだそうです。
その証拠映像がこちら。
ほんとにiPhoneで撮ってる。
さすがに剥き身のiPhoneだけでというわけにはいかないようで、ごっついリグや三脚に据えられていますし、照明バッチリの状態で撮られているはずですが、それにしてもちゃんとした商業レベルの映像がiPhoneで作られているというのは驚きです。
ちなみに、同じシリーズの1作目はiPhone 5Sで撮影して、Bentleyの車内に備え付けのiPadで編集したと言ってます。これまたすごい。
撮影に使われている道具たち
撮影に使われたカメラはiPhoneですが、iPhoneにはいろいろな機器が取り付けられてプロ仕様になっています。
動画からわかったものを紹介します。
カメラリグ: BEASTGRIP PRO
カメラを三脚やスタビライザーに固定したり、マイクやコンバージョンレンズやレンズフィルターを取り付けるために、カメラに枠のようなものを取り付けます。
これをカメラリグといいますが、この撮影ではイリノイ州シカゴのBEASTGRIPがリリースしているBEASTGRIP PROが使われたようです。
スタビライザー: MōVI M5
移動撮影のときにカメラを安定させるためのスタビライザーにはワシントン州レドモンドのFreefly SystemsがリリースしているMōVI M5が使われたようです。
こんな感じで使います。
Freefly RUN – Behind The Scenes from Freefly on Vimeo.
価格は3,995ドル。約50万円。うっ。
モーターが入っていてカメラを自動的に水平に保ちます。
レンズなど
コンバージョンレンズがいくつか使われているようです。動画からわかったのは次のものです。
どれもそれほど高いものではないようです。
キヤノンのコンバージョンレンズ。おそらくこれ。
almのコンバージョンレンズ
Moondog LabsのAnamorphic Adapter。iPhoneのデフォルトの16:9よりも横長に撮るためのアダプターです。
http://www.moondoglabs.com/blog/iphone-66-headstart-contest.html
ソフト: FiLMic PROとFilmakr
ソフトは2種類。
FiLMiC PROとFilmakrが使われています。価格は二つ合わせても3,000円いかないくらい。
FiLMiC Pro
https://itunes.apple.com/jp/app/filmic-pro/id436577167?mt=8
Filmakr
https://itunes.apple.com/jp/app/filmakr-video-camera-editor/id412138549?mt=8
その他は不明
マイクや三脚はよくわかりませんでした。
レンズも上に挙げたもの以外にいくつか使われているのですが型番まではわからず。日本製の魚眼レンズとNikkorのマニュアルフォーカスのレンズが映っています。
あとゴリラポッドも使われていますね。
動画撮りたくなります
とりあえず撮影用のアプリだけなら3,000円弱で始められます。
その他のアクセサリーもMōVIのスタビライザーを除けば全部まとめても数万円というところで、本格的な動画撮影もずいぶん手軽に始められるのですね。
ビデオカメラにお金を掛けるのではなく、いまあるiPhoneでどこまでできるか挑戦するのって楽しそうです。