少し前にオカムラのタスクチェア「コンテッサ」を手に入れて、家でPCに向かうときにはずっとこの椅子に座るようになりました。
キーボードを使うときはのけ反って頭をヘッドレストにあずけ、腕もアームレストに乗せて手首から先だけ動かすようにするとビックリするほど楽ちんになりますが、これまでと比べてモニターと頭の距離が遠くなるので、小さな文字が読みづらくなるといった弊害もあります。
そこでモニターアームの出番です。
モニターアームが快適すぎる件
まず写真をご覧ください。
1枚目。
わりと前のめりで作業するとき向けの、モニターを遠めの低めにセットした状態です。
2枚目。
のけ反って作業するとき向けの、モニターを近めの高めにセットした状態です。
2枚目の状態は画面が目の前まで迫っているので、小さな文字が読みづらいということもなく、近視の方でも症状軽めならメガネなしで戦えるんじゃないかというほどです。
Windowsで4K解像度などの超高解像度モニターを使っていると、アプリによっては画面上のボタンやアイコンがとても小さくなって、遠くからでは見づらい場合がありますが、モニターアームがあればそれも怖くありません。
モニターはとても軽く動かせるので、姿勢を変更するときに位置を変えるのも特にストレスを感じません。
とても快適。買ってよかったです。
選んだのはエルゴトロン
さて、今回私が買ったのはアメリカのエルゴトロン社が作っているLXデスクマウントアームという製品です。型番は「45-241-026」というものです。
エルゴトロン デスクマウント モニターアーム 45-241-026
動画で紹介されているとおり、モニターをがっちりホールドしつつ、軽い力で前後上下左右に動かすことができます。
また、モニターを360度回転させることもできるので、縦位置と横位置を切り替えて使う場合にも便利です。
デスクへの取り付け金具も頑丈そうですし、アームもしっかりしています。
取り付け方を間違えなければ、少々のことではモニターの位置がずれたり落下したりといったことはなさそうです。
さて、今回私がエルゴトロンを選んだのにはわけがあります。
私の作業用デスクは本来ダイニングテーブルとして作られたものを流用しています。
このテーブル、天板そのものは厚さ2cm程度なのですが、その下に幅8cmほどの幕板あります。
今回モニターアームを手に入れるにあたって調べた範囲では、10cmもの厚みに対応する取り付け金具を備えたモニターアームは見つけられませんでした。せいぜい6㎝がいいところです。
エルゴトロンも仕様上は最大6㎝の厚みまでしかサポートしていないのですが、他の製品にはない特徴として、取り付け金具を上下に分離できることが決め手になりました。
ついでに、分離した下半分(締め込み側)のパーツはさらに分解可能で、もともとこうなっているのを。
こんなふうに組みなおすことができます。(上の写真とはL字の向きが変わっています)
L字の向きを変えるだけで2㎝くらいは厚みを稼げそうです。
私の場合は2㎝延長ではぜんぜん足りなかったので、このように上下のパーツの間をステーで繋いでさらに延長しました。こんな感じです。
ステーはこれを2枚重ねて合計4枚使っています。
上側の金具に開いたねじ穴(上下2か所)とステーの穴がぴったり合います。ねじはM6です。
この状態でそのまま取り付けると取り付け用のねじを締め込んでも幕板にしか力が掛からないため、幕板の後ろに適当な木切れとゴム板を挟んで締め付け力を幕板と天板に分散させています。
念のために書きますが、これらの改造はエルゴトロンも私も推奨するものではありませんので、同じことをして機器が壊れたりケガをされたりしても責任は負えません。
同じことをされる場合はご自身の判断でお願いします。
このような工夫の結果、幕板付きダイニングテーブルを流用したデスクでもモニターアームを使えるようになりました。
その他検討したこと
モニターアームは取り付けに苦労しそうなことが予想できたので別の方法も検討していました。
それは大きなモニターに買い替えることです。
現在使っているのはDellのP2415Qという23.8インチの4Kモニターです。
Dell ディスプレイ モニター P2415Q 23.8インチ/4K/IPS非光沢/6ms/HDMI,DPx2(MST)/sRGB99%/USBハブ/3年間保証
これをLGの27インチのモニターに買い替えれば、遠くに置いたままのけ反った姿勢になってもちゃんと文字が読めるんじゃないかと。
LG 27UD68-W IPSディスプレイ モニター27インチ 4K/3840×2160/AH-IPS非光沢/HDMI2.0準拠
しかし、むやみにモニターを大きくすると良くないこともあって、たとえばこういう一人称視点の表示で3D酔いしやすくなるとか。
静的な作業でも画面上の表示を追うために視線を動かす範囲が広くなって目が疲れやすくなるといったことです。
また、モニターを買い替える場合はモニターアームを買う場合の何倍も費用が掛かるという問題もあります。
こういったことを総合的に考えた結果モニターアームを導入しましたが、今のところとても快適で後悔はありません。
というわけで、「モニターの位置が合わないなあ」「もう少し大きいのに買い替えようかなあ」という方はモニターアームも検討されるといいかもしれませんよ。