オンラインノートサービス「Evernote」の無料プランが改悪されます。
Evernoteの無料プラン「ベーシック」はこれまで、利用できるデバイス(PC/Mac、スマホ、タブレット等)の台数に制限がありませんでしたが、今後は1アカウントあたり2台までに制限されます。
また、有料プランの「プラス」と「プレミアム」も値上げされます。
避難先、または、なるべく安くEvernoteの有料プランを使う方法について。
Evernoteの「ベーシック」プランの改悪内容
Evernoteの「ベーシック」プランの内容は従来次のようなものでした。
「ベーシック」のところには「…すべての端末でアクセスするために…」と書いてあります。
この部分が「2台の端末」になってしまうというのが今回の改悪内容です。
詳しくは公式ブログで説明されています。
Evernote Japan 「Evernote の価格プランの改定について」
https://blog.evernote.com/jp/2016/06/29/53395
ブラウザーからの利用は台数に含まれないということですので、3台目以降のデバイスからもアクセスできないわけではありませんが、ユーザーにとってはかなり厳しい変更内容です。
あからさまな有料プランへの誘導なので、お金に困ってるのかと業績を調べようとしたら、Evernoteは非上場会社なのですね。
2014年の段階で「上場は最短で2年後」とされているので、そろそろ上場へ向けて手を打ってきたということなのかもしれません。
東洋経済オンライン 「エバーノート、「上場は最短で2年後」 来日したフィル・リービンCEOに聞く」
http://toyokeizai.net/articles/-/38922
「プラス」と「プレミアム」も値上げ
また今回、既存の有料プラン「プラス」と「プレミアム」の値上げも合わせて発表されています。
「プラス」は従来の2,000円/年から3,100円/年に、「プレミアム」は従来の4,000円/年から5,200円/年に大幅に値上がっています。
Evernoteはドコモの新規ユーザーに1年間「プレミアム」プランの無料体験を提供したり、日経電子版の読者向けに「プレミアム」の1年クーポンをプレゼントしたりしていましたが、そういう施策を通じて有料会員が増えたところで今回の値上げだとすると、なかなかエグイことをするもんです。
逃避先はMicrosoftのOneNoteがおすすめ
「ベーシック」の仕様変更は、端末を選ばずどこででもノートにアクセスできるというEvernoteの思想からすると、致命的な改悪だと思います。
職場のPC/Macと自宅のPC/Macと移動中のスマホですでに3台。ブラウザーからなら3台目以降も使えるとはいえ、使い勝手が悪くなるのは避けられません。
また、「プラス」や「プレミアム」の値上げもアップする幅が大きすぎるので、従来からお金を払っていたユーザーにしてみれば、データを人質にされたようで気分が悪いことでしょう。
「もうEvernoteやめるわ」という方にはMicrosoftのOneNoteをおすすめします。
Microsoftのオンラインノートサービス「OneNote」は、Evernoteとは若干使い勝手が違いますが、慣れてしまえばEvernoteでできることは大体できると思います。
そして、OneNoteの機能そのものは無料で利用できます。
Evernoteとの違いなどはこちらの記事で。
https://kiritsume.com/reason-why-i-choose-onenote/
OneNoteの恐るべき潜在能力がわかる動画をこちらの記事で紹介しています。
https://kiritsume.com/ultimate-student-guide-to-using-surface3/
それでもEvernoteを使うなら、なるべく安く使いたい
すでに大量のデータをアップしていて今更他所へ引っ越すことなど考えられないという場合は、涙を飲んでEvernoteを使い続けるしかありません。
でもできればなるべく安く使いたい。
そういうときはソースネクストで売られている「EVERNOTE プレミアムパック」を利用するのはどうでしょうか?
「EVERNOTE プレミアムパック」は、Evernoteのプレミアム会員サービスを1年または3年使えるサービスで、この記事を書いている時点では以前と変わらない値段で提供されています。
もともとEvernote公式サイトから支払うよりも安かったのですが、今回の値上げによってお得度は増しています。
1年分の価格は税別3,680円、3年分なら税別8,900円で、値上げ後の公式サイトの価格と比べるとずいぶんお安くなっています。
こちらも値上げされてしまうかもしれないのでお早めに。
以上、Evernoteの改悪についてでした。