2017年2月。Amazon Fire TV Stickのモデルチェンジが突然発表されました。
写真を見る限り外観は現行モデルとまったく同じに見える新しいFire TV Stickは買いなのかを、現行モデルユーザーがチェックします。
(追記)新型のレビューを公開しました。
【レビュー】Amazon Fire TV Stick(Newモデル)のどこよりも詳しいレビュー
Fire TV Stick(2017年モデル)の概要
新しいFire TV Stickの仕様は次のとおりです。比較のため現行のものと併記します。
Fire TV Stick(2017年モデル) | Fire TV Stick(現行モデル) | |
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プロセッサ | MediaTek 8127D / クアッドコア / 最大1.3GHz | |Broadcom Capri 28155 / デュアルコア / 最大1GHz |
GPU | Mali450 MP4 | VideoCore4 |
RAM | 1GB | 1GB |
ストレージ | 8GB | 8GB |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 4.1(HID、A2DP、AVRCP、GAVDP、IOPT対応) | Bluetooth 3.0(HID、SPP対応) |
サイズ・重量 | 85.9 x 30.0 x 12.6mm、32g | 84.9 x 25.0 x 11.5mm、25.1g |
その他 | 同梱のリモコンは音声認識対応 | リモコン同梱(音声認識対応版は2,000円高い) |
大きな違いはプロセッサーが2コア/1GHzの比較的低速なものから4コア/1.3GHzの高性能なものにアップグレードされたこと、Wi-Fiが802.11acに対応したこと、同梱のリモコンがすべて音声認識対応のものになったことです。
また、本体が少しだけ大きく・重くなっています。基本的にテレビの後ろに挿しっぱなしで使うものなので、実用上の不都合はほとんどないと思います。
802.11ac対応が大きい
新旧のFire TV Stickでできることに本質的な違いはありません。
より高性能なプロセッサーが搭載されてUIの操作が快適になるだろうことや、同梱のリモコンが音声認識対応になったことで従来モデルから実質的に値下げになっていることといった違いはありますが、テレビやプロジェクターなどでネット上の動画等を見るという目的は変わっていません。
では、新モデルの何がうれしいかというと、Wi-Fiが802.11acに対応したことです。
Fire TV Stickは有線LANで接続することができず、動画等の情報はすべてWi-Fi経由で受信しています。これは新モデルでも変わりありません。
しかし、新モデルでは従来サポートしていなかった802.11ac規格に対応したことで、より高速に動画等の情報を取得することができるようになっています。
従来モデルでも動画の視聴そのものには問題ありませんが、通信が高速化することで(そして、プロセッサーが高性能化されたことで)、UI上で動作の再生を指示してから再生されるまでの時間が短くなったり、再生開始直後の若干低解像度の時間が短くなることが期待できます。
最近売られているWi-Fiルーターで802.11acに対応していないものはほとんどありませんので、自宅のWi-Fi環境が802.11ac対応している方は多いと思いますが、新しいFire TV Stickならその能力を余すところなく利用できるようになります。
最初に必要なものはすべて同梱されている
新しいFire TV Stickには、本体のほかに、ACアダプター(接続用のUSBケーブルを含む)、音声認識リモコン、HDMI延長ケーブル、リモコン用の乾電池が同梱されています。
HDMI延長ケーブルは、テレビ等にFire TV Stickを直接挿せない場合(壁ぴったりに設置していて後ろの空間に余裕がないなど)に使います。
それで、Fire TV Stickをテレビに取り付けて利用するために必要なものは、4,980円のパッケージにすべて入っています。
あとは、インターネットに接続されたWi-Fi環境を用意するだけで、映画やドラマやドキュメンタリーを大画面テレビで楽しめるようになります。
Amazonプライム会員になると、利用頻度がものすごく上がります
さて、Fire TV Stickを持っている人がAmazonプライム会員でないというのは、どう考えてももったいないです。
Amazonプライム会員専用のAmazonプライムビデオというサービスでは、無料で見放題の映画やドラマやアニメやドキュメンタリーが大量に配信されていて、とても見切れないほど充実しまくっています。
映画も古いものばかりではなく、公開から1年半くらいの、例えば「イミテーション・ゲーム」とか「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」とか「クリード」とか「007 スペクター」といった、ちょうど1年前のアカデミー賞の頃に話題になっていた作品がいくつもラインアップされています。
一部のアニメはテレビ放映とほぼ同期して配信されています。
また、オリジナルコンテンツも充実していて、「グランド・ツアー」みたいに絶対に元が取れてなさそうなお金の掛かったものもたくさんあります。
こういうのをエサにしてAmazonのユーザーを増やそうという魂胆が見え見えですが、それでもなおお得なのがAmazonプライムビデオです。
Fire TV Stickに興味があるなら、Amazonプライムとセットで検討するべきでしょう。
その他、Fire TV Stickについて
Fire TV Stickについては、およそ1年前に詳しいレビュー記事を公開しています。
先に書いたとおり、2017年モデルでもできることは基本的に同じなので、上の記事を参考にして自分の使い方に合うかどうかを判断されるといいと思います。
以上、2017年モデルのAmazon Fire TV Stickについてでした。
仕様等の詳細は下記のリンクから。私はすでに発注済みです。
リンク:Amazon Fire TV Stick(New モデル)(Amazon)
リンク:Amazonプライムビデオ(Amazon)
(追記)詳しすぎるレビューを書きました。