自宅での作業ばかりになって出番の減っていたiPad Pro(2018)ですが、語学の勉強を始めてから再び輝き出しました。
とうとう手書き入力(ペン入力)の魅力に目覚めた話。
暗記が必要な勉強に最適な手書き入力機能
コロナ禍の暇つぶしというわけではありませんが、タイ語の勉強を始めました。
この機会にあの可愛らしい文字の読み書きをマスターしようというのです。
タイ文字というのはこんな感じ。
未知の文字の世界にわくわくします。
で、適当なテキストを買い込んで、載っているフレーズを端から全部暗記するという、乱暴だけど確実な方法で勉強を始めたのですが、紙とペンでやっているとゴミの発生量とペンの替芯の消費量が馬鹿になりません。
紙はチラ裏なんかでは到底追いつかないので、Amazon Basicsのリーガルパッドを購入。
安くて、薄くて、両面使えるので、覚えるために書いて捨てる用途にはちょうどいいと思ったのです。
ペンは細かい記号の多いタイ文字に適した極細のボールペンをチョイスしました。
で、毎日まとまった時間を作って、ひたすら書いて覚えるということをやっていると、リーガルパッドはどんどん減っていくし、ペンは週に1本以上のペースで芯を交換しなければなりません。
どちらも安いものなので費用は大したことありませんし、消費→補充のサイクルが「やってる感」を演出してくれもするのですが、その一方で書き捨てのゴミを量産しているという罪悪感も禁じえません。
ということで、お休みしていたiPad Proの再登板となったのです。
iPad Proの手書きは「すべる」
iPadには様々な手書きノートアプリがありますが、私は以前購入した「GoodNotes 4」を使うことにしました。
手書きノートアプリの比較をするほどの知識はありませんが、GoodNotes 4は筆圧検知をオフにできるところが、この種の用途には便利だと思います。
ちなみに、現在の最新版は「GoodNotes 5」だそうです。
リンク:GoodNotes 5(App Storeプレビュー)
このGood Notes 4上に専用のノートを作り、1ページ書いては次のページに移りとやっていくわけです。
ページが増えるごとにiPadのストレージをほんの少し消費するはずですが、大した容量ではありませんし、もしも足りなくなったらノートごと消してしまえばいいのです。どうせもともと紙に書いて捨てていた内容ですし、自分の頭の中に残ればそれでいいからです。
当たり前ですが、ペンの替芯を補充する必要もなくなりました。
しかし、買ってきたそのままのiPad Proと、純正のApple Pencilのペン先の組み合わせでは、滑る。ペン先が滑ってとても書きづらいです。
暗記に集中したいのに、ペンの制御で気が散ってしまいます。
そこで購入したのがこちら。
紙のような書き心地の液晶保護フィルムです。
このフィルムを貼ると画面の光沢感がなくなり、それに伴って画面のコントラストも下がったように感じますが、そのあたりは書きやすさとのトレードオフということで割り切ることにします。
このフィルムを貼った状態での書き心地が「紙のよう」かどうかには異論もあると思いますが、少なくともペンが滑って書きづらいということはなくなりました。
これなら書くことに集中できそうです。
iPad(Pro)は暗記ノートとして理想的
さて、このフィルムを貼ってから10日ほど使ってみましたが、iPadとペーパーライクフィルムの組み合わせは、書いて捨てる暗記ノートとして理想的なのではないかと感じています。
大量の情報を暗記するときに「手が覚える」とか「目が覚える」ということがあると思います。
この言葉ってタイ語でどう言うんだっけ?というときに、自分の手で繰り返し書いて覚えた経験があると、文字のイメージから綴りや音の記憶が蘇るというようなことです。
そして、手書きをたくさん繰り返していると、ひとまず知識としては知っているという程度の綴り方のルールが、ちゃんと頭に沁み込むように感じることもあります。
iPadで手書き暗記をすると、間違えたところはすぐに消して書き直すことができるし、ページの下へ行って書きづらいと思ったら躊躇なくページを繰ってまっさらなページに移ることができます。
ページを繰るのもスワイプ一発です。
紙の余白を無駄なく使うためにデスクの上で位置をずらしたり、裏返したり、書き終えた紙を脇に除けたりの手間が不要になって、書いて覚えることだけに集中できるようになりました。
これぞ理想の勉強道具という感じがします。
自分では試していませんが、きっと数学や物理で式を立ててそれを解いたりするのにも便利なはず。
また、ただの作業スペースとしてだけでなく、ちゃんとあとに残すためのノートを作るのにも使えるかもしれないと感じます。(GoodNotesは本来そのためのアプリです)
欲を言えば11インチではなく12.9インチの方が広くて便利そうだなとか、本体がもっと薄ければページの端の方が書きやすくなりそうだなとは思いますが、そのあたりは追々なんとかするということで。
引き続き勉強に励みたいと思います。