PC用のディスプレイとして、4K解像度(3480 x 2160)のものは各社から発売されていて、安いものは3万円台前半から買えるようになりましたが、それを超える解像度のものはほとんどありません。
LGのUltraFine 5K DisplayはThunderbolt 3でしか接続できなくて、Windowsユーザーには使い勝手がイマイチだと思っていたところ、ちょうどいい仕様の5Kディスプレイを発見しました。
iiyamaのProLite XB2779QQSです。Macユーザーにとっても使いやすいはず。
iiyamaのProLite XB2779QQS はかゆいところに手が届く5Kディスプレイ
Windowsユーザーでも安心して買える5Kディスプレイ、飯山のProLite XB2779QQSがこちらです。
DisplayPort接続で最大5K(5120 x 2880)/ 60Hzの表示が可能。しかも、DisplayPortは2ポート装備されています。
さらに、最大4K / 60Hzに対応するHDMIが3ポートもあるので、ゲーム機やFire TVシリーズのようなHDMI機器を使いたい場合にも安心です。
流行りの狭額縁には対応していないので、複数台を並べて使うのには向きませんが、このサイズと解像度なら単体で使ってもあまり不自由はしないはずです。
お求めやすい価格も魅力
XB2779QQSの魅力は5K解像度と豊富なインターフェースにとどまりません。
XB2779QQSの販売価格はおよそ9万円前後。原則アップルストアでしか買えないLG UltraFine 5Kディスプレイが税込み15万円以上するのに比べるとかなりお安く手に入ります。
5K解像度のピクセル数は一般的な4K解像度のそれと比べて約1.78倍もあります。
5Kの画素数は約1475万画素なので、1500万画素のデジカメで撮った写真のほぼ全体を等倍で表示できることになります。
また、4K解像度の動画を等倍でプレビューしながら編集することもできそうです。
XB2779QQSは一般的な4Kディスプレイの2倍程度の価格ですが、4Kディスプレイを2台買ってもできないことができるので、用途によっては十分検討に値する製品です。
また、Windows 10の仮想デスクトップ機能はマルチディスプレイ環境ではまともに使えないことを考えると、5Kディスプレイを一台で済ませるのはリーズナブルな選択だと思います。
その他の良いところ
以上のような特徴のほかに、外付けディスプレイに求められる基本的なポイントもちゃんと押さえられています。
まず、VESAマウントに対応しているので、モニターアームに乗せて利用することができます。
次に、XB2779QQSには、出力は小さいながらスピーカーが内蔵されています。
音声信号はDisplayPortやHDMIから受信するので、音声用のケーブルを別に接続する必要はありません。
音声出力端子もあるので、ヘッドフォンや外付けスピーカーを使う場合もケーブルの取り回しが楽ちんです。
最後に、XB2779QQSの表示面はグレア処理(光沢処理)されています。
コントラストの高い引き締まった映像が表示されるので、写真や動画の編集・鑑賞に適していると言えるでしょう。
Windowsでも使える5KディスプレイはDELLからもリリースされていますが、DisplayPortケーブルを2本挿ししなければならないなど、実用性には疑問があります。
このため、現時点で5K解像度を実用的に利用できるWindows向けのディスプレイは、このXB2779QQSくらいしかありません。
ベゼルが大きいとか、USBハブ機能がないといった弱点もありますが、ただ5K解像度で表示できるというだけで、そうした弱点を補って余りあるメリットだと言っていいでしょう。お値段も比較的安いですし。
それから、Macを利用する場合でも、次第に盛り上がりつつある外部GPUを利用する場合には、XB2779QQSのようにインターフェースが充実した5Kモニターは使いやすいはずです。
というわけで、なぜかあまり話題になっていないように感じる、iiyama XB2779QQSの話でした。近いうちにぜひ手に入れたい一台です。