【期待しすぎは禁物】iPadOSのパブリック・ベータ版をインストールした第一印象

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、記事等には [広告・PR] が含まれる場合があります。
※ 当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、記事等には [広告・PR] が含まれる場合があります。
iPadOS Apple

iPadOSのパブリック・ベータが公開されたのでさっそく手元のiPad Pro 2018にインストールしてみました。

たしかにiOSよりも良いところは多いですが、過度な期待は禁物という気がします。


スポンサーリンク

iPadOSのインストール

iPadOSのパブリック・ベータ版をインストールするにはいくつかの手順が必要です。

iPadOSをはじめとするベータ・ソフトウェアのインストールはこちらのサイトを介して行います。


リンク:Apple Beta Software Program(Apple)

Apple IDでサインインすると各OSのベータ版利用ガイドにアクセスできる画面に遷移します。

iPadOSのところをクリックしましょう。

以下は主に英語になります。

少し下へスクロールすると「enroll your iPad」というリンクがあるので、これをクリックします。

するとベータ版をインストールする手順が表示されます。

書かれている手順を手短にまとめると、①iPadのバックアップを取れ、②iPadにプロファイルをインストールしろ、③iPadのソフトウェア・アップデートを行え、となります。

②は「Download Profile」というボタンを押してから、iPadの設定画面でプロファイルのインストール操作をすればOK。

③はいつものソフトウェア・アップデートと同じで、iPadの設定画面の「一般」-「ソフトウェア・アップデート」から行います。②を済ませてから行うとベータ版にアップデートできるようになるというわけです。

どの手順もとくに難しいことはなく、わざわざベータ版をインストールしようという方ならどなたでも問題なく行えるでしょう。


iPadOSの第一印象

さて、実際にiPad Pro 2018にiPadOSをインストールしてみた印象は、「良くなったところもあるけど、過剰な期待はしないほうがよさそう」というものでした。

いくつか気づいたところを挙げていきます。

iPadOSの良さそうなところ

  • Face IDはたしかに速くなっている
    iOS 13 / iPadOSではFace IDが速くなると言われていましたが、速くなっているのを実感できます。
    たとえば、ウェブサイトのパスワード入力のときにiCloudキーチェーンがFace IDでユーザーを認証しますが、このときの待機時間がはっきりわかるほど短くなっています。これは快適です。

  • SafariがPCサイトを表示してくれて快適
    iOS 12でSafariがモバイルサイトを表示していた場面でも、iPadOSではPCサイトを表示してくれます。
    iPad Proの比較的大きな画面にモバイルサイトを表示されると、表示要素が大きくなりすぎ、それにつれて情報量が減ってとても見づらくなるのですが、iPadOSでは快適に利用できます。

  • ピクチャ・イン・ピクチャが実用になる
    Safariに関連する項目ですが、Youtubeなどのウェブサイトで動画を再生する場合に、Safariから簡単にピクチャ・イン・ピクチャを利用できるようになりました。(動画を全画面表示してから他のアプリに切り替える)
    これで動画サイトでのピクチャ・イン・ピクチャが実用になります。
    なお、現時点ではやや動作が不安定で、ピクチャ・イン・ピクチャ中に動画の再生が止まることがありますが、製品版では改善されることでしょう。

  • 同じアプリの複数インスタンスはやっぱり便利
    同じアプリのウィンドウ(というかインスタンス)を複数開くことができるようになりました。
    「ファイル」を2つSplit Viewで並べて、フォルダーからフォルダーにファイルをコピーすることができるようになり、たいへん快適です。

iPadOSのちょっと不安なところ

良いところがあればそれほどでもないところもあります。

  • 外部ストレージ対応に過度な期待は禁物
    外部ストレージを使えるようになるというのがiPadOSの大きな売りだと思いますが、実際に使ってみると不安定かつ遅いです。
    まず、HDDやSSDを接続したときに認識されない場合があります。iPadを再起動してようやく認識することも。
    次に、ファイルのやり取りがかなり不安定で遅いです。試しにフォトライブラリにある動画(22個、合計サイズ約7.6GB)を外部ストレージ(Samsung T5 SSD)にコピーしてみたところ、3回中2回失敗し、成功した場合も約19分も掛かりました。
    SMBへの接続も試してみましたが、やはりとても不安定で実用には程遠い印象です。

  • IMEがもしかしたら改悪されているかも
    日本語IMEの仕様が変わっています。
    変換候補がより多く表示されるようになって良さそうなところもありますが、不安な挙動も見られます。
    たとえば、日本語入力オンの状態ではスペースが全角スペースになるようです。設定で半角スペースにする術もなさそうです。macOSのIMEと同じ仕様ですね。Macなら他社IMEに逃げられますが、iOSでは逃げ道がありません。
    なお、新しいIMEの動作はやや不安定なようで、変換のためにスペースバーを押したら空白文字が入力されたり、変換を確定しようとEnterキーを押したら改行してしまったりという動作が稀に発生します。製品では修正されると思いますが念の為。


過度な期待をせずに待つのが良さそう

以上がインストールして数時間使ったiPadOS パブリック・ベータ版の印象です。

Face IDの高速化やSafariの改善はとても良さそうで正式リリースが楽しみです。

しかし、個人的に大きな期待を寄せていた外部ストレージ対応には大きな不安があります。正式版でないのは重々承知の上ですが、リリース3か月前でこの状態だと、正式にリリースされてもどこまで改善されるものかととても心配です。

外部ストレージ対応はオフィスワークで扱う文書ファイルのやり取りが主眼で、ギガバイト単位のデータのことはそれほど重要視されていないのかもしれませんが、小さなファイルの送受信ならこれまでもいろいろやりようはあったわけで、やはり大容量データをいかに扱うかが課題だと思うわけです。

というわけで、iPadOSには過度な期待をせずに待つのが良さそうだというのが、今回の結論です。

パブリック・ベータ版には細かなバグはあるものの、仕事が完全に止まってしまうような致命的な現象には遭遇していません。興味がある方は(ちゃんとバックアップを取った上で)試しにインストールしてみると楽しいですよ。

リンク:Apple Beta Software Program(Apple)


タイトルとURLをコピーしました