ついにiPadOSの正式版(13.1)がリリースされました。
これまで指摘していた問題は解決されたのか?チェックします。
iPadOSのベータ版で指摘してきた問題は解決されたのか?
何度も書いていて恐縮ですが、これまでiPadOSに関してこのブログの中で指摘してきた問題は次のとおりです。
- ハードウェアキーボードからの日本語入力中に不要な文字が入力される問題
- 新たに対応する外部ストレージの動作が不安定な問題
9月25日にiPadOS 13.1の正式版がリリースされたので、あらためてこれらの問題の状況を確認しておきます。
【正式版でも発生】ハードウェアキーボードからの日本語入力中に不要な文字が入力される問題
問題の概要は次のとおりです。
ハードウェアキーボード(私の環境ではiPad Pro 2018に取り付けたSmart Keyboard Folio)を使って日本語入力をするとき、次の2つの問題が発生することがあります。
- 日本語入力中に変換のためスペースバーを押すと、変換されずに空白文字が入力される
-
日本語入力中に語句の確定のためにEnterキーを押すと、改行文字が入力される
いずれの現象も同程度の発生頻度で、当ブログの記事ひとつ(通常約2,000〜3,000文字)を書き上げるまでに、それぞれ数回から10回程度発生します。
この記事は上記の機器を使い、iPadOS 13.1 正式版上で作成していますが、ここまでですでに1.の現象が5回、2.の現象が3回発生しています。
つまり正式版でもこれらの問題は直ってないということです。
13.1 Public Beta 3で改善されたような気がしたのですが、その後Public Beta 4で再現するようになり、現在に至るという状況。PB3で改善されたと思ったのも、たまたま発生しなかっただけかもしれません。
【正式版でも発生】外部ストレージの動作が不安定な問題
問題の概要は次のとおりです。
iPadOSで新たに対応されることになった外部ストレージ(私の環境ではiPad Pro 2018にUSB-C接続のポータブルSSDドライブ(バスパワーで動作するもの)を接続)使用時に次のような問題が発生する。
- 内部ストレージと外部ストレージの間での大容量データのコピーに失敗する
-
写真アプリから外部ストレージへの大容量データの書き出しに失敗する
1.については、正式版で内部ストレージ⇄外部ストレージ間で約90GBのフォルダーのコピーが正常に行われることを確認しました。進捗状況の表示がいまひとつあてにならない(20%くらいを表示していたと思ったら急に処理が終わる)ようなことはありますが、ひとまずこの程度の容量なら使えそうです。
2.については、フォトライブラリー内の動画1本(容量約5GBのもの)を前出のポータブルSSDに書き出そうとすると、処理の途中でエラーになるというものです。この現象は、今回正式版での再現率が3分の3でした。
同じ動画を内部ストレージに対して書き出す処理は正常に行われるので、外部ストレージに関する処理の問題と言っていいでしょう。
というわけで、外部ストレージ対応についてはまだ万全の状態ではないと思われます。
小さなファイルをいくつかコピーする程度の処理ではとくに問題なさそうなのですが、ファイルの扱いに関してはほんの少しでもダメなところがあると安心して使えないので、早くパーフェクトに処理できるようになってほしいものです。
以上、iPadOS 13.1 正式版の状況についてでした。
日本語入力はiPadOSで仕様が大きく変わっていて、よりPC/Macライクに使えるようになりました。個人的には不具合のデメリットをリニューアルのメリットが上回っていると感じるので、基本的には満足して使っています。
外部ストレージの方はまだ「使えないよりまし」といったところでしょうか。