iPhone 7が発売されまして、私も発売翌日に首尾よく手に入れることができました。
3月にiPhone SEを買ったばかりですが、ついにiPhoneがFeliCaと防水(正確には防沫・耐水)に対応すると聞いては黙っていられません。
買ったのはiPhone 7、ローズゴールドの128GBモデルです。
機種選びの決め手と気になるあの仕様の第一印象など。
iPhone 7 ジェットブラック購入を断念
iPhone 7 / 7 Plusといえば、新色のジェットブラックが速攻で予約完売になったと一部で話題になりました。現在も品薄の状態が続いているようです。
何を隠そう私も、ジェットブラックのiPhone 7(128GBモデル)を予約していたのですが、発売日に近所のショップで実物を見てすぐにキャンセルしました。
予約競争に出遅れたせいで納期が3~5週間掛かるというのもありましたが、実際に手に取ってみた機体が写真からイメージしていたほどカッコよくなかったからというのが最も大きな理由です。
iPhone 6 / 6 Plus以降のiPhoneシリーズのデザイン上の魅力は、ディスプレイのガラスがなめらかにカーブを描いて側面から背面を覆うアルミの部材に繋がっていく曲線と、そこが周囲の光を受けて透明感を保ちつつキャンディのようにやわらかく光る部分だと思っています。
このキャンディ感はベゼルが白いモデル(シルバー、ゴールド、ローズゴールド)に顕著で、ベゼルが黒いモデルは少し分が悪いのですが、既存のスペースグレイはアルミパーツの色が薄いぶんガラスのプリッとした様子が感じられて、それはそれで悪くなかったのです。
iPhone 7の色を選ぶ際、黒系のモデル(ジェットブラックとブラック)は既存のスペースグレイや、Samsung Galaxy S7 edgeのブラックモデル(側面は濃いめのグレイ)のようになるだろうとイメージしていて、それなら気に入って使えそうだと思ったのでジェットブラックを予約したのでした。
しかし、実物のジェットブラックは表面も側面も背面もすべて同じトーンの黒で、iPhoneシリーズの中では最も「一枚の板」感が強いモデルではありますが、反面立体感に乏しく、10万円級の買い物としてはすこし物足りなく感じてしまいました。黒系の中では光沢のないブラックモデルの方がメリハリがあってまだ良いと感じます。
なお、個人的には全く気にならない要素ですが、ジェットブラックは「フィンガープリント マグネット」という評判に違わず、展示機でも指紋がとっても目立ちやすいという印象を受けました。
そんなわけで、最終的には以前からの憧れだったローズゴールドに落ち着きました。
iPhone 6sまでのローズゴールドとの違いは、アンテナのDラインがなくなったこと。
iPhone 7のホームボタンの使い心地
さて、iPhone 7の新機能であるFeliCa対応は10月下旬までお預けなので、それ以外のハード的な変更点について簡単に感想を述べておきたいと思います。
まず、ハードウェアボタンではなくなったホームボタンについて。
iPhone 7シリーズのホームボタンは従来のハードウェアボタンからTaptic Engineを用いた物理的に押し下げできないものに変更されました。
ボタン部分を強めに押すとTaptic Engineによるカチッというフィードバックが感じられますし、ボタンに耳を近づければ「ポキッ」という感じの音も聞こえます。
フィードバックの強さは3段階で指定できます。
フィードバックはiPhone本体の背面側で感じるようになっているらしく、iPhoneを手に持って操作しているときには従来のハードウェアボタンと比べても特別な違和感を感じずに操作できますが、デスクなどに置いて指でボタンを押した場合にはフィードバックを感じられません。(耳をすませば小さな音は聞こえますが。)
このため、デスクに置いて操作するときには、タップと区別するために意識的に強めに押し込むように操作することになると思います。
私個人としては全く不満を感じない仕様ですが、デスクやテーブルに置いて片手で操作することが多い方は、店頭で実機に触れてみられるのが良いと思います。
イヤフォンジャックがないことについて
すでに大きく報じられているとおり、iPhone 7シリーズには3.5mmイヤフォンジャックがありません。
付属のイヤフォンはLightningポートに直接刺さるタイプなので、これを使う限りは、イヤフォンを使いつつ充電できない以外の不都合はありません。
ただし、付属のイヤフォンは周囲に音がダダ漏れですし、周囲の音も素通しで聞こえるので、地下鉄など騒音が大きな交通機関の中では使い勝手がよくありません。
周りがうるさいとよく聞こえないので音量を上げたくなりますが、そうすると周りに迷惑になるというジレンマ。耳にもよくないです。
3.5mmステレオプラグを持つ有線イヤフォンを使いたい場合は、これまた付属のLightning – 3.5mmステレオジャック変換アダプターを使います。
このアダプターを使った場合も、イヤフォンのリモコン機能は使える場合が多いようです。(Boseのイヤフォンで使えなかったという報告もあります。)
Apple 「Questions & Answers for Lightning to 3.5 mm Headphone Jack Adapter」
http://www.apple.com/shop/questions/product/MMX62AM/A/lightning-to-35-mm-headphone-jack-adapter
また、Lightningポートに直接刺さる社外イヤフォンも発表・発売されていますので、これらの中から選ぶという手もあります。
Bluetooth接続のイヤフォンは従来と同じように使えます。
数日ごとの充電が面倒でなく、飛行機の中など電波を飛ばせない場所にあまり出向かないなら、Bluetoothタイプで音の良いものを探して使うのが無難かもしれません。
今度出るBeatsの新しいやつか、すでに発売中のNuForceのなんかがいいんじゃないかと検討中です。
SIMフリーモデルの入手性はAppleストア店頭が高そう
iPhone 7シリーズの入手性についてですが、ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアモデルはiPhone 7(ジェットブラック以外 かつ 32GB以外)なら店頭在庫が比較的潤沢なようで、あまり苦労せずに手に入りそうです。
Appleストアで売られているSIMフリーモデルの場合、配送を指定すると早いものでも2週間後、激戦の7 Plus ジェットブラックは11月の出荷となってしまいますが、Appleストアの店頭で受け取りをするなら、色と容量によってはすぐに手に入れることができます。
記事執筆時点では、たとえばiPhone 7 Plus(ローズゴールド)はすべての容量を当日に受け取れます。
Appleのサイトで店頭受け取りを選んで購入し、指定した時間にAppleストアに出向くと、例の超フレンドリーな青シャツの店員さんたちがノリノリで売ってくれます。
私はこの方法で発売翌日に何の苦労もなくゲットしました。SIMフリーモデルをすぐに手に入れたい場合はおすすめの方法です。
本人確認のための写真付き身分証明書を忘れずに持っていきましょう。
SIMフリーモデルの利点の一つは格安のMVNOのSIMを利用できることです。
私はこの春からBIGLOBE SIMの6GBプランを使っていますが、未使用のパケットを翌月に繰り越せるので、月初は残りパケット容量12GBからスタートするという状況が続いています。月々たった2,500円ほどの支払いでこの安心感。おすすめです。
リンク:BIGLOBE SIM
地味だけど着実な進化
iPhone 7 / 7 Plusは、外観上はiPhone 6シリーズ以来のデザインを踏襲したままカラーバリエーションを変更しただけだし、性能的にもプロセッサーとカメラ機能のアップデートが行われた程度なので、正直に言ってあまり目新しさを感じるものではありません。
しかし、長年待ち望まれていたFeliCa対応と防沫・耐水性能を手に入れたことで、ようやく日本で「普通に」使えるスマホになったと見ることができます。
モバイルOSとしての使い勝手の良さとか、キャリア由来の無粋なアプリが入っていないこととか、すぐれたパフォーマンスといった従来からの利点を引き継ぎつつ、地味だしペースは遅いけれど痒い所に手を伸ばしてくれた今回のアップデートは、日本国内でのiPhoneの地盤をより強固にすることに繋がっていくんじゃないかと思います。
一括0円的販売が終わったおかげでiPhoneのような高価な端末が買いづらい状況になっていますが、Appleさんはなんとか踏ん張ってiPhoneをたくさん売り続けてほしいと願っています。
以上、発売翌日にiPhone 7を買った話でした。
リンク:iPhone(ドコモ)
リンク:iPhone 7(au)
リンク:iPhone(ソフトバンク)
リンク:iPhone 7(Apple)
リンク:BIGLOBE SIM