イギリスの国民投票でEU離脱への賛成票が過半数になり、イギリスの通貨ポンドが暴落しています。ついでにユーロもひどいことに。
この騒ぎでアメリカの利上げが遠のいたという観測もあり、当分は世界の主要通貨に対する円高が続きそうな気配です。
つまり個人輸入の季節が到来したということです。
いま個人輸入で欲しいもの
いま個人輸入で買いたいモノ。それはLeica D-LUX Typ 109というデジタルカメラです。
読むとどんなカメラでも欲しくなってしまうPHOTO YODOBASHIのシューティング・レポートがこちらです。
PHOTO YODOBASHI 「LEICA D-LUX (Typ109) | SHOOTING REPORT」
http://photo.yodobashi.com/gear/leica/camera/dlux_109/
Leica D-LUX Typ 109はパナソニックのLumix DMC-LX100とほぼ同じハードウェアを使って、画像処理部分をライカがチューニングしたといわれているものです。
国内価格はブラックモデルが16万円ほど。特色のソリッドグレーは17万円ほどで売られています。
パナソニック製のライカコンパクトは以前D-LUX 4というのを使っていたことがあります。
操作性はLumixそのものでしたが、JPEGの画像はLumixのそれとは違う、落ち着きがありながらこってりとした色乗りのする不思議な雰囲気を持ったものになっていて、本体のサイズが小さいこともあって、どこへ行く時も持ち歩いたものでした。
パナソニックのコンパクトデジカメは、電源ボタンがスライドスイッチになっていたり、アスペクト比をハードウェアスイッチで切り替えられたり、機種によっては独立した露出補正ダイヤルを持っていたりと、よく写真を撮る人にとっては「ああ、パナソニックわかってるわー」と言いたくなるよく練られたUIを備えていますが、これがそのままパナソニック製ライカにも受け継がれています。
さらに、パナソニックの伝統として、動画撮影機能に非常に力が入っているという特徴もあります。
4K解像度の動画を撮れたり、Full HDでもビットレート高めのきれいな動画を残せたりという数値的なスペックの良さに加えて、動画モードでもマニュアルフォーカスのフォーカスアシストが使えるという、本体だけで凝った撮影をしようとすると必要になる機能をさりげなく備えていたりしてとても頼もしいです。
そんなわけで、D-LUX Typ 109は買えるなら買いたいカメラでしたが、国内価格は高止まりしていますし、輸入するにしても昨今の円安状況ではなかなか手を出しづらいものでした。
Leica D-LUX Typ 109を輸入するといくらになりそうか
そんなD-LUX Typ 109ですが、日本向けに出荷してくれる業者をチェックしてみると、今なら総額10万円くらいから手に入りそうです。
■ オーストリアのLeica Shop
http://www.leicashop.com/brandnew_en/leica/leica-kompakt/d-lux.html
黒が税別825ユーロ、グレーが税別875ユーロ。
Leica Shopは500ユーロ超の買い物で送料無料。約4.8%の消費税が掛かって、総額864.6ユーロまたは917ユーロ。
1ユーロ112円だとすると、9万7,000円くらい~10万2,700円くらいです。
■ イギリスのHarrison Cameras
http://www.harrisoncameras.co.uk/Cameras/Compact-Cameras.htm#&&pi=1&ne=AQAAABIAAAAEBUxlaWNh
黒もグレーも税別610ポンド。別途送料が60ポンド(!)と消費税が約4.8%掛かって、合計約700ポンド。
1ポンド137円とすると、およそ9万6,000円になります。
■ アメリカのB&H Photo Video
http://www.bhphotovideo.com/c/search?Ntt=Leica+109&N=0&InitialSearch=yes&sts=ma&Top+Nav-Search=
黒もグレーも1,095ドル。送料が81.6ドル、消費税約4.8%で約1,230ドル。
1ドル102円として、およそ12万6,000円です。
為替相場は直近でも激しく動いているので、決済のタイミングで不利な方向に振れる可能性もありますが、先週までと比べればおおむねお得に買い物できるんじゃないでしょうか。
10万円、なんとか工面できないかなあ。
関連記事:【円安でも大丈夫】ライカのカメラを12万円以上安く買う方法
その他のD-LUX Typ 109の魅力
外付けストロボが同梱
D-LUX Typ 109はLumix LX100と比べて数万円高いのですが、これは単にブランド代というわけではなくて、付属品も微妙に違います。
まず、D-LUX Typ 109とLX100には内蔵ストロボがなく、ストロボが必要な場合はアクセサリーシューに取り付けるようになっています。
このストロボがD-LUXは本体に同梱、Lumix LX100は別売りとなっています。
まあそれほど高いものではありませんが、価格差を多少埋めてくれはします。
ネックストラップも素敵
D-LUXに同梱のネックストラップにはLeicaのロゴが型押しされています。
ネット上にあるオーナーさんの情報によると高級そうな革製だそうです。
以前持っていたLeica M8の付属品のストラップは、裏側が滑り止めじゃない素材になっていて、とてもカメラの取り回しがしやすいものでした。
D-LUXのストラップもそうだといいな。
無骨なハンドグリップが地味にかっこいい
D-LUX Typ 109とLumix LX100はグリップ部分の形が異なります。
Lumixが右手グリップ部分にエルゴノミックデザイン感のあるふくらみを持っているのに対して、D-LUXはクラシックな引っ掛かりのないデザインです。
D-LUXにはオプションのハンドグリップが用意されていて、これを取り付けると単純にカッコいいだけでなく、縦方向に少し大きくなるためグリップしやすくなります。(下の写真は別モデルですが、大体こんな感じです。)
グリップを取り付けると三脚穴が少し横にシフトしてしまいますが、重たいカメラじゃないのでなんの問題もないでしょう。
Leicaはレンズ交換式を(とくにMマウントのものを)買ってしまうとレンズ代がえらいことになるので、お金が余っている場合以外はコンパクトカメラで手を打っておくのが幸せだと思うのですが、XやX-Uはコンパクトとしては高すぎます。
というわけで、円高が続いている間にD-LUXを買ってしまいたいという話でした。
リンク:ライカ D-LUX(Typ 109)(ビックカメラ)