ようやく2020年度分の確定申告の作業が終わりました。
毎度のことですが辛かった。
M1 Macでも古いカードリーダーを使って電子申告できた話。
M1 Mac(Apple Silicon搭載Mac)では古いカードリーダーが使えないかもしれない心配
年明け1月4日、国税庁から、M1プロセッサーを搭載した新しいMacでは、一部のICカードリーダーでマイナンバーカードの電子署名等が正常に動作しない場合があるという注意喚起が行われました。
どのカードリーダーが使えるのか・使えないのかの肝心な情報が書かれておらず、メーカーに問い合わせるか、各自で試してみるしかないというスーパー不親切な案内で、これは3月になっても変わっていません。
私が持っているNTTコミュニケーションズのSCR3310-NTTComというカードリーダーは、すでに2017年の時点でドライバーの更新が終了しているほど古いもので、国税庁の言うような問い合わせにメーカーが応じてくれるかどうかもおぼつかない状態です。
リンク:SCR3310-NTTComの主な仕様/ダウンロード(NTT Communications)
ということで、実際の確定申告を行う前に、M1 MacとSCR3310-NTTComの組み合わせで基本的な動作を確認したのが、以前に公開したこちらの記事です。
上の記事では、公的個人認証サービスのサイトで提供されているツールを使って、マイナンバーカードに格納された電子証明書を読み取れるかを確認しました。
結果は問題なし。
しかし、確定申告の本番で全工程を問題なくこなせるかどうかは、じっさいに確定申告してみなければわかりません。
やってみました。
確定申告本番で古いカードリーダーは使えるのか?
確定申告の電子申告(e-Tax)では、専用のサイトにログインするときや、サイトで作成した確定申告書等のデータが正式なもの(申告する人が作成したもの)であることを証明するために、データに電子署名を付与するときなどに、マイナンバーカードを利用します。
PCやMacはマイナンバーカードの情報を直接読み込むことができないので、前出のようなカードリーダーを利用します。
で、確定申告の本番でこのカードリーダーを使ってみたところ、結果はご覧のとおり。
なんの問題もなく利用できました。
同じタイプのカードリーダーをお持ちの方は、安心して作業を進められるといいでしょう。
なお、これからカードリーダーを買おうという方は、正式にM1 Mac対応を謳った機種がいくつか登場しているので、そちらを手に入れられるのがいいと思います。
カードリーダーの機種にかかわりなく、確定申告は面倒なものですが、期限までに(今年は4月15日までに)申告を済ませましょう。