マウスコンピューターのWindows Phone端末「MADOSMA」がComputex Taipeiに出品されているようです。
Windows Phone先進国アメリカのジャーナリストのレポートによると、「とにかく軽い」というのが褒めポイントになる模様です。
MADOSMAがComputex Taipeiに出品される
マウスコンピューターの「MADOSMA」は国内初のWindows Phone 8.1端末として一部で注目され、先日行われた予約販売ではわずか1日で予定数に達するという盛況ぶりだったようです。
このMADOSMAが現在台北で行われているIT系の国際見本市Computex Taipeiに出品され、海外のジャーナリストがその印象についてレポートされています。
MADOSMAのウリは軽さ
Windows CentralのRichard Devineさんによると、MADOSMAは数あるミドルレンジのWindows Phoneとそう大きな違いはないが、背面のロゴが蛍光塗料で描かれていることと、プラスチック製でとにかく軽いことが特徴だとされています。
Windows Central「Hand-on with the Mouse Computer MADOSMA, a new Windows Phone for Japan」
http://www.windowscentral.com/hands-mouse-computer-madosma-new-windows-phone-japan
ロゴが蛍光塗料とかどうでもいいのですが、ようは他に多くを語る部分が無いほどに平凡、良く言えばミドルレンジモデルとして手堅いということだと思います。
軽さのほかには、バッテリー容量の大きさも良い点として取り上げられています。
MADOSMAはセカンダリー用途向け
MADOSMA開発担当者の方のお話によると、MADOSMAはiPhoneの置き換えなどを意図したものではなく、2台目以降の端末として使われることを想定した製品のようです。
PC USER「国内ユーザーにもう一つの選択肢を – Windows Phone「MADOSMA」にかける想い」
予約販売の盛況ぶりから、スマホを使い分けるような「よくわかっている人」が飛びついた様子が伺えます。マウスの狙いは当たっている模様です。
早くWindows Phoneをサービス込みで日本向けにローカライズしてほしい
Windows Phoneは国内でほとんど流通していないため、サービスまで含めた日本向けのローカライズが不十分な部分があるようです。
とくに地図サービスについては、Windows Phone向けのGoogle Maps公式アプリはありませんし、NokiaのHERE Mapsの日本地図は白地図みたいなものだし、Bing Mapsも使えるという話は聞きませんので、ユーザーとしてはブラウザーで地図サイトを開いて利用するくらいしかできない状況だと思います。
ここをどうにかできないと「セカンダリー」から脱するのは難しいので、主にMicrosoftには頑張っていただきたいと思うわけです。
HERE maps 東京お台場の様子
Windows PCとiPhoneの組み合わせで使っていて不便なのは、パスワード管理が分散してしまうことです。MacとiPhoneならiCloud Keychainで同期でき、Windows PCとWindows PhoneならOneDrive経由で同期できるのではないかと思うのですが、混在させてしまうと1passwordなどクロスプラットフォームに対応したパスワード管理アプリを別途用意しなくてはならず、手間と費用がかかります。
Windows PCユーザーにとってはWindows Phoneはこの問題の一つの解決策になりうるのですが、そのためにはiPhoneに対抗できるようなWindows Phoneを日本で販売してもらう必要があるわけです。
OneDrive経由のシームレスなデバイス間連携はきっと便利に違いないので、Windows PCの圧倒的なユーザーベースを考えれば、日本でWindows Phoneが売れる素地はあると思います。
Lumiaの上位モデルは機能面でもデバイスの質感の面でもiPhoneやAndroidの上位モデルに十分対抗しうるものだと思いますのでさっさと日本でも発売しろ、という願いを込めつつ、MADOSMAの成功を祈りたいと思います。