【レビュー】オカムラ コンテッサのいまさら写真多めレビュー

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オカムラ コンテッサ 1 快適しごと環境

オカムラのタスクチェア「コンテッサ」を買いました。

別記事に書いた通り、私はわりと最近までコンテッサユーザーだったのですが、いったん手放したあと、またすぐに手に入れることになりました。

結果、自宅での作業がめちゃくちゃ快適になりました。

発売から14年も経っていて「いまさら」感は否めませんが、せっかく手元にあって写真も撮り放題なのでレビューを試みます。


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アームレストはやっぱりコンテッサがいちばんだった

まず、私がコンテッサを使う環境を紹介します。

場所は自宅の仕事部屋で、身長170cmくらいの私が天板上面の高さが70cmのデスクに向かって作業するときに使います。
床はフローリング。足元には何も敷かず、素足またはユニクロのルームシューズを履いて座ります。

作業はコンピューターのキーボードとマウスの操作が中心で、デスクで紙とペンを使って何かを書いたりすることはほとんどありません。
このため、チェアの座面は低めに設定し、背当ては深めにリクライニングさせて、ディスプレイをやや見上げるようにして作業するのが最も快適です。

キーボードで文章を書くときには手をホームポジションから動かさないので、両肘はチェアのアームレストに乗せ、手のひらはキーボードの手前に置いたパームレストの上から動かしません。

安くて超快適なパームレスト
FILCOのパームレスト

アームレストに肘を乗せたままキーボードを打つためには、アームレストの高さがデスクの天面とほぼ同じ高さにならないといけませんが、座面を低めに設定する関係で、アームレストをかなり高い位置まで持ち上げられるようになっている必要があります。

先日の記事で挙げた機種(コンテッサ、バロン、コーラル、サブリナ)の中で、このレベルまでアームレストを上げられるのはコンテッサだけでした。

参考までに、座面を一番低くした状態でアームレストを最も高い位置まで上げ、最も深くリクライニングしたとき、高さ70cmのデスクとの位置関係はこのようになります。
オカムラ コンテッサ 4

作業するときの腕とデスクの位置関係は、この状態からアームレストを1段階(約1㎝)下げたくらいがちょうどいいと感じます。
実際には座面はもっと高くして使うので、デスクがこれより少々高いものでもコンテッサのアームレストの高さには余裕があると考えていいでしょう。

コンテッサのアームレストは前後に長い形をしていて、ほどよくクッションのきいた素材で作られているので、長時間の作業でも腕や肩の疲れを感じることはありません。
オカムラ コンテッサ 7

アームレストの高さ調整は、下から徐々に持ち上げていくと10段階のラッチに順番に引っかかるという仕組みで、望みの位置に設定するのには慣れが必要ですが、それほど頻繁に変更するものではないのであまり不便とは感じません。

アームレストに関して要望があるとすれば、コーラルやサブリナのように左右に平行移動して間隔を狭くできるようになっていれば、脇を締めて作業できるのでもっと快適になりそうだなという程度です。


ランバーサポートのクッション感が心地いい

コンテッサにはデフォルトでランバーサポートが備えられています。
オカムラ コンテッサ 8

上下の位置と前後の張り出し具合を調整できます。

他の機種のようにオプションになっているものと違ってデザイン的にうまく処理されていますし、腰に当たる部分がクッション素材になっているので体に触れる感触も良好です。
一部の機種ではランバーサポートが単なる樹脂の板だったりするので、その点でもコンテッサのものは優れていると思います。

ランバーサポートのありがたみを短時間の試座で実感するのは難しいですが、実際に手に入れて長時間座るようになると、あるとないとでは大違いの快適装備です。


フローリングやクッションフロアーで使うならウレタンキャスターは必須

コンテッサに最初からついてくるキャスターはナイロン製の固いものです。

オフィスのカーペットフロアーで使うことを想定したもので、少し沈みこみがあって摩擦の大きい床の上で快適に移動できるようになっていますが、これをフローリングなどの固い床で使うと次のような不都合があります。

  • キャスターが滑ってチェアを思い通りに動かせない
    まず、固いキャスターを固い床の上で使うと摩擦が足りないため、進行方向を向いていないキャスターが回らずに横滑りします。
    適正な摩擦がある状態なら、チェアを動かしたときにキャスターが正しい方向を向いて、タイヤが転がってうまく進むのですが、摩擦が足りない状態では各々のキャスターがバラバラな方向を向いたまま滑ったり転がったりするので、思った向きに気持ちよく進みません。
    ずっと使っていると床に傷がついたりもするでしょう。

  • ゴロゴロうるさい
    固いものの上で固いものが滑ったり転がったりするのでうるさいです。
    ウレタンキャスターは床に接する部分がやわらかい素材で作られていて、不快なノイズがありません。

さて、私は10年以上前に初めてコンテッサを買ったときにウレタンキャスターも手に入れましたが、コンテッサ本体を手放したときにもウレタンキャスターだけは手元に残していました。

この古いキャスター、新しいコンテッサににも何の問題もなく取り付けることができました。さすがです。

ただ、10年以上前のキャスターはさすがにボロくなっていたようで、数日使ったところで床に接するリング部分が崩壊しました。加水分解って言うんでしょうか?
オカムラ コンテッサ 9

すぐに新しいのを買って事なきを得ました。
パーツが手に入りやすいのもメジャーな製品を選ぶ利点です。


ヘッドレストは「大型ヘッドレスト」一択

チェアを深くリクライニングさせた状態で長い時間作業する場合、ヘッドレストがないと首の前側がだんだんと疲れてきます。

そこでヘッドレストの出番です。

コンテッサのヘッドレストには小型のものと大型のものの2種類があります。

小型のものは頭を乗せる部分がクッション素材でできており、高さと角度を調節できるので、一見良さそうに見えますが、小さすぎて頭を自由に動かせないので、実はそれほど快適ではありません。見た目もあまりカッコよくありません。
オカムラ コンテッサ 小型ヘッドレスト

一方の大型ヘッドレストはメッシュ素材でできていて、頭を乗せるとメッシュ部分が適度にたわんでクッションのように機能します。
オカムラ コンテッサ 6
幅が十分に広いのでヘッドレストの上で首を左右に回転させることができます。

PCの画面を見渡すときに、目だけ動かして見るのと、首も動かして見るのとでは、後者の方がずっと楽に感じますので、ヘッドレストの上で首を動かせるのは重要です。

大型ヘッドレストについて欲を言えば、前後に位置か角度を調整できると、より自然な角度で画面を見上げることができて快適になるだろうなあということです。

というわけで、ヘッドレストはないよりもあったほうがいいし、小型よりも大型の方がいいです。


サイズ感 ~ コンテッサはでかい

コンテッサは大きいです。

大型ヘッドレストつきの機種同士で大きさを比較すると次のようになります。

コンテッサ バロン コーラル サブリナ
高さ 1160~1260mm 1160~1350mm 1195~1370mm 1170~1270mm
奥行 615~665mm 565~615mm 577~627mm 565~615mm
620~710mm 495~630mm 660~710mm 670~720mm

大型ヘッドレスト付きは見た目の圧迫感もかなりのものです。
オカムラ コンテッサ 3

快適に作業するために10万円以上もするチェアを買うわけですから、見た目が大きいくらいで変に妥協するのは本末転倒だと思いますが、大きいことは大きいのであらかじめ設置場所の広さを確認し、それなりの覚悟をして手に入れるのがいいと思います。

リクライニングするなら必要な前後のスペースは広くなりますし、立ったり座ったりするときには多少の前後移動もあります。
気持ちよく転がるキャスターで座ったまま移動するのは快適なものです。

背後に壁や本棚が迫っているスペースでは真価を発揮しづらいと思います。


メッシュのありがたみ

関東地方は梅雨真っ只中で毎日じめじめしています。
だからといってそれほど暑いわけでもないので、エアコンを使うのも気が引けます。

コンテッサのメッシュの背当てと座面は湿気がこもらず、梅雨の時期の作業も快適です。

また、メッシュの背当てと座面は体を預けると変形して重さを支えてくれ、特に頼りなく感じることもありません。

他の機種(コーラルとサブリナ)を試座したときの印象では、座面はクッションよりもメッシュの方が当たりが柔らかく感じます。

オカムラの最近のチェアはメッシュ座面が設定されないものが多いので、クッションならではの良さというものがあるのだと思いますが、個人的にはクッションよりもメッシュの方が座り良いです。


本体のぐらつきについて

コンテッサは背を固定した状態でも体を預けたときにわずかにぐらつきます。
足を踏ん張って後ろ向きに力を掛けると5mm程度動き、力を抜くと戻ります。

この動きは今回買ったものも、以前持っていたものも同じですので、コンテッサの仕様、リクライニング機構の「遊び」のようなものだと思われます。

とくに気になる動きではありませんが、いちおう気に留めておいて、試座のときに確認されるのが良いでしょう。


リクライニングについて

コンテッサはリクライニングの反力の強さ(倒れた背が戻ろうとする力の強さ)を4段階に調節することができます。

最強の「4」の設定では、体重60キロ・運動不足気味の私ではフルにリクライニングさせられないほど強い力になります。
背当てが直立した状態から倒し込んでいくので、体重よりも体幹の筋力が必要そうですが、ともかくとても固いです。

2段階目の「3」でも相当な力で、「2」でようやく常用レベル、私は「1」に設定しています。

ほとんどの人は「1」か「2」に落ち着くんじゃないでしょうか。そんな感じです。

リクライニングについてもう一点。

リンクライニングはフリーの状態(=背当てに寄りかからなければ一番手前まで立ち上がり、寄りかかるとその力に応じて一番後ろまで傾く状態)、または、ロックした状態(=指定したロック位置から前にも後ろにも動かない状態)のどちらかにしかなりません。

背当てに寄りかからない状態である程度後傾させておき、そこから後ろ方向にだけリクライニングさせることはできません。


むずかしい「色」問題

コンテッサはフレームタイプ3種、ボディ2色、張地12色(メッシュまたはクッションの場合)を選べます。

フレームタイプとボディ色の組み合わせに制限(ボディ色「グレー」を選べるのは、フレーム「シルバー」の場合のみ)がありますが、それにしても大変な数のバリエーションです。

ショールームで見たマンゴーイエローの張地などはビビッドでとても魅力的だったのですが、ぐっとこらえてサンドベージュを選びました。
オカムラ コンテッサ 1

以前持っていたものもライトグレー。派手な色は避けています。
オカムラ コンテッサ ライトグレー

ショールームやカタログ写真に出てくるようなクールなオフィスにカラフルな椅子が置いてある光景はとてもカッコいいのですが、フローリングに壁紙にドレープカーテンという一般家庭に置くなら、落ち着いた色を選ぶのが無難だと思ったからです。

張地で冒険しない代わりに、ボディはポリッシュにしています。
ピカピカ光って派手そうなイメージがありますが、実際に部屋に置いてみると周囲の色を映してうまく環境に溶け込んでいるようです。
オカムラ コンテッサ 2

実物がない状態でイメージするのは難しいですが、Googleの画像検索などでブログに掲載された写真などを探すことができるので、そのあたりから家庭内コンテッサの様子を探ってみるといいと思います。


まとめ ~ 買って悔いなし 安定のロングセラー

以上、コンテッサの今さらなレビューでした。

2002年の発売以来、14年近くも売られているものですが、今でもオカムラのウェブサイトでタスクチェア(タスクシーティング)カテゴリーのアイコンはコンテッサです。

今回タスクチェアを手に入れるに当たってショールームや家具屋さんに出向いて何度も試座を繰り返しました。
以前コンテッサを持っていたこともあって、なんとか別の機種を選ぶ口実がないかと頑張ったのですが、最高レベルの機能とカッコいい見た目のせいで、最後に選んだのはやはりコンテッサでした。

会社勤めをしていると自分の好きな椅子を選んで座るということができません。
ヒラは一番安い青クッションの事務椅子、役が付くとそこにアームレストをつけてもらえ、部長になると一回り大きな椅子をもらえて、それより偉くなると革のエグゼクティブチェアで「あがり」という感じでしょうか。
自分で手を動かしてバリバリ作業する時代にはショボい椅子しか使わせてもらえず、偉くなったらなったで機能性に乏しい椅子をあてがわれてしまうんですね。(泣)

その点、自宅の椅子なら好き勝手に選べます。
自分の体に合わせて、最高の生産性と快適さを追求して、見た目や色も自由に選べます。
値段は高いといってもメッシュやクッションのものならせいぜい20万円です。
10年使えてその間仕事も遊びも捗るとなれば、それほど法外な値段というわけでもありません。

自宅で仕事をする機会があるなら、手に入れて損はないと思います。

私が買ったもの↓


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