キングジム 「ポメラ DM30」の致命的に見える問題点

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pomera DM30 - 1 周辺機器

キングジムのテキスト入力専用端末「ポメラ」シリーズに最新モデルのDM30が追加されました。

さっそく家電量販店の店頭で触れてみましたが、すぐに選択肢から除外しました。

その理由とは。


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キングジム ポメラ DM30の問題点

ポメラ DM30の概要

ポメラ DM30の紹介ムービーが公開されています。

こちらのムービーでも触れられているとおり、ポメラ DM30のディスプレイにはE Ink社の電子ペーパーが採用されています。

電子ペーパーは白黒の粒子を電界によって移動させることで画面上に像を形成するディスプレイ装置で、表示した内容を保持するために電力を使わないことから省電力性にすぐれていたり、視野角が広く直射日光の下でも見やすいといった特徴があります。

DM30の主な仕様は次のとおりです。

pomera DM30 spec

前モデルのDM200では内蔵充電池で駆動していたのが、本モデルでは乾電池式に戻り、アルカリ乾電池またはエネループで、約20時間利用できるようになっています。

単体での通信機能はありませんが、SDカード経由でPC等にデータを転送したり、無線通信機能を持つSDカード(FlashAir)を利用することも可能。短い文章なら、QRコードに変換して表示し、それをスマホの専用アプリで読み取るという荒技も使えるようです。

IMEには「ATOK for pomera」を採用して、的確でスムースな漢字変換を実現しています。

ちょっと見逃せない問題点

さて、そんなポメラ DM30の何がそんなに問題なのでしょうか?

それは、電子ペーパーの画面描画が遅いため、日本語入力の変換候補が即座に表示されず、その結果、文章の入力に時間がかかることです。

上の動画のように変換候補を確認するまでもなく正確に入力できる内容なら問題ありませんが、同音異義語の多いフレーズを入力する際には、ストレスになるに違いありません。

もしかすると、ATOK for pomeraがものすごく優秀で、いちいち変換候補を確認しなくても思い通りの変換をしてくれて、上のような指摘は的外れということになるのかもしれませんが(そして、そうであればすごく良いと思いますが)、店頭で触れた印象はそうではありませんでした。

そんなわけで、DM30は早々に私のほしいものリストから消えることになりました。

むしろDM200の方が欲しい

DM30をチェックするついでに、となりに並んでいた前モデルのDM200にも触れてみましたが、どちらかといえばDM200の方が私の好みに合っています。

pomera DM200 spec

DM200ではディスプレイにTFT液晶が採用され、DM30のような問題はありません。
このディスプレイは横長(1024 x 600ピクセル)なので、画面を左右に分割して、二つのファイルを同時に開いて作業したり、同じファイルの別の箇所を見ながら作業したりできます。
さらに、バックライト付きなので、暗い場所での作業でも安心です。

バッテリー内蔵タイプで定期的な充電は欠かせませんが、満充電からの使用時間は18時間。microUSBポートから給電・充電できるので、モバイルバッテリーで延命することも可能です。

そして、IMEにはATOK for pomera [Professional]という、DM30のものよりも性能の高いものが用いられていて、より快適な入力が可能です。

DM200は発売から1年以上経った現在でも4万円近くという高値で販売されていて、中古の相場もあまり下がらないという、これから買おうとするとちょっと悩ましいところがありますが、テキストをバリバリ入力する作業をなるべく身軽な装備で行いたければ、一台持っておいて損はないと思います。

ああ、悩ましい。


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