Warner Bros.の名作コメディドラマ「Friends」をTorrent経由で違法にダウンロードしてシェアしていたあるユーザーにWarner Bros.の代理の会社からメールが届いたそうです。20ドル払えと。
インターネットこわい。
「Friends」の違法ダウンロードの代償は20ドル
TorrentFreakによると、ドラマ「Friends」をTorrentでダウンロードしてシェアしていたISPのアカウントの持ち主に、Warner Bros.(以下「WB」)の代理を名乗る会社から和解を持ちかけるメールが届いたそうです。
TorrentFreak「WARNER BROS. DEMANDS CASH FROM “FRIENDS” PIRATES」
https://torrentfreak.com/warner-bros-demands-cash-from-friends-pirates-150608/
記事に添付されたメールの内容はおおよそ次の通り。
- あなたのISPアカウントはWBが権利を持つ著作物のダウンロードまたはアップロードまたはアップロードの申し出に使われた
- WBはあなたがWBのコンテンツのファンであることは理解するが、コンテンツを勝手にダウンロードとかアップロードとかされるのはめっちゃ困る
- このままだとあなたのISPアカウントは凍結される可能性があるし、法的な責任を問われる可能性もある
- 問題のファイルはこれ(侵害されたファイルのファイル名、侵害したIPアドレス、侵害のあった日時)
- 下のリンクをクリックして自動和解システムで20ドル払えば許してあげる
- ほんとは20ドルじゃ全然足りないけど、今後二度とうちらの著作権を侵害しないということに免じて特別にまけておく
どうやらWBの代理なのは本当のようですが、こんなメールが来たら架空請求かと思って即消ししそうな内容です。
その他の違法ダウンロードへのアクションの例
昨年、映画「Dallas Buyers Club」のプロデューサーが映画を違法ダウンロードした人々に「7,000ドル払え。さもなければ裁判になって罰金最高15万ドルだよ」というようなことを持ちかけるということがあったようです。
TechRadar「The consequences for not buying the Dallas Buyers Club」
http://www.techradar.com/news/internet/policies-protocols/the-consequences-for-not-buying-the-dallas-buyers-club-1290593
また、そのことについてやり方が妥当だったのか裁判所が調査するということも話題になっているようです。
The Guradian「Dallas Buyers Club piracy case: court to determine level of fines」
http://www.theguardian.com/technology/2015/apr/07/dallas-buyers-club-piracy-fines-australia
こわいこわい。
違法ダウンロードは多分割に合わない
著作物の違法ダウンロードに対するアクションは、証拠を掴んでしまえばほぼ言い逃れされなさそうですし、ISPに情報開示させてしまえばあとは機械的に、というか今回の例のようにまさに自動送信メールとウェブサイトだけで大量の案件を処理できてしまうので、権利者側としては楽な商売ということになるのかもしれません。今回のWBの代理会社である「Rightscope」のような会社が成り立っているというのも興味深いです。
先の「Dallas Buyers Club」の例ではオーストラリアで4,700人以上にまとめてお手紙が届いたそうです。
これほど簡単に大量に処理されてしまうようでは、違法ダウンロードは割に合わないと思った方が良さそうです。気をつけましょうね。
あと「Friends」と「Dallas Buyers Club」はどちらもめちゃくちゃおもしろいです。お金を払って見よう。