新型コロナウイルスの感染拡大第3波への警戒が高まる中、引っ越しを予定しております。
感染防止に努めるのは当然として、心配なのがインターネットの固定回線の空白期間。
私は楽天モバイルで乗り切ります。
インターネット回線の引っ越しがとても面倒かつコスト高
モバイル通信が快適・便利になったとはいっても、われわれPCハードコア勢にとって自宅の固定回線はまだ欠かせないもの。
現在の回線はマンションの設備の都合で100Mbps止まりですが、それでも24時間安定していて容量を気にせず使える心強い相棒です。
引っ越しに伴い、100Mbpsの縛りが解けて世間様並みの1Gbpsデビューが叶うのはうれしいことですが、開通のためには訪問工事が必要で、まだ分割払いが終わっていない旧居の工事費用に加えて、新たに転居先での工事費用も発生すると、プロバイダー様からのお達しがありました。
さらに、現在適用されているキャンペーンの条件から外れることもわかりました。
そうなると、このまま使い続けるのはどう考えても得策ではなく、プロバイダーの乗り換えをすることになりました。
新たなプロバイダーの開通日は転居の1週間後
そんなわけで、工事費が安く、契約期間や解約金も設定されていない、とあるプロバイダーに新規契約の申し込みをして、開通日の連絡を待っていたところ、開通工事は入居日の約1週間後と連絡がありました。
つまり、愛してやまない固定回線が、引っ越し後1週間は使えないということです。
昼間の仕事中だけならWi-Fiのあるカフェにでも避難してやり過ごすこともできましょうが、一日中となるといろいろ支障がありそうです。
nasneが故障してからテレビに類するものを持たなくなり、ライブな情報はすべてインターネット経由で受け取っているので、ネットなしの自宅生活に耐えられるのかとても心配。
そこで、エリア内では通信し放題で、テザリングも追加料金なしで利用できる楽天モバイル回線を使って、まる一日分の通信をまかなえるのか実験してみました。
リンク:楽天モバイル
楽天モバイル+iPhoneのテザリングだけで一日過ごしてみる
使った機器は楽天モバイルのeSIMをセットしたiPhone XRです。
余談ですが、iOSには少し前まで、インターネット共有(テザリング)の設定がいつの間にかオフになってしまう謎の不具合がありましたが、幸い現行のバージョン14.2では修正されているようです。
自宅での通信は主にデスクトップPC(Wi-Fi機能あり)と上記iPhone XRで行っているので、次のようにして固定回線から切り離しました。
- iPhoneのWi-Fi接続をオフにして固定回線から切り離す
- デスクトップPCのLANケーブルを抜き、Wi-Fiの接続先をiPhoneに変更する
これで自宅での主要な通信はすべてiPhone経由の楽天モバイル回線になります。
この状態でいつもの平日と同じようにPCで作業をし、Spotifyの音楽を聞き、YouTubeやTwitchの動画を見て過ごした結果、当日の楽天モバイルの通信容量は次のようになりました。
通信容量は10GB。パートナー回線(au回線)は全く使われていないので、10GBに収まるならこの方式でやっていけそうなことがわかります。
実際には細かな問題もあった
少なくともまる一日は楽天モバイル回線に依存して生活することが不可能ではないとわかりましたが、実際には細かな不都合もありました。
ちょっと遅い
固定回線と比べれば、やはりLTEはちょっと遅く感じます。
たとえば、PCでウェブサイトを開いたときの画像の読み込みが少し遅く感じるとか、YouTubeで動画の再生位置をシークしたときの再生開始までの時間が少し長く感じるといったことで、ちょっと遅いんだなということがわかります。
また、再生される動画の解像度が低めになる現象もみられました。
普段なら4Kで再生されるチャンネルが、FullHDになるといったことです。
ときどき接続が切れる
これはiOSのテザリング機能とWindows 10のWi-Fi機能の相性の問題かもしれませんが、ふと通信ができなくなって、調べてみるとPCとiPhoneのテザリング接続が切れていることが何度かありました。
また、この現象が発生すると、復旧には何度か接続をやりなおしたり、iPhone側でテザリング機能をオフ→オンする必要がありました。
iPhoneのテザリングをWindowsで利用する使い勝手は、以前よりはずっと良くなっているのですが、まだこういう問題もあるようです。
一日10GBの制限があるらしい
Rakuten UN-LIMITには一日10GBの容量制限があり、10GBを超えると通信速度が遅くなるという話があるようです。
リンク:見せてもらおうか 楽天モバイル「容量無制限」の実力とやらを(ITmedia Mobile)
テストした当日の通信容量がぴったり10GBになっていたのも、この制限によるものかもしれません。
1週間くらいなら楽天モバイルで乗り切れそう
以上、引っ越しに伴う固定回線の空白期間を楽天モバイルのテザリングで乗り切れるかを検証した話でした。
私の場合、このレベルで使い続けられるのなら、1週間くらいは固定回線なしでも生きていけそうだと感じました。
(もちろん、転居先で楽天モバイルが安定して利用できれば、という前提付きですが)
一方で、10GBの容量制限が本当だとすれば、この方式で長い期間使い続けるのは難しいとも感じます。
たとえば、アプリのダウンロードやOSの更新といった大容量の通信を行えば10GBくらいはあっという間で、その日はその他の通信は速度制限されてしまいます。
いつか5Gがどこででも使えるようになり、一日の通信容量制限も30GBくらいまで緩和されれば、スマホのテザリングだけですべての通信を賄えるようになるかもしれませんね。
リンク:楽天モバイル