Sony WF-1000Xという完全ワイヤレスでありながらノイズキャンセリング機能も搭載するというイヤフォンが発売されまして、Apple AirPodsが騒音の激しい場所では使いづらいと感じていた私は早速お店でチェックしてきました。
結論から言うと、今回はパスです。
Sony WF-1000Xの概要
問題のSony WF-1000Xはこちらです。
左右独立型のワイヤレスイヤフォンにノイズキャンセリング機能が搭載され、状況に合わせてノイズキャンセルのモードを自動的に切り替えることができるナイスな機能が付いています。
状況は「止まっている時」「歩いている時」「走っている時」「乗り物に乗っている時」の4つで、それぞれについて外音コントロールのオン・オフと、オンの場合は「ノイズキャンセリング」「外音取り込み(ボイスモード)」「外音取り込み(ノーマルモード)」のどのモードで動作するかを指定できます。
また、プレーヤーのコントロールができたり、ハンズフリー通話に対応するなど、イヤフォンとしての基本的な機能はちゃんと押さえられています。
充電は専用のバッテリーケースから行い、フル充電状態で最大3時間利用でき、バッテリーケースからさらに2回のフル充電が可能です。(1回のフル充電には1.5時間掛かります)
WF-1000Xへの不安
仕様的には十分と思えたので、実際にお店に出向いてチェックしてみましたが、ちょっと困った問題がわかりました。
というのは、WF-1000Xを装着した状態で右耳を手で覆うと右側の音が出なくなり、また、左耳を覆うと左右両方の音が出なくなり、確認するとスマホとのBluetoothのリンクが切れているという現象が発生したことです。
何度か繰り返しましたが毎回同じ動きになります。
おそらくWF-1000Xは左のユニットでスマホと通信し、右のユニットには左ユニット経由で音声情報が送られているのだと思われますが、いくら電波が飛びまくっている家電量販店のヘッドフォン売り場だといっても、こんなに簡単に音が出なくなってしまうのでは厳しいです。
ちなみに、試聴の前後に使っていたAirPodsはヘッドフォン売り場でも全く問題なく音が出続けていたので、難しい環境でもやりようによってはうまく通信しつづけることができるはずです。
また、AirPodsのケースの2倍くらい容積があるWF-1000Xのケースは、見た目ほどの重さはないものの、ちょっとパンツのポケットに忍ばせるには厳しい大きさだと感じました。ジャケットのポケットに入れるかバッグに入れるかする必要がありそうです。
AirPodsを使っていて実感するのは、お店のレジなどではイヤフォンを着けているだけで店員さんの態度が変わる(声が大きくなったり、身振りを交えたりする)ことです。
「話すときはイヤフォンくらい外してほしい」と思われている場合もありそうなので、なるべく外すようにしていますが、そんなときにケースがバッグの中に入っていたりすると不便です。
ケースのサイズはAirPodsやEARINくらいまでが便利そうです。
そんなわけで、WF-1000Xの購入は見送りとなりました。
当分はAirPodsを使い続けることになりそうです。