Tidalという音楽配信サービスがあります。月額19.9ドルでCDクォリティの音楽を聴き放題というサービスです。
サービス開始当初に私も使ってみたのですが、うまく繋がっているときは高音質なのですが、ときどき配信が途切れることがあっていまいち安定していなかった印象があります。いまは改善しているかもしれません。
さて、AppleがTidalのiOSアプリの承認をわざと遅らせて、6月に再スタートする自社の音楽配信サービスBeats Musicの援護射撃をしているらしいという噂が出ています。そんなアホな。
Tidal 〜CDクォリティの音楽配信サービス
Tidalはスウェーデン/ノルウェーのAspiro社が運営する音楽配信サービスで、総曲数2500万曲以上のうち多くをCDと同等の音質(16ビット、44.1khzのFLACフォーマット)で配信することを特長としています。
今年に入って、ラッパー/音楽プロデューサーのジェイ Zの会社に買収されました。
少し前にテイラー・スウィフトが同じ音楽配信サービスであるSpotifyからすべての楽曲を引き上げたというニュースがありましたが、Tidalではテイラーの曲も配信されています。理由はSpotifyには無料サービスがあり、Tidalには無いかららしいです。あたいの曲をタダで聞くとは許せん、ということなのかもしれません。
TidalもSpotifyも日本でのサービスがなかなか始まりません。音楽ファンにとっては最新のアルバムを現地での発売と同時に(夜中でも)聞けて、しかも1ヶ月たったの10〜20ドル程度しか掛からないので、CD代の節約になってありがたいのですが。
ちなみに、日本でも楽しめる音楽配信サービスにSony Music Unlimitedというのがあったのですが、最近サービスをやめてしまいました。
Tidalの音質比較ビデオです。MP3やAACではこんな音が聞こえなくなってるよ、でもTidalなら全部聞こえるよという説明。
AppleがTidalのiOSアプリの承認をわざと遅らせているという噂
New York PostはAppleがiOS向けTidalアプリのアップデートの承認をわざと遅らせていて、それは自社の音楽配信サービスBeats Musicを援護するためだという噂を報じています。
Android版アプリは3月15日に更新されているのにiOS版はいまだに更新されていないのだそうです。
独占禁止法みたいなものに触れそうで微妙すぎるので大企業が表立ってそんなことするなんてあり得ないと思いますがどうなんでしょうか。
Tidalはジェイ Zの会社のサービス、BeatsはDr. Dreが設立者の一人、さらに元記事にはリアーナが新曲をTidal限定で配信したからその報復でiTunesストアでフィーチャーされなかったというようなことも書かれていて、個人的には派手で人目を引きそうなタブロイド紙的記事だなあという印象を受けました。
元記事はこちら。
New York Post「Streaming music ‘war’ looming between Jay Z’s Tidal and Apple」