我が家には運良く抽選に当たったPlayStation 5があるのですが、どうしてもプレイしたいサイバーパンク2077は相次ぐ不具合のためストアから取り下げられたまま、すでに5ヶ月が経ちました。PC用ならすぐにでも手に入るのに…。
ゲーミングPCなしでPCゲームを遊びたい。そんなときにGeForce NOWが便利です。
GeForce NOWとは?
GeForce NOWは日本では2020年6月に正式サービスが始まったクラウドゲーミングサービスです。
ゲームの主要な処理をクラウド上のサーバーで行い、ユーザーが操作するクライアントでは入力の処理とサーバーからストリームされたゲームの映像・音声の再生だけを行う仕組みになっています。
クライアント側の処理が劇的に軽くなるので、高性能なPCや家庭用ゲーム機がなくても高度なPC用ゲームを楽しめるのがポイントです。
クライアントとしては、Windows PC、Mac、Android(スマホ、タブレット)、iPhone、iPadを利用できます。
サーバーークライアント間のレイテンシが大きいとリアルタイム性が損なわれるので、サーバーは各国・地域ごとに設けられたものを使うようになっていて、そのため、国・地域ごとにサービスを提供する事業者が異なる形態になっています。
日本ではソフトバンクとauがサービスを提供しています。
サービス料金は両者とも月額1,980円。ソフトバンクやauの携帯ユーザーでなくても利用できます。
月額料金以外にSteamやEpicなどのデジタルストアでゲームソフトのライセンスを購入する必要があります。(すでにデジタルストアで購入済みのゲームも、GeForce NOW側が対応していれば遊べます)
グラボは買えないし、PS4/PS5ではサイバーパンクを遊べない
さて、昨今のコインマイニングブームの影響で、高性能のグラフィックスカードが全く手に入らない状況が続いています。
リンク:「ビットコイン急落? 関係ないよ」――グラフィックスカードもHDDも品薄警報拡大中(ITmedia PC USER)
NVIDIAの最新世代のRTX30シリーズは言うに及ばず、1世代前、2世代前の製品もプレミアのついた中古品しか手に入らない始末です。
たとえばRTX 3080のヤフオクの落札相場を見ると、発売当初の新品価格の概ね2倍程度の価格で取引されているのがわかります。
ゲーム用にグラボだけで20万円も出すのは気が引けますし、そのうち価格が落ち着くことはわかっているので、今グラボを買うのは得策ではないでしょう。
それどころか、今グラボを持っているなら、値段が高いうちに売って、数カ月後に安くなったものを買い戻すことすら考えていいほどです。
では、グラボなしでゲームを楽しむ方法として家庭用ゲーム機を買うかといえば、冒頭で触れたサイバーパンク2077はPlayStationストアから購入できない状態が続いていますし、今でも遊べるXbox Series X/Sはどこへ行っても正規の価格でゲーム機本体を買えません。
最新世代のゲーム機本体にしても、手持ちのものは一旦売って、あとから買い戻すのがお得な状況です。
こんな状況なので、GeForce NOWのようなクラウドゲーミングサービスの利用価値が増しているのです。
月額1,980円は高いか?
GeForce NOWを使ったゲーム体験についてはYouTubeに紹介動画がたくさん上がっているのでそれらを参考にできますが、サイバーパンク2077はちゃんとプレイできそうな様子がこちらで紹介されています。
問題はゲームの代金とは別にGeForce NOWの利用料として月額1,980円が必要なことです。(初月は無料)
この金額が次のようなメリットに見合うかどうかで判断すればいいでしょう。
- 高いグラボやゲーム機が不要
- ゲーミングPCやゲーム機の設置場所が不要
- Mac、スマホ、タブレットのような、本来PCゲームをプレイできない環境でもプレイ可能
また、家庭用ゲーム機を使ってオンラインマルチプレイのゲームを遊ぼうとすると、PS PlusやXbox Live Goldのようなサブスクリプションに加入する必要があり、その料金として月額数百円が掛かります。
その分を差し引くとGeForce NOWは実質1,200円〜1,500円程度。
特定のいくつかのゲームだけ遊んでみたいけど、そのためにゲーミングPCやゲーム機を買うほどではないという、カジュアルゲーマーには使いやすいサービスではないかと思います。
というわけで、現在Macがメイン機材の私も早速GeForce NOWの無料体験をスタートしたいと思います。
ちなみに、サイバーパンク2077は現在、SteamでもEpicでも20%オフのセール中です。