Kyashカードを更新する場合/しない場合の損得を毎月の利用金額ごとに考える

Kyash Card - 1マネー/クレジットカード/生活

Kyashのサービスをご存知でしょうか?

カード番号を使ったオンライン決済とプラスチックカードを使ったリアル店舗での決済の両方を利用でき、利用ごとにポイント還元を受けられる便利でお得なサービスです。

そのKyashのサービス変更に伴い、Kyashのカードを更新するべきかどうかの判断を迫られています。


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既存のKyash Card Liteは還元率が1%から0.5%に

これまでKyashは年会費やカード発行手数料が不要で完全に無料で利用できていました。

それが次のように変更されます。

  • オンライン決済はこれまでどおり無料で利用可能

  • 既存の物理カード(「Kyash Card Lite」に名称変更)は発行手数料300円が必要になり、2020年5月からポイント還元率が0.5%に下がる

  • 新たに上位のKyash Cardが作られる(発行手数料900円が必要で、ポイント還元率は1%)

既存の物理カードユーザーは、手元のカードが有効期限を迎えるか、通算の利用金額が100万円に達するまでは同じカードを利用し続けられますが、ポイント還元率は0.5%に下がります。

その他、新Kyash Cardでは1回あたりの決済上限や毎月の決済上限が引き上げられて使いやすくなります。

そんなわけで、900円を払って新しい「Kyash Card」に乗り換えるべきかどうかが悩ましいのです。

Kyash Card - 2


Kyashの便利なところ

ところで、Kyashの基本的な使い心地は今後も変化しない見込みなので、その便利なところを紹介しておきましょう。

  • リアル店舗の大半で使える
    Kyash Card Lite / Kyash Card はVisaのクレジットカードとほとんど同じ使い心地で使えます。
    Kyash Card Lliteの方はICカードではないのでまれに使えない場面に出くわしますが、ほとんど問題にならないレベルです。

  • クレジットカード / デビットカードとリンクするだけでポイント二重取り
    Kyashで支払った代金は、あらかじめ紐付けたクレジットカード等にリダイレクトされるので、実質的に紐付けたクレジットカードで支払っているのと同じです。だから、手持ちの支払手段の種類が増える煩雑さがありません。
    しかも、Kyashで支払った分についてもクレジットカードのポイントが付与されるため、Kyashポイントとの二重取りが可能です。

  • 使った瞬間スマホに通知が来る
    スマホにKyashのアプリをインストールしておくと、対応するKyash Card / Kyash Card Liteによる支払いの都度、スマホに通知が飛んできます。レジでカードを出して支払った瞬間、紙のレシートを受け取るよりも早くスマホがブルッと震えます。
    つまり、万一カードが不正使用されても、瞬時に気づいて被害を食い止めることができるということです。安心。

ほぼどこでも使えて、ポイントも余分にもらえて、不正使用対策もできるという便利なKyashなのです。


Kyash Cardに乗り換えるかどうかの損益分岐点

さて、現在Kyash Card Lite(旧Kyashカード)を使っている私のようなユーザーが、新しいKyash Cardに乗り換えるべきかを考えます。

私の例でいうと、手持ちのKyash Card Liteの有効期限は2023年12月なので、その気になればあと3年8ヶ月このまま利用できます。ただし、5月からはポイント還元率が0.5%に下がる。

対する新Kyash Cardは発行手数料が900円掛かりますが、引き続きポイント還元率1%のまま使えます。

というわけで、毎月のKyashによる支払額ごとに、Kyash Card Liteをキープする場合とKyash Cardに乗り換える場合の実質的な還元額(ポイント還元額 – カード発行手数料)を計算してみました。

※Kyash Card Liteは累計利用額100万円で再発行が必要になりますが、現時点での累計利用額を30万円として計算しています。(あと70万円利用したら要再発行)
※Kyash Card Liteは累計利用額が100万円に満たなくても2023年12月と2028年12月に再発行することとして計算しています。
※Kyash Cardは2020年5月と2025年5月に発行することとして計算しています。

■Kyash Card Liteの実質還元額

毎月1,000円利用毎月5,000円利用毎月1万円利用毎月3万円利用毎月5万円利用毎月10万円利用
1年後の累計60円300円600円1,800円3,000円5,700円
3年後の累計180円900円1,800円5,100円8,400円1万7,100円
5年後の累計0円1,200円2,700円8,400円1万4,100円2万8,200円
7年後の累計120円1,800円3,600円1万2,000円1万9,800円3万9,600円
10年後の累計0円2,400円5,400円1万7,100円2万8,200円5万6,400円

■Kyash Cardの実質還元額

毎月1,000円利用毎月5,000円利用毎月1万円利用毎月3万円利用毎月5万円利用毎月10万円利用
1年後の累計-780円-300円300円2,700円5,100円1万1,100円
3年後の累計-540円900円2,700円9,900円1万7,100円3万5,100円
5年後の累計-300円2,100円5,100円1万7,100円2万9,100円5万9,100円
7年後の累計-960円2,400円6,600円2万3,400円4万200円8万2,200円
10年後の累計-600円4,200円1万200円3万4,200円5万8,200円11万8,200円

計算結果からわかることはだいたい次のとおりです。

  • 月に1,000円程度利用する場合、手元のKyash Card Liteを使いつづけ、カードの利用期限が来ても更新しないのがいい

  • 月に5,000円程度利用する場合、現在のKyash Card Liteの更新のときにKyash Cardに乗り換えるのがいい
    (長く使い続けるつもりなら早めにKyash Cardに乗り換えた方が便利だが、早く乗り換えると次の更新時期も早くなって手数料がかさむので、5,000円/月程度なら旧カードの更新時期まではLiteを使い続けるのがいい)

  • 月に1万円程度利用する場合、およそ1年半以上使い続けるつもりなら、早めに新しいKyash Cardに乗り換えるのがいい

  • 月に3万円程度利用する場合、およそ半年以上使い続けるつもりなら、早めに新しいKyash Cardに乗り換えるのがいい

  • 月に5万円以上利用する場合、迷わず新しいKyash Cardに乗り換えるのがいい

というわけで、現在Kyashを利用されている方の身の振り方についてでした。

私は毎月3万円くらい使っているし、今後も使い続けるつもりなので、早めに乗り換えようと思います。

リンク:Kyash Card(Kyash)


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