ソフトバンクから5Gサービスの詳細が発表されました。
3月27日から利用できる5G通信の対応端末と料金プランが明らかになったわけですが、みんなが普通に使う時代はまだまだ先だと感じました。
5Gの使用料は「1,000円」
3月5日に行われた発表会の様子がこちら。
端末や料金プランについてはようやく49分30秒あたりから説明が始まります。
それ以前の内容は「5Gとは」についてすでにあちこちで言い尽くされた話だと思うので、スキップしても問題ないでしょう。
ソフトバンクから販売される5G対応端末は4機種。
LGの2画面モデル V60 ThinQ 5G、シャープ AQUOS R5G、ZTE Axon 10 Pro 5G、OPPO Reno3 5Gとなっています。
続けて行われる「2画面モデルと5Gの組み合わせでどんなことができるか」という話は、動画前半の内容のほぼ繰り返しなので、再びスキップしていいと思います。
で、59分00秒付近から料金プランの話が始まります。
ソフトバンクの5G基本料金は1,000円(税別)。ただし、2020年8月末までに申し込んだ場合は2年間免除されます。
この1,000円を既存の4G料金プランに上乗せして支払うことで5Gのサービスも利用できますよ、ということですね。そして、その1,000円が2年間免除されるということは、「当分のあいだ、5Gはタダ」ということです。
対象料金プランに縛りがあるし容量にも上限がある
さて、上記の1,000円を支払って5Gを利用するためには、既存の料金プランのうち特定のものに加入することが条件になっています。
対象となる料金プランは次の5つです。
- データプランメリハリ
- データプランミニフィット
- データプラン1GB(スマホ)
- データプラン1GB(ケータイ)
- データシェアプラス
それぞれ基本の料金プランとして「基本プラン(音声)」または「基本プラン(データ)」のどちらかに加入している必要もあります。
さらに、5Gサービスの加入条件には「対象機種の購入と同時に」上記プランに加入することが定められているので、ソフトバンクのお店で前出の4機種のいずれかを買わないといけないわけです。
すでにいろいろ条件がありすぎて間口が狭まりまくっています。
そして、上記5つの料金プランの中で最もデータ容量が大きいのは「データプランメリハリ」の50GBなので、5Gで利用できる容量は毎月50GBが上限となります。
5Gについてよく言われていた「5G時代は容量が無制限になる」というのはまだまだ先の話のようです。
ソフトバンクの5Gはとても「お試し」感が強い
ソフトバンクの5Gをすごくざっくりまとめると、対象機種を買って、容量に上限のある既存の料金プランを利用する人には、2年間追加料金なしで5Gを使わせてあげます、ということです。
動画の前半で説明された様々な機能は5G通信の高速性によって担保されるものなので、ソフトバンクの5Gはきっとちゃんと速いのでしょう。
しかし、マルチアングルでスポーツの試合を見たり、AKBのメンバーがステージで踊るのと一緒に踊ったりするのに興味がない場合、今のところ5Gは「ただ速いだけ」ということにならないでしょうか。
まだ対応エリアも狭いなかで、とにかく速い5Gを2年間お試し的に使える、というのが今回の発表のミソということかと思います。
ただし、この内容ならわざわざ対応端末を買ってまで5Gを利用しようという人はきっと少ないので、5Gの帯域はスカスカになり、数少ないユーザーの皆さんはめっちゃくちゃ速い通信を堪能できることになるでしょう。
秋に5G対応のiPhoneが出る(かもしれない)タイミングで容量無制限プランが登場するかどうかが今後の見どころではないかと思います。
AQUOS R5G と ZTE Axon 10 Pro 5G は予約受付が始まっています。
リンク:ソフトバンクオンラインショップ