Outlookメールの迷惑メールフォルダーを眺めていたら、最近の迷惑メールは進化しているかもしれないと感じたので紹介します。
いつかはだまされる日が来るのか?
最近見つけた迷惑メール
最初のものはTS CUBICカード(トヨタ系のクレジットカードですね)を名乗るものです。
これ、前にも来てたやつです。
私このカードを持っていたことがないのでスパム確定です。
それ以外の判別ポイントは「メンバー」が「メノバー」になっているところでしょうか。
その他、「通常使用したい」とか「個人情報改善認証」とか「不必要な紛失」といった不自然な言い回しも気になるところです。やりなおし。
次はJCBカードのオンラインサービス「My JCB」を騙るものです。
まず、「My JCB」ではなくて「My Jcb」と小文字化されているところが引っ掛かります。
その他気になるところは「ご利用認証はこちら」と「発行者」のURLのドメインがぜったいにJCBとは関係なさそうな「qumeiwen.com」という謎ドメインなことでしょうか。
文章は非常に自然です。本物のJCBの文面をコピーしたのかもしれませんね。
続いて、楽天銀行からのメールです。
差出人は「楽天銀行株式会社」なのに文面は「【楽天市場】をご利用いただき…」となっていて、さらに下の方へ行くと「Rakuten Mobile, Inc.」と書いてあります。適当すぎますね。
FCバルセロナとの提携やNBAの放映権がらみのロゴが載っているのは本物っぽく見えます。
お次は三菱UFJニコスからのお便りです。
まずタイトルが「三菱UFJ会社から緊急のご連絡」となっています。三菱UFJ会社?
さらに、本文の冒頭「三菱UFJ銀行」のところだけフォントが違います。
同じ文面をいろんな会社名で使いまわしているんだろうな。スパムにも効率化の波は押し寄せているのですね。
なお、リンク先のURLはUFJニコスとは何の関係もなさそうな謎URLでした。
つづいて「Apple stores」からのメールです。
「Apple stores」
冒頭にこのメールが真正のものであるかのような文言が書かれています。セキュリティソフトのメールフィルターの機能を模したものでしょうか。賢いですね。
ただ文面が「この手紙は…」となっているのが惜しいです。
また、文面にこちらのメールアドレスが含まれているのもちょっと本物っぽい工夫です。
しかし、全体的に文章や文言が不自然なのでこれに騙される人はあまりいないでしょう。
最後はAmazonからです。
シンプルです。
海外スパム業者では避け難い文章の不自然さを目立たせないためにメッセージを短くするという工夫でしょうか。
しかし、その短い文面には「お客さまのアカウントはの」というおじいさん口調や、語順の不自然さが見られます。
URLもダメです。
以上です。
今回感心したのは、Apple storesの偽メールフィルター機能です。自分で「信頼できる送信者」と言ってしまう逆転の発想。
それにしてもOutlookはわりと精密にスパムを弾いてくれていると感じます。ありがとうOutlook。
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