Surface Proシリーズの最新モデル「Surface Pro 7+」が突然発表されました。
仕様をチェックしてみましょう。
Surface Pro 7+の概要
Surface Pro 7+はその名のとおりSurface Pro 7のアップグレードモデルです。
主な仕様は次のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10 Pro |
CPU | 第11世代 Intel Core i3-1115G4 (2コア) 第11世代 Intel Core i5-1135G7(4コア) 第11世代 Intel Core i7-1165G7(4コア) |
GPU | Intel UHD Graphics(Core i3)/ Intel Iris Xe Graphics(Core i5,i7) |
RAM | 8GB / 16GB / 32GB(LPDDR4x、32GBはWi-Fiモデルのみ) |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB(512GBと1TBはWi-Fiモデルのみ) |
ディスプレイ | 12.3インチ、2736 x 1824ピクセル(267ppi) アスペクト比 3:2、タッチ操作・ペン入力対応 |
カメラ | イン:5Mピクセル(1080p対応)、Windows Hello対応 アウト:8Mピクセル(1080p対応) |
ネットワーク | Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.0 LTE(LTE対応構成のみ) |
インターフェース | USB Type-C、USB Type-A、3.5mmヘッドフォン、 Surface Connect、SDXCカードリーダー、nano SIM(LTE対応構成のみ) |
バッテリー | Wi-Fi構成:15時間、LTE構成:13.5時間 |
サイズ・重さ | 292 x 201 x 8.5mm 770g(i3 および i5(Wi-Fi)) 796g(i5(LTE)) 784g(i7(Wi-Fi)) |
プロセッサーを第11世代 Intel Coreシリーズにアップグレードし、バッテリーライフを大幅に延ばし、さらに、一部の構成でLTEに対応したところがSurface Pro 7からの主な変更点です。
Core i3/i5モデルはファンレス。Core i7モデルには冷却ファンが搭載されています。
USBは2ポートとも10Gbps転送に対応するUSB3.2 Gen2です。
ディスプレイが薄型化され、それで空いたスペースをバッテリーの大型化に充てたため、バッテリーライフが10.5時間(Pro 7)から最大15時間(Pro 7+ Wi-Fiモデル)にまで延びました。
その他、RAMの最大容量が32GB(Wi-Fiモデルのみ)になったところも、用途によってはありがたい変更です。
プロセッサーの性能は?
今回のアップデートでは、プロセッサーが第11世代Coreシリーズに変更されましたが、それによって性能はどの程度向上するのでしょうか?
Surface Pro 7とSurface Pro 7+に搭載されたプロセッサーのGeekbench 5のスコアを拾ってみるとこうなります。
値は「シングルコア/マルチコア」です。
第10世代 | 第11世代 | |
---|---|---|
Core i3 | 1000/1900 | 1300/2700 |
Core i5 | 1200/3600 | 1400/4200 |
Core i7 | 1200/4500 | 1500/5600 |
リンク:Geekbench Browser(PRIMATE LABS)
同じプロセッサーでも値にかなり幅があるので、ぜひご自分でも検索してみてください。
シングルコア、マルチコアともに20〜30%向上したというところでしょうか。
劇的に速くなるわけではありませんが、1世代分の伸び幅としては妥当なところだと思います。
Surface Pro 7とどちらを買うべきか?
Surface Pro 7+の公式の情報は、国内では現時点で「ビジネス向け」のウェブサイトしか見つけられません。
リンク:ビジネス向け Surface Pro 7+(Microsoft)
ビジネス向けモデルということになれば、購入場所は認定リセラーか、マイクロソフトのオンラインストアになるでしょう。
いずれは一般向けにも販売されるかもしれませんが、それまでは少し待たされるでしょう。
一方、現行モデルのSurface Pro 7は新春セールで様々な割り引きやバンドルセールが行われています。
では、Surface Pro 7+を待つ(または法人モデルを購入する)のと、セールになっているSurface Pro 7を買うのでは、どちらが良いのでしょうか?
両者の大きな違いをまとめると次のようになります。
- プロセッサー性能
- バッテリーライフ
- 最大RAM容量
- LTE対応
まず、LTE通信機能が必要なら、Surface Pro 7+を選ぶしかありません。
次に、RAM容量が16GBでは足りない場合も、Surface Pro 7+しかありまえん。
(ただし、Surface Pro 7+のプロセッサーとの組み合わせで32GBもの容量が必要な用途はかなり限られると思います)
また、実質7時間以上のバッテリーライフが必要な場合は、カタログスペックのおよそ半分を実効値と考えると、やはりSurface Pro 7+を選ぶことになるでしょう。
プロセッサー性能については、Surface Pro 7+のCore i7相当の能力が必要ならPro 7+しか選べませんが、そうでなければ、Surface Pro 7の上位モデルが選択肢になります。
このように、順当な進化を遂げたSurface Pro 7+ですが、価格との兼ね合いでまだSurface Pro 7を選ぶ余地は残っていると思います。
Surface Proシリーズを本体だけで使うケースはあまりなく、しかし、純正タイプカバー(キーボードカバー)とセットで買おうとすると、少し高価に感じるものです。
そう考えると、現行モデルが安くなっている今のうちに、タイプカバーとセットで買っておくのは悪くない選択だと思います。
(ご案内)
・当サイトは、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。