そろそろゴールデンウィークの海外旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。
今回は、渡航先での通信はやっぱり現地の通信会社のSIMを利用するのがおすすめという話です。
海外旅行先で通信手段が無料Wi-Fiだけというのはもったいなさすぎる
私の知人・友人にも海外旅行先での通信手段は「ホテルとかお店のWi-Fi」という人がいますが、話を聞いてみるといろんな場面で我慢を強いられるし、もっと自由に通信できればより旅行を楽しめたはずだと思っているようです。
ちょっと思いつくだけでも次のようなものが自由に使えないのは不便そうです。
- ブラウザー
観光スポットやレストランの検索、ニュースと天気予報のチェック、現地のツアーや交通機関の路線図や時刻表の検索に使えます。 -
メーラー/SNS
日本の家族や友人との連絡、利用する航空会社との連絡、現地のツアー会社との連絡などに使えます。とくに旅行の感動をリアルタイムでシェアできるのは楽しいです。 -
Googleマップ(地図アプリ)
目的地まで歩くときのルート案内、交通機関の乗り継ぎの確認、乗っているタクシーがおかしなところへ向かっていないか・遠回りしていないかのチェックなどができます。 -
Google翻訳(翻訳アプリ)
行く先々の言語をすべてマスターするわけにはいきません。翻訳アプリがあれば旅行中に必要なレベルの意思疎通には十分です。
Google翻訳アプリのカメラ入力を使えばレストランのメニューなども翻訳してくれて便利です。 -
Apple Music や Spotify
一人旅ならBGMも必要でしょう。
Apple MusicもSpotifyも有料プランを利用していれば海外でもいつもと同じ音楽を聞くことができます。 -
Kindle や dマガジン
移動中やホテルの部屋で時間が空いたときには何か読むものがあると助かります。
通信ができればKindle本の購入やdマガジンのダウンロードができるので、ビーチチェアーで読書にふけることもできます
と、このように通信手段があるとないとでは旅行の充実度がぜんぜん違ってくるので、なんとしても通信手段を確保する必要があるのです。
現地の通信会社のSIMをおすすめする理由
さて、この記事の趣旨は現地の通信会社のSIMをSIMフリー化したスマホで利用するのが何かとお得だと伝えることです。
空港の到着ロビーに旅行者用のSIMカードを売るブースが並んでいて、パスポートを見せてわずかな金額を払えば現地での通信手段をゲットできます。
たとえばタイでは主要3社がブースを出していて、およそ1,000円(8日間有効で最大3GBの高速通信と約300円分の通話が可能なもの)から購入することができます。
8日で3GBという通信容量は1か月に換算すると約12GBになるので、普段国内で使っているプランと照らし合わせると「足りる」「足りない」の判断もできるでしょう。
もちろん、より長い日程やより多くの通信容量に対応するプランもありますし、あとから専用のアプリを使って延長・追加することも可能です。
ところで、普段日本で使っている通信会社(ドコモ、au、ソフトバンク)にも海外旅行に対応するサービスがあります。
ドコモ(海外パケ・ホーダイ)とソフトバンク(海外パケットし放題)は通信し放題で一日あたり2,980円、au(世界データ定額)は国内で利用しているプランから通信容量を流用する代わりに少しお安く一日980円となっています。
また、海外旅行専用のWi-Fiルーター貸出サービスというものもあって、料金は渡航先により変動しますが、一日あたり数百円〜千数百円で利用できます。
海外ローミングサービスもWi-Fiルーター貸出サービスも、現地通信会社のSIMと比べると料金的にかなり見劣りするのにくわえ、Wi-Fiルーターの方は機器の受け取りと返却の手間や、充電を気にしなければならない機器が増えるという面倒さもあります。
というわけで、料金面でも使い勝手でも現地SIMの優位は動かないと思うわけです。
実際の使い方とお得な料金について
現地のSIMを利用するためにはお使いのスマートフォンがSIMフリーの状態になっている必要があります。
SIMフリー端末を手に入れるには、国内・海外でSIMフリーの端末を購入する方法や、SIMロック付きの端末を購入してSIMロックを解除する方法があります。
前者はたとえばAppleストアで購入したiPhoneはSIMフリーですし、イートレンなどから購入した海外の端末はSIMフリーです。
後者はドコモ、au、ソフトバンクや格安スマホ各社から端末を購入し、一定の条件(一括払いで購入するか、分割払いで購入後一定期間経過するなど)を満たした後に購入先のキャリアでSIMロック解除の手続きをする方法です。
ここ数年、スマホ端末はどこでどのように買っても価格に大きな差が出なくなりましたし、SIMロック解除の条件も緩和されつつありますので、SIMロックの掛かっていない端末を手に入れるのは難しくありません。
このようにしてSIMフリー化した端末を手に入れたら、あとは渡航先のSIM販売ブースに赴いて、端末・お金・パスポートを差し出すだけで、現地での通信手段が手に入ります。
現地通信会社のアプリをインストールしよう
短期の滞在の場合、空港などのブースで購入したプランを使い切って終わりになることが多いと思いますが、滞在が長くなる場合や途中で通信容量が足りなくなった場合には、期間の延長や通信容量の追加購入が必要になります。
そんなとき、また空港まで戻るのは無駄ですし、市中のショップで対面して細かい手続きしてもらうのも気詰まりです。
そこでおすすめなのが、通信会社が提供しているアプリです。
こうしたアプリを使って、プランの変更や追加購入ができる場合が多いです。
なお、アプリからプランの追加購入をする場合には事前に課金しておく必要がありますので、各キャリアのショップで済ませておきましょう。「Top-up(トップアップ)」といえば通じます。
タイ AISのアプリでできること
ここではタイ最大のキャリアAISのアプリでできることを簡単に紹介します。
AISのアプリ「my AIS」では、課金済みの金額の確認、SIMカードの有効期限、通信可能な容量、現在利用中のプランの確認と、プランの変更・追加ができます。
また、クレジットカード・Rabbit LINE Pay(LINE Payのタイ版)等から指定した電話番号に課金することもできます。
ほかにも、電気、水道、固定電話、高速道路料金(タイ版ETC)、保険などなど、生活上のいろいろな出費をまとめて行うことができる模様です。(後払いの電話料金とまとめて請求してくれるということかと思います)
期間限定のお得な料金プランも
my AISを使っているとときどきポップアップ画面が表示されて、異常にお得な料金プランが紹介されることがあります。
たとえば先日現れたのはこれです。
2月12日から20日までの期間限定で通信容量5GBのプランが15GBまで使えるようになるというもの。
ただでさえ安い料金が実質3分の1になるようなものです。
わたしは一週間ごとに7日/3GB(119バーツ)または7日/4GB(135バーツ)のプランを乗り継ぐつもりでしたが、今回のキャンペーンに乗っかって「30日/15GB(488バーツ)」に申し込むつもりです。
週一回の更新作業をしなくて済むのがありがたいです。
そんなわけで、海外旅行へ行くときにはやっぱりまだまだ現地SIMが安くて便利だという話でした。
SIMフリースマホを一台持っておくとほんとに楽ですよ。