Sony WF-1000XM3を手に入れました。
少し前の記事でソニーストアに発注したと書きましたが、その後ビックカメラの店舗に在庫があるのを発見して飛びついてしまいました。
早速使っていますが、接続性やノイズキャンセル性能などが期待以上です。
WF-1000XM3の入手性
7月26日(金曜日)の時点ではビックカメラのいくつかの店舗にシルバー、ブラック、両方の在庫がありました。東京だけでも5店舗以上が在庫を持っていたようです。
ビックカメラの店舗在庫の有無はビックカメラ.comで確認できます。
リンク:WF-1000XM3 SM プラチナシルバー 店舗在庫状況(ビックカメラ)
リンク:WF-1000XM3 BM ブラック 店舗在庫状況(ビックカメラ)
というわけで、出かけたついでにビックカメラに駆け込んでプラチナシルバー版をゲットしました。
ビックカメラ(店舗のみ)では現在、d払いによるdポイント還元キャンペーンが行われているので、20%ほどお得に手に入れることができたのもラッキーでした。
WF-1000XM3の第一印象
さて本題ですが、WF-1000XM3は思っていたよりも良いです。AirPodsからの乗り換えでもそれほど大きな不満を感じないのではないでしょうか。
WF-1000XM3の良いところ
ノイキャン性能はまずまず
ノイズキャンセルは意外と効きます。
購入後に地下鉄の駅のベンチで開封し、車内で使い始めましたが、ノイキャンをオンにすると列車の走行音が大きく後退して、効き目をはっきりと実感できました。
iPhone + AirPodsでは音量を最大近くにしないと聞き取れないradikoの音声も、真ん中くらいの音量で十分に聞き取れます。優秀。
ただし、WF-1000XM3の商品レビューで見かけた「BOSE QuietControl 30相当」というほどの効きではないとも思います。もちろん、QuietComfort 35 IIにも及びません。
ノイキャンははっきり効果がありますが、より大型のヘッドフォンほどではないので、期待しすぎは禁物です。
接続がかなり安定している
かつてWF-1000Xを店頭で試聴して、その接続の不安定さにずっこけて以来、ソニーのフルワイヤレスイヤフォンにはあまり期待していなかったのですが、WF-1000XM3はかなり安定していると感じます。
専用アプリでは「音質モード」として「接続優先モード」(デフォルト)と「音質優先モード」を選ぶことができますが、「音質優先モード」でもとくに不都合を感じないほど接続は安定しています。
iPhone XRとの組み合わせでは、iPhoneをズボンの左後ろのポケットに入れていると、ごく稀に右の音声が一瞬遠のくように感じることがありますが、これまでのところ音が完全に切れるという経験はありません。
AirPodsほどではないものの、十分に実用になる接続安定性を持っていると感じます。
ケースのサイズも許容範囲
WF-1000XM3のケースはAirPodsのそれと比べてかなり大きいわけです。
しかし、ズボンの前ポケットになんとか入らないこともないギリギリの大きさで、個人的には許容範囲と感じます。
タイトなパンツとか、スーツのスラックスのような薄手のものだと不格好になりそうですし、シャツの胸ポケットに入れるのもちょっとつらいとは思いますが。
WF-1000XM3のイマイチなところ
ちょっと気になる部分もあります。
設定アプリがどんくさい
WF-1000XM3の設定を変えたり、イコライザーのパラメーターを変えるときには、専用のアプリを使います。
「Sony | Headphones Connect」というアプリですが、iPhoneでのアイコン名は「Headphones」です。一般名詞の一単語を名前にするってどういうこと?
さて、このアプリの使い勝手には問題があります。
まず、WF-1000XM3のユニットをケースから取り出している状態じゃないと使えません。
設定変更はそう頻繁に行うものではないと思いますが、それでもそのたびにいちいちケースから出さないといけないのは不便。しかも接続の認識が遅いです。
そして、アプリがバックグラウンドになるたびに認識が外れ、フォアグラウンドに戻すと再度「接続中」からやり直すという仕様です。どうにかならなかったのでしょうか?
iPhoneでのAirPodsの設定がいかに快適だったかを痛感します。
音声ガイダンスなし・通知音ありの設定がほしい
WF-1000XM3は装着時に機器と接続したこととバッテリー残量や、タッチ操作したときにその内容を音声で教えてくれる機能があります。
便利ではあるのですが、音声ガイダンスが話している間は音楽等が聞こえないので、なるべく短時間で済ませたいわけです。
ケースから取り出したときのバッテリー残量はふつう100%に決まっているのでいちいち教えてくれなくていいし、接続確認は通知音があればわかるのですが、「通知音のみ」の設定ができません。
これはどうにかしてほしい仕様です。
なお、音声ガイダンスはデフォルトが英語で、他の言語(日本語を含む)に切り替える場合は、イヤフォン本体に追加の音声データをダウンロードする必要があります。
ダウンロードはバッテリー残量が十分にある状態でケースから取り出した状態で行わなければならず、「ダウンロード中にユニットをケースに戻したりすると故障するかもよ」という内容の警告が表示されて恐ろしいです。
データのダウンロード失敗ごときでダメになるとは、昨今では珍しい制限だと思います。
ボリューム変更時の挙動
iPhone XRと組み合わせた場合の話ですが、iPhoneでボリュームを上げ下げすると、ユニットに反映されるのに左右で時間差があります。左の方が少し早いようです。
実用上は問題ありませんが、ちょっと目が回るような居心地の悪さを感じます。
振動を拾いやすい
WF-1000XM3に限らずカナル式全般の弱点ですが、歩くときの振動や、食べたり飲んだりの音が耳に響きます。
風切り音がうるさい
風が強く吹いているときにWF-1000XM3を使うと、風がユニットに当たるゴーッという音がうるさいです。たしかQuietControl 30でもそうでした。
これはノイキャンでどうにかなる問題ではありません。
買って損はないはず
以上、WF-1000XM3の第一印象でした。
AirPodsのほぼ唯一の弱点だった「うるさい場所で使えない」ことをキッチリ解消してくれているだけで、WF-1000XM3を手に入れる価値はあります。
iOS + AirPodsの使い勝手を知っていると不満に感じる部分がないわけではありませんが、完全ワイヤレスイヤフォンとしての基本性能に大きな問題はありません。
入手性もAirPodsの発売直後と比べれば良い方だと思いますので、どうにかして手に入れられることをおすすめします。