Apple AirPods 2(正式には第2世代「AirPods」ですが)が発表されて10日も経たないうちに、AirPodsと同じ「H1チップ」を採用した完全ワイヤレスイヤフォンが発表されました。
その名も「BEATS POWERBEATS PRO」。
どちらを買うのが得策かを考えます。
BEATS POWERBEATS PRO 発表
今回発表された「BEATS POWERBEATS PRO」がこちらです。
価格は2万4,800円(税別)。発売日は未定ですが、上の動画などでは「5月に出荷される見込み」とされています。
さて、この状況でわれわれに迫られる決断は「AirPods 2を買うのか、POWERBEATS PROを待つのか?」です。
両者を比較してみるとこうなります。
AirPods 2 | POWERBEATS PRO | |
---|---|---|
発売日 | 発売中 | 未定(2019年5月との情報あり) |
価格(税別) | 通常版:1万7,800円 ワイヤレス充電版:2万2,800円 |
2万4,800円 |
イヤーピース | インイヤー型 | 耳掛けカナル型 |
操作 | 音声操作(Siri) | 音声操作(Siri) 物理ボタン |
バッテリーライフ | 5時間 ケース併用で24時間以上 |
9時間 ケース併用で24時間 |
充電方法 | 通常版:Lightning ワイヤレス充電版:Lightning / Qiワイヤレス |
Lightning |
カラーバリエーション | 白 | アイボリー/ブラック/ネイビー/モスグリーン |
大きさ(ケース) | 44.3 x 53.5 x 21.3mm | (不明。AirPodsのものよりかなり大きい) |
重さ(本体) | 4g(片側) | (不明。POWERBEATS 3 Wirelessから17%軽く なったという表現から片側11g程度と推測) |
重さ(ケース) | 通常版:38g ワイヤレス充電版:40g |
(不明) |
- 価格はAirPods 2よりもかなり高い
ワイヤレス充電なしで比較すると税別7,000円高く、ワイヤレス充電あり版AirPods 2よりもさらに2,000円高いです。 -
耳掛けタイプの安定感+カナル型の遮音性
AirPodsシリーズはちょっとした接触で落下の危険がありますが、POWERBEATSは耳掛けタイプなのでその心配はほぼありません。
また、カナル型で耳を塞ぐタイプなので騒がしい場所でもあまり音量を上げずに利用できると思われます。 -
物理ボタンの利便性
AirPods 2が相変わらずSiri頼みなのに対して、POWERBEATSでは物理ボタンによるボリューム操作、トラック操作、着信拒否が可能です。さらにSiriも利用可能。なんだかんだで物理ボタンは便利です。 -
本体のバッテリーライフが長い
フル充電状態で最大9時間の利用が可能です。9時間も連続利用することはあまりないと思いますが、長い期間利用してバッテリーが弱ってきたときにも実用的な利用時間を確保できることが期待できます。 -
充電はLightningのみ
POWERBEATSはワイヤレス充電には対応しません。とくに困らないと思います。 -
カラーバリエーションがある
地味めの色ばかりですが、好みや髪の色に合わせて選べるのはうれしいですね。 -
ケースはバカでかい
上の動画でも比較されていますが(0分47秒付近)、ケースは縦・横・厚さすべてが大きいです。AirPodsのようにパンツのポケットに入れておくのは難しいでしょう。 -
本体はAirPodsより重い
本体はAirPodsと比較するとかなり重いようです。しかし、そもそもAirPodsが常識はずれに軽いですし、POWERBEATSは耳掛けタイプなのでこの程度の重さは問題にならないと思います。
価格差とケースの大きさに納得できればPOWERBEATS
こうして比較してみると、機能・性能の面ではほとんどの点でPOWERBEATS PROが優れているように見えます。
気になるのは価格とケースの大きさ。
7,000円+税の差は大きいですが、個人的にはAirPods(初代)からAirPods(2代目)への買い替えに1万7,800円+税を投入するよりも、POWERBEATS PROに2万4,800円+税をつぎ込む方が抵抗感が小さいです。
ケースの大きさがどの程度障害になるかは実際に使ってみないとわかりません。
本体部分のバッテリーライフがとても長いので、POWERBEATS PROをケースなしで運用できれば(=いったんスリープ状態になってもケースから取り出す操作なしで復帰できれば)問題にはならないと思います。
そうでなければケースを上着のポケットやバッグに入れることになり、夏場には不便を感じることになるかもしれません。
反対にPOWERBEATSならではの期待感は、イヤーチップをより上質な他社製のものに交換できる可能性があることです。コンプライの現行のチップが使えそうな気がしますし、そうでなくても対応するものが発売されそうな気がします。
AirPodsとiPhoneの組み合わせは使い勝手的には非常に優れているのですが、電車の中や騒がしい路上などで周囲の音の影響を受けやすいという弱点があります。
POWERBEATSはAirPodsと同じ技術(H1チップ)による快適な使い勝手はそのままに、カナル式であるおかげで周囲の騒音を遮断できます。さらにこうしたイヤーチップを利用することで遮音性を増すことができれば、これはもう最高に良いイヤフォンになるんじゃないでしょうか。
というわけで、BEATS POWERBEATS PROの発売が待ち遠しいという話でした。
公式サイト(下記)でメールアドレスを登録すると発売時に連絡をもらえるようです。私もさっそく登録しました。
リンク:POWERBEATS PRO(Beats by Dre)