Surface Pro 4とともに発売された新しいドックはSurface Pro 3にも使えます。
Surface本体を支える構造を捨て、黒い小箱に生まれ変わった新型Surfaceドックのメリット・デメリットを考えます。
Surfaceドックの新旧比較
RTモデルを除くSurfaceシリーズには、各種ポートを増設するためのドックがオプションとして用意されています。
Surface Pro 4以前のものはすべてSurface本体を支える台のような構造になっていましたが、Surface Pro 4とともに発売された新型はその構造をやめてSurface本体とケーブル1本でつながる小さな箱になりました。
新しい Surface ドック
Surface Pro 3 専用 ドッキングステーション
この新型ドックはSurface Pro 4だけでなくSurface Pro 3でも使えるということですので、Surface Pro 3のものと比較して、その長所・短所を明らかにしてみます。
仕様は次のようになっています。
【旧型】Surface Pro 3 専用 ドッキング ステーション | 【新型】Surface ドック | |
---|---|---|
USB 3.0 | 3ポート | 4ポート |
USB 2.0 | 2ポート | – |
Mini DisplayPort | 1ポート | 2ポート |
ギガビットEtherポート | 1ポート | 1ポート |
3.5mmオーディオ出力ポート | 1ポート | 1ポート |
セキュリティロック | あり | あり |
ACアダプター | 48W | 90W(米国での情報) |
新型はUSBポートをすべてUSB 3.0に統一しましたが、代わりにポートの数が1つ減って4つになりました。
また、新型はMini Displayポートが2つになりました。
ACアダプターの出力は、WinBetaの下記の記事によると90Wに増強されているようです。旧型はバスパワー駆動のHDDが動作しないということもあったようですので、そのあたりが改善されている可能性があります。
WinBeta 「How quickly does the Surface Pro 4 Core m3 battery charge up?」
http://www.winbeta.org/news/quick-surface-pro-4-core-m3-battery-charge
そのほかにも違いが
新旧のドックの最も大きな違いはその形状です。
旧型ドックはSurface本体を左右から挟み込んで固定する構造になっていて、Surfaceを取り付けた時の安定感が高い反面、画面の上下の角度を変えられないため好みの位置にセットしづらいという欠点があります。
旧型
新型ドックではSurface本体はキックスタンドで自立する仕組みになっており、この欠点がありません。
旧型ドックには左側面にSurfaceペンを吸着するマグネットが仕込まれています。Surface本体にペンを吸着できないSurface Pro 3では便利に使える機能です。が、なくても特に困るとは思えません。
価格は新型が2万7,432円(税込。Microsoftストア価格)に対して旧型が2万5,574円(同)となっていて、旧型の方が少し安く買えます。
USBポートの数とペンをマグネットで固定できる点を除けば、性能も使い勝手も新型が上回っています。
USBポートは新型でもSurface本体のものと合わせれば5ポート使えるので通常の用途には十分です。
新型ならSurfaceを使っていないときに大きなドックで場所を取られることもありません。
以前から書いているとおりSurfaceの画面は映り込みが多めなので、画面に照明や窓からの光が入らないように角度調整できると助かる場面が多いです。その点でも新型の構造は融通が利きます。
以上から、Surface Pro 3のユーザーは、少し値段は高くても新型ドックを選ぶのが良いんじゃないかと思います。
Surface Pro 3用にドック購入を検討されている方は参考にしてください。