Pioneerのネットワークオーディオプレーヤー「N-70A」と「N-50A」をSpotify Connectに対応させるファームウェアがリリースされました。
このファームウェアにアップデートすることで、Nシリーズ単体でSpotifyで配信される音楽を再生できるようになります。
Spotifyを単品オーディオのコンポで再生したい人には朗報。
N-70A / N-50AがSpotify Connectに対応
NシリーズのSpotify Connect対応は昨年の11月に発表されていて、その直前に発売されたN-30AE(S)は11月の時点で対応ファームウェアがリリースされていましたが、既存機種のN-70AとN-50Aは後回しになっていました。
今回リリースされたファームウェアは下記のリンク先から入手できます。
Pioneer 「「N-70A」「N-50A」『最新ソフトウェアサービス』無償ダウンロードサービスのご案内」
http://jp.pioneer-audiovisual.com/support/av_pc/compo/usb_dac/n-70a_n-50a/software/
アップデートはファームウェアを入れたUSBメモリーをNシリーズの本体に接続するか、ブラウザーでNシリーズの設定画面を開いてファームウェアのファイルを送信することで行います。
どちらの場合も、ダウンロードしたzipファイルを事前に解凍する必要があるので、PC/Macが必要な作業になると思います。
Spotify Connectでできるようになること
さて、NシリーズがSpotify Connectに対応するとなにができるようになるかというと、Nシリーズ単体で定額制音楽配信サービス「Spotify」の音楽を再生できるようになります。
といっても、Nシリーズ本体のUIは非常に貧弱なので、実際はスマホやPCのSpotifyアプリから操作することになるでしょう。
Spotifyアプリには同じネットワーク内にあるSpotifyに対応するデバイスを検索する機能があり、見つけたデバイスで直接Spotifyの音楽を再生するよう指示することができます。
スマホでSpotifyの音楽を聴きながら帰宅して、そのまま続きを自宅のSpotify Connect対応機器に引き継ぐような使い方もできます。
NシリーズはAirPlayに対応しているので、iOSデバイスやMacからなら、これまでもSpotifyの音声を飛ばすことができたのですが、この方法ではソース側のデバイスはずっと起動しておかなければなりませんでした。
また、タイムラグがあるため操作に対して1〜2秒程度反応が遅れるとか、メールの着信音などの余計な音声までコンポで再生されるという問題もありました。
Spotify Connectに対応した機器で直接再生できるようになれば、これらの問題は解消されます。
というわけで、対象モデルのユーザーの方は直ちにアップデートして、ついでにSpotify Premiumに加入されるのが良いと思います。(Spotify ConnectはSpotifyの有料プラン「Spotify Premium」に加入しないと使えません)
N-30やN-50のユーザーは買い替えるしか
私はN-30をかれこれ3年ほど、ほぼ毎日使っています。
AirPlay対応なのがとにかく便利で、その点でのみ非常に満足しているわけですが、今回のようにアップデートの対象から漏れてしまうと、買い替えを検討しないわけにはいきません。
N-70Aは9万円代、N-50Aでも5万円代、N-30AE(S)も5万円前後。
単品オーディオとしては特に高いものではありませんが、しばらく悩んで決めたいと思います。