12インチMacBookや2016年モデルのMacBook Proで気になるのは、インターフェースがUSB Type-Cポートしかないことです。
周辺機器側の対応がそれほど進んでいない現状、他の機器と組み合わせて使おうとすると何らかのアダプターが必要なわけですが、今回dodocoolのUSB Type-Cアダプター「DC30S」を使わせていただいたので、そのレポートをお届けします。
dodocool DC30Sのレビュー
dodocool DC30SはUSB Type-Cポートに接続するタイプのアダプターで、本体には以下のインターフェースを備えています。
- USB 3.0 Type-A x 3ポート
- USB Type-C x 1ポート
- HDMI x 1ポート
- SDカード x 1ポート
- microSDカード x 1ポート
USB Type-Cポートがあるので、アダプターを使いながらMacBookを充電できて便利ですし、アダプターに接続したUSB機器(ポータブルSSDなど)も電力不足になりにくいという利点があります。
また、SDカードとmicroSDカード(本製品の仕様上は「TF Card」と書かれていますが、microSDの読み書きができます)のスロットがあるので、デジカメからのデータの取り込みが簡単にできます。
この点もカードスロットがない新しいMacやその他のPCでは助かるポイントです。
さらに、HDMIポートがあるので、外部ディスプレイやプロジェクターへの映像の出力ができます。
自宅やオフィスのようにスペースに余裕がある場所でサブディスプレイを繋いだり、外出先でプロジェクターに接続してプレゼンをしたりという場合にも対応できます。
というわけで、1台5役(USB Type-Aのポート数分数えれば1台7役)の全部入りUSB Type-Cアダプター「DC30S」です。
MacBookとの親和性
DC30Sを12インチMacBookに接続するとこのようになります。
本体の箱の部分はクレジットカードと同じくらいのサイズです。
本体の側面の片側にはUSB Type-Aが2ポート、SDカード、microSDカードのスロットがあります。
反対側にはやはりUSB Type-Aが1ポートと、フルサイズのHDMIが1ポート、さらにUSB Type-Cが1ポートあります。
このUSB Type-CにMacBook付属のACアダプターからType-Cケーブルを繋ぐことで、アダプターを介してもMacBookを給電・充電することが可能です。
Type-AポートにiPhone等を接続して充電することもできますし、MacBookとのデータ通信(同期やファイル転送)も可能です。
もちろん、USB Type-Aで接続する外付けHDDケースを接続して使うこともできます。
Macのバックアップは外付けHDD/SSDで行うのが一番簡単で楽ちんですが、そのためだけにUSB Type-Cに対応したドライブを買うのは経済的じゃないので、手持ちのドライブを流用できるのはありがたいです。
さらに、HDMIケーブルでディスプレイを接続すると、手持ちの12インチMacBookの場合、最大Full HDサイズで60pの出力を選択できるのを確認しました。(モニターはDell P2415Q)
MacBook本体と同じ内容をミラーリングすることもできますし、デスクトップを拡張して別の内容を表示することもできます。
外部ディスプレイを動画のビューアーとして使ったり、動作編集のプレビューウィンドウとして使ったりすると、いろいろ捗ると思います。
SDカードの読み込みスピード
SDカードの読み込みがどの程度のスピードでできるのかを試してみました。
デジタル一眼レフカメラで撮影したRAWファイルと動画ファイルを合わせて463ファイル、合計約9GBを、DC30Sに差し込んだSDカードからMacBookの内蔵SSDにコピーするのに要した時間は、およそ2分20秒でした。
使ったSDカードはSanDiskのExtreme Proで、仕様上の読み出し速度は95MB/sとなっています。これに対して上で試した結果は約65MB/sで、カードの実力をまずまずのレベルで引き出した結果となっています。
外付けのアダプターでこのレベルのスピードが出ていれば上々と言えると思います。
MacBookやMacBook Proのお供に持っておくと便利
以上、dodocoolのUSB Type-Cアダプター「DC30S」を使ってみた感想でした。
2015年に12インチMacBookが登場してから、USB Type-Cのアダプターは数多く発売されています。
MacBookにピッタリ寄り添うケーブルレスのものや、Ethernetポートを備えた多機能なものもありますが、全体的に値段が高いと感じます。
そんな中で、DC30Sはうまく機能を絞って比較的低価格に仕上がった製品です。
個人的にUSB Type-Cアダプターに求める必要最小限の機能として、USB Type-AポートとSDカードスロットがあるのですが、これらをしっかり備え、ついでにHDMIポートで外部ディスプレイへの目配せができているのは、とてもバランスが良いと思います。
さらに、GoProなどのアクションカメラを使う方にとっては、microSDカードをそのまま差し込めるスロットがあるのも便利でしょう。
これ一つあれば、「USB Type-Cだけじゃ手持ちのデバイスが使えない」とか「ポートが1つしかないんじゃ困る」といったMacBookやMacBook Proへの不満もほぼ解消するはずです。
というわけで、dodocool DC30SはけっこうおすすめできるUSB Type-Cアダプターだと思う、という話でした。
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