楽天モバイルの通信品質の評判が良いようです。
私の場合、主回線の音声SIMの他に副回線のデータSIMが必要で、現在はBIGLOBE SIMの音声SIMを主回線に、シェアSIMを副回線に利用しているのですが、楽天モバイルにも「データシェア」というサービスがあって、シェアSIM的に利用できそうなので、その使い勝手を調べてみました。
楽天モバイルの通信品質の評判
MVNO各社の通信速度の観測は各メディアで行われていて、定期的に同じ条件で観測されたデータが残っているので、安定的に通信速度が速いMVNOサービスを探すのに便利です。
ここ半年ほどのデータを見ると、ドコモ系MVNOの中では楽天モバイルが比較的安定しているようです。
ITmedia Mobile「通信速度定点観測」
http://www.itmedia.co.jp/mobile/series/2267/
最高速度が特別に速いわけではありませんが、混雑する時間帯でもある程度のレベルをキープし続けているという印象があります。
使い物にならない時間帯がないというのは重要です。
楽天モバイルの「データシェア」
さて、家族でMVNOを利用したり、一人で複数台のスマホやタブレットでデータ通信を行う場合に、それぞれで一定量の高速通信容量のプランを契約すると、使い切れない容量の合計が馬鹿にならないという現象が起こりがちです。
そういう問題を解消するために、あらかじめ決められたSIM間でデータ容量を共有する(シェアする)プランを用意しているMVNO業者があります。
私が使っているBIGLOBE SIMの「シェアSIM」や、今回紹介する楽天モバイルの「データシェア」が該当します。
「データシェア」の基本
楽天モバイルの「データシェア」は、あらかじめ決めた楽天モバイルのSIM間で、前月に使い残した高速通信容量を分け合えるというサービスです。
ポイントは前月からの繰越分だけを分け合う仕組みというところで、当月分の容量は契約しているSIM毎に確保されるため、シェア相手が使いすぎて本来の契約者が使えなくなるという心配がありません。
「データシェア」を利用するためには、それぞれのSIMの基本料金の他に、シェアする回線ごとに月額100円(税別)の料金が掛かります。
ただし、現在は無料キャンペーンが行われていて、2017年7月分までは無料で利用できます。
また、「データシェア」を利用できる契約の種類には制限がなく、「050データSIM」(通話できないがSMSは使えるSIM)でも「データSIM」(通話もSMSもできないデータ通信専用のSIM)でも利用できます。
さらに、シェア対象のSIMの契約者に本人や家族といった縛りがなく、楽天モバイルのユーザーなら誰とでもシェアできるところも新しいです。
友だち同士で余ったパケットを融通し合うような使い方も考えられますし、個人用と事業用で回線を分けている方にも便利でしょう。
「データシェア」はこんなふうに使いたい
「データシェア」の活用事例としては、家族内で高速通信容量を無駄にしないようにする使い方が最初に思いつきます。
例えば、お父さんが20GBや30GBの契約、その他の家族がより容量の少ない契約をし、「データシェア」で前月からの繰越分を分け合うという使い方です。
個別に高速通信容量を確保する場合と比べて、無駄にする通信容量を減らせる分、(「データシェア」の料金を支払っても)トータルの料金が安く上がるということです。
また、一人で複数の回線を使う場合に、高速通信容量は1回線で大容量の契約をし、他の回線では「データシェア」を使って月々の基本料金をあまり増やさずにより便利に使えるようにするというやり方もあり得ます。
10GBの音声プラン(月額2,960円)と5GBのデータプラン2つ(合計で月額2,900円)の合計3つ契約するよりも、20GBの音声プラン(月額4,750円)1つとベーシックプランのデータプラン2つ(合計で月額1,050円)と「データシェア」(2回線分で月額200円)の方が、料金と通信容量はほぼ同じでも、シェアできる分融通がききやすいということです。
回線品質と使い勝手の両立
MVNOは利用者の増減によって回線の品質が左右されやすいという状況が続いていて、機能的に満足でも回線品質が悪化して使いづらいとか、回線の状態は良いのに機能が不満だといったことが起こりがちです。
先に紹介した定点観測からわかるとおり、楽天モバイルは長期間に渡って安定した通信品質を提供しているMVNO業者です。
回線の品質だけを見れば、より良い業者もあるかもしれませんが、今回紹介した「データシェア」のような仕組みと安定した回線の品質とが両立している業者として、楽天モバイルはなかなかイイ線行っていると言えそうです。
高速通信容量をシェアしたいけど、ドコモなどの大手キャリアは料金が高すぎるし、ある程度の通信品質も確保したいという場合には、楽天モバイルの「データシェア」は有力な選択肢になると思います。
以上、楽天モバイルの「データシェア」についてでした。
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